神演技 と 神得点 | A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

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フィギュアスケーターを愛してます。
中でも、別格なのは ”高橋大輔”

昨年末の全日本選手権、高橋選手はいわゆる「神演技」と言われる演技を披露し


「神得点」を獲得しました。 193.36 -1(衣装の一部の落下の為)


この「神得点」は、どういった構成とどういった実施によってたたき出されるのか。


現時点で「神得点」を出せる構成を持つ5人の技術点を下記のように洗い出して見ました。

(何分素人技なんで、間違ってたらごめんなさい、ご指摘ください)



<前提条件>

 ジャンプ以外の要素は全てレベル4を獲得したこととする


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さすが、クワド3発組は、基礎点の段階で90点を超えてます。


特に、ケヴィン!ケヴィン!! 97.35点て! 加点0でもすでにこの点て!


実際カナダ選手権では、この位の点数だしてますよね。


プロトコルはじっくり見てないですが、基礎点でこれだけある訳ですから、加点は±0だったってことですよね、単純に。


上手く実施すれば、いずれ100点越えますよ・・・。




以外なのがパトリック。


もっとBVがあるのかと思ってました。 まぁよく見ると彼に足りないのはやはり3Aなんですよね。


一つしかない3Aでもよくダブルになってますから。


これを補う為(点数を稼ぐ為)に彼が入れているのがハーフループを挟んだジャンプです。


3F+1Lo+3S これって、ロシェットが跳んでいるのしか記憶がないです・・。(あ、フェルナンデスにもある)


でも、これ結構お得感あるコンボなんだなぁ・・・。


高橋・羽生の3-2-2より点数高いし。やってる人が少ないのは技術的に難しいのかもしれないけど


ステップアウトしたように見えて、なんとなく美しくないのですが。




チャン・高橋はPSCでコンスタントに90~95点位出してくるので、他の選手はこの差を技術点(基礎点)で埋めるしかありません。


よく見ると、チャン・高橋に劣ると思われるPSC分の点数を最初から基礎点に上乗せで戦おうとしているのが分かります。


羽生選手しかり、フェルナンデス選手しかり。


特にレイノルズ選手は、カナダナショナルでパトリックに勝とうと思ったらこの位詰め込んでおかないと


ダメでしょうね。レイノルズ選手はPCSが80点いくかいかないかでしょうから。




そして、高橋選手、全日本選手権では、技術点で97.36点を出していますが、実施できたエレメンツの基礎点は


80.38点しかないんです。 実はGOEで16.98点も稼いでいる。


二つ目の4回転は回転不足、3連続の2Loも回転不足、スピン、ステップでレベル2、3がある。


ここで基礎点を減らすのですが、GOEがすごかった。



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そして、羽生選手は基礎点分はほぼ実施しており87.21点(マイナスは3Fのエッジエラーとレベル取りこぼし)


GOEは10.64点です。


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羽生選手ってもっと加点を稼いでいるイメージありますよね。


今回は冒頭の4回転が2本共、着氷が良くなかった。


これが決まればGOEで5点くらいは上乗せになったでしょう。だとすれば、高橋選手と同じような点が出ますね。


そして、高橋選手、レベルを取りこぼさず、回転不足が解消されればフリー200点も夢ではないですね。


でも、この可能性はここに上げた誰にでもあるように思います。


現在の上位二人の芸達者(チャン・高橋)と水をあけられたPCS分、きちんとBVで確保してますし、


ケヴィン以外は加点をきっちり取れる選手ですから。




あと、特筆すべきは、ジャンプの位置配分、すなわち、点の稼ぎ方です。


高橋選手、フェルナンデス選手は前半に高難度のジャンプを集中して前半で稼ぎますが、羽生選手は後半に集め、BV1.1倍の恩恵で稼ぐ作戦。


羽生選手、4回転は2本ですが、まさに鬼プロです。


(まあ、ケヴィン君に至っては鬼畜ですがな・・・。4回転3本、コンボもセカンドトリプル3本で、3つ目にはトリプルループ持ってきてます・・・。)


この配分の為に、羽生選手の今季フリープロにガツンと来るパッションがないんでしょうね・・。


まぁ、ロミジュリのように「行くぜ行くぜ!」で滑ったら4分もたずに死亡です。



そして、高橋選手はこの逆で、前半、いや冒頭2つのクワドが肝でしょう。


ここできっちり稼いでおかないと、残りのエレメンツだけでは点数が積めませんから。





しかし、なんという時代になったんでしょうね。


ヤグプル時代もすごかったけど、あのころはエッジの深さだの、スピンの回転数だのポジションだの、


細かい部分まで要求はなかったですからね。本当に選手は大変です。



ソルトレイク五輪はそういえば、最終Gはクワド祭りでしたね。


そして、1位、2位、3位のヤグ、プル、ティモシー君のクワド本数は2本、2本、3本 でした。


ティモシー君は完全にクワドだけでメダル獲った印象でしたもん。






今現役の選手は、ジャンプもスピンもステップも表現も全て高レベルでこなさないと勝てない。


観ている方は、「すっげぇ~」で楽しめますが、これにまっすぐに挑戦し続ける選手たちには頭が下がる思いです。




どうか、皆怪我をしませんよう。


自分の力を発揮できますよう。




これからの大会、たくさんの神演技と神得点を生み出して頂いて


そして、そして


大ちゃんが優勝しますように・・・。






=最後にkiki的つぼ=


大ちゃんの中盤のステップシークエンスからのスピンはレイバックの単独です。


レベル4獲れてもBV2.7しかない。しかもレベル4は実際獲れてません。


なのに、他のコンビネーションスピン等にしてこない。


これが、彼のこだわりなんでしょうね。あの展開にはゆったりとしたレイバックスピンしかない・・と。


うんこらしょっと座るシットスピンなんか合わない感じしますもんね。


さすが大ちゃんビックリマーク


点数は稼げないけど、許す苦笑