今朝の朝刊に

小池龍之介さんの本の宣伝が出ていました。

私にとって待望の本なのに、

書籍化されたことを知らなかったとは…。


朝日新聞の夕刊の連載コラムでした。

「心を保つお稽古」だったかな?

これに何度救われたことか。


通信制単位制高校で教えていた頃、

女子生徒二人に、

延々と文句を言われたことがありました。

些細な行き違いだったのですが、

納得するまで何時間もかかりました。


新入生のAさんに、彼女たちと遊ぶなと言ったと。


Aさんは家庭の事情もあって、

バイトで稼いだお金を学費に充てています。

将来は美容師志望です。

専門学校を希望していますが、

学費は自分で何とかしなければなりません。

だから、友達に振り回されずにという主旨の話をしました。


通信制は時間の自由がきくので、

バイトをする子もいれば、受験勉強をする子もいますが、

しっかりと自分をもっていないと、

ズルズルと時間を無為に浪費するだけの子もいます。


なんでこんなことを言われないとならないんだ、

仕事とはいえやってらんないなぁと思いながら、

延々と相手をしたおかげで残業となり、

心身ともにくたびれて深夜に帰宅したとき、

小池さんの記事に目が留まりました。


確か承認欲求のことだったと思います。


彼女たちの自分勝手な文句や欲求は

「私たちも見て!」というメッセージだったのかなと思うと、

納得がいきました。


誤解を解くとこに必死になって、

堂々巡りの話になった部分もありましたが、

私がすべきことは、

Aさんだけだ無く、あなたたちのこともちゃんと見てるよ、

心配しているよ、ということをわかるように伝えて、

安心させてあげることだったのです。


あからさまに私を慕ってはいませんが、

困った時には、SOSを出してくれる関係にはなりました。


小さい子供が「ママ!見て!」「ママ!聞いて!」と言うのと一緒ですね。

見守ってくれる人がいる安心感って大事だし、

それを相手に感じさせてあげる事って、

親子でも、先生と生徒でも、

あるいは会社の上司と部下の関係でも、

大切なことかもしれませんね。