はい、重々承知の今さら感満載ですが、国別記事(もう書きませんっっ)でございます。
今回の国別対抗戦は、3回目にして、史上最大の試練を背負った戦いでした。
それは、こいつら
あ、ちがった
このペアがいないことにありました。
ご存知のとおり、高橋成美選手はマーヴィン・トラン選手とのペアを解消し、木原龍一君と新コンビを結成
しました。
新ペアは結成から日が浅く、試合に出るレベルではなかったのでしょう。
小国じゃぱんは「ペア参加なし」というハンデを負って戦いに挑んだのです。
それでも我らが大将 高橋大輔 が今大会の目標に掲げたのは
「優 勝」
まぁ、本気で思ってた訳ではないでしょうなぁ。チームを鼓舞するための煽り文句に近いかも。
でも自他共に認める負けず嫌いだし、最初から負けもあり、で勝負に挑むのはキャプテンらしくもないし。
ダンスは、リード兄弟が素晴らしかった。クリスのガッツポーズが出来を象徴してました。
元々ダンスはベストを尽くして4,5位を獲れたならもう御の字ですから。
女子は、本来この二人で磐石のはず。思いのほか真央ちゃんが不調でしたが、あっこちゃんの頑張りで
挽回してます。
そして男子。無良君の上位は期待できるとして、キャプテンがどの位置にきてどれだけ得点が積めるか
が肝です。
ファンはみーんな、大ちゃんがVeryお疲れ&絶不調だと知ってますから、ジャンプには期待してまへん。
「月光」は想定内、この2013年という年になってからは4回転においては「安定の回転不足」状態です
(ひゃ~ごめんなさい)
しかし、ステップは圧巻でした。やっぱこのプロ好きなのね・・・。
振付の出来云々というより、大ちゃんの気持ちがすごく入ってるし、高橋ポテンシャルが高みに引き上げ
たプロだと思います。
世界戦での足技増やした??ステップは、音から若干遅れ気味でしたが、今回は音を先取りするように
踊ってましたね。「大将、首とれる~~~っ」っつうくらいの首ガ~~ッも健在で、あれだけ足数多くスピー
ド感のあるステップを上半身の動きも大きく情感込めて滑れるのは、やっぱり高橋大輔しかいない、と思
います。
元々、彼は音楽の主題や主人公を演じてはいない、と言ってました。音楽を聴いて音を表現している、と。
だとしたら、本来無機質な「音」を持つピアノという楽器が奏でる「音のつながり」を表現する、というのは
大ちゃんにはものすごく合っている作業なのだと思う。
その音楽に、(ジョニーも語ってくれた)「ピュアハート」をシンクロさせて、大輔の身体をもって体現された
美しい世界。
モロゾフを受け入れきれない自分は、この「月光」に対する評価に戸惑ってしまうのですが、
取り敢えず美しいピアノ曲を選んでくれたことに対しては感謝したいと思う。
うん、やっぱりピアノ音の跳ねやきらめきを表現させたら彼がピカイチ。
そして、フリー
ここに見るんです。 「ジェダイの本懐」
(因みにジェダイっつうのは、「フォース」(超能力みたいなもん?)を操り、銀河を守る騎士のことです~)
彼が、見せた本懐は
「負けないフリー」を選択し、やりきったこと。ですね。
理想の演技、ではなく、高得点を狙う演技、でもなく、ここでパトリックに勝ちたい!演技、でもない。
「勝つ演技」ではなく「負けない演技」
実はスケートに関してのみプライドのたっかい大ちゃんにとってはやな選択でしょうが
キャプテンとして、ペアのいない状態で戦う為にはズタボロ演技厳禁(笑)の状況で正しい選択でしたね。
一つ目の4回転はキャプテンの根性降り、二つ目はフリップ・ダブルトゥに変更。
二つ目のトリプルアクセルもキャプテンの根性コンボ(笑)
でも、後半のルッツにちゃんとトリプルトゥを急遽つけて点数を積む、と。
よくできました
現地で観てても、足の上げ方、シークエンスでの踏み込み方、全部甘いしベストじゃないな、というのは
とても感じましたが、よくまとめ上げたと思います。
本人も、フィニッシュポーズの後小さく「やった」と言ってるのが分かるし、なんとかコケもせずまとめられ
ことに安堵したのでしょう、自分に拍手しています。
ショートもステップから、フリーも最後のシークエンスからだーだー泣いてたなぁ、私
この不調の中よく頑張った。この演技を観れるのもこれで最後なんだなぁ・・・って。
ご近所席の方々も号泣しながら、バナータオルで顔拭いとるし。
「やれば出来る子なのよ~~」と騒いどるし。
あぁあたしも、端から見たらこのお見苦しい、いえ愛らしいおばはん達(すいませ~~ん)とひとくくりなん
だろうなぁ、思うと、ちょっと笑えました。
そして、EX後に開催国を代表しての挨拶。
いいお顔。
しかもカミませんでしたね~~。
キャプテンとして立派な挨拶でした。
「ここにいない選手も頑張ってる、応援してください」 はい、応援します。
日本の第一人者としての自負と責任感が、彼をほんとにいい男に育て上げている。
「立場が人を作る」 これは日々の仕事で自分が常々実感していることです。
この姿も「日本のエース」の本懐でしょう。
<番外編 ~国別の奇跡~>
あたくし、初日は南側キスクラ近くで観戦してまして、左隣りにオカッパーのおばは、いえ妙齢女子がいら
っしゃったのですよ~。
バナータオルのチラ見で誰のファンかを確認し(スケオタあるあるかっ)すぐにうちとけ、一緒に来たかの
ごとくのひゃーひゃー状態での観戦だったわけです。
えぇ、ご多分にもれず「カン・さいBEN」というローカル言語を操る元気なおねいさんで、
「今日は楽しかった~、明日は北サイドなんよ~、またお会いできるとええわ~元気でね~」
と挨拶して別れました。
翌日フリーの日、仕事帰りで遅れて着席した私を、右隣りのオカッパーがガン見してくるわけですよ。
「え?え?まさか」と思い、エクソシストの首まわしか~っつう感じで横をぐい~っと見ると、
例の方でございました
そして、熱き熱き抱擁ちょうだいいたしました~
そいでの、「道化師」号泣大騒ぎにつながるわけです。
こんな偶然あるんですね~~
実はあたくし、去年のジャパンオープン、その後のカーニバルオンアイス、全く同じ席だったことがあるん
ですよ。さいたまスーパーアリーナというバカでかい会場で!別々に買ったにもかかわらず!
あるんですね~~