マイコレ紹介590回目、クツは461足目です。
ニューバランス、本気です。
NEW BALANCE OMN1S "2-Way"
カワイ・レナードのシグネチャーモデル、ついに来ました。
ブランドの顔として、その蜜月が長く続くだろうと思われていた、カワイ・レナードとJORDANブランド。
その別れは、レナードがスパーズを去った時と同様、ファンに驚きを与えました。
そしてカワイが次なるパートナーにNEW BALANCEを選んだことは、さらなる衝撃ニュースとなりました。
NEW BALANCEと言えば、タウンユースとして多くのユーザーに支持されるブランドですが、パフォーマンスバッシュを手掛けているイメージはほとんどありませんよね。
古くは元ロサンゼルス・レイカーズのジェームズ・ウォージー、近いところでは7年ほど前まで元スパーズのマット・ボナーが履いていたことは知られていますが、NBAファンとしてもそれぐらいの印象しかなかったと思います。
…ボナーのニューバランスが試合中にソールがベリッ!と剥がれたシーンは、超有名ですけど(笑
ボナー以降NBAのコート上で見ることが無くなったNEW BALANCEですが、実はカワイとの契約以前からNBA復帰へと動き出していました。
高校卒業したてながら将来のNBAデビューが期待される選手、ダリウス・ベイズリーと、カワイに先駆け昨年10月に契約。
そのベイズリーは、今月開催されるNBAドラフト2019で有力な指名候補に挙げられています(八村累選手も上位指名が期待されています)。
NBAドラフトは全世界から60人しか指名されない狭すぎる門ゆえ候補になること自体がとんでもないことですが、そこに契約済の選手を送り込もうというNEW BALANCEの戦略、その新しさに私は感心しきり。
ましてやカワイ・レナードという超ビッグネームとの契約も成したのですから、今回のバスケットボールカテゴリー再挑戦の本気度たるや、です。
カワイ・レナードとの契約発表以降、彼のNEW BALANCE製バッシュはどんなものになるのか、スニーカーファンの期待が増すばかりだった中。
今年のNBAオールスターでついにお披露目された、OMN1S。
初見の私の印象は、「おぉ、カッコいいじゃん!」
SNS上での反応も、そのデザインを好意的に見る声が多かったですね。
ただそこからがまた、長かった。
カワイは試合で履いていても、一般リリースがなかなか始まらない。
いつ出るのか、そもそもリリースされない可能性もあるのか……と世界中のファンがやきもきしましたが、先月ついに【2-Way PACK】がリリース。
お預け状態だったスニーカーファンが歓喜と共に入手へ動き、争奪戦が展開されました。
そうした数々の状況を経て、私もなんとかマイサイズを入手できましたので。
こちら、紹介していきます。
アッパーを構成するのはニット系の素材ですが、これはFITWEAVE(フィットウェーブ)と呼ばれる技術により成型されたもの。
強さと柔軟さを併せ持ち、バスケットボールの激しい動きで起こる変形からも状態を復帰させ、同時に通気性も確保して快適な着用状況を生み出すという素材です。
アイレット(シューレースホール)には、カワイ・レナードの異名"The CLAW"(ザ・クロウ) からインスパイアされたと思われるパーツが配されています、それにより四つの鉤爪でアッパーを鷲掴みにしているように見えますね。
その鉤爪の間には、土踏まずから甲までをぐるりと回るストラップが走らせ、ホールド感の向上を図っています。
アンクル部には、恐竜の体表のようなパターンで型押しされたレザーを使用。
そこからソールまでは、ULTRA HEEL(ウルトラヒール)と呼ばれる技術により一体感を高める構造に。
こうして見ると、一見デコラティブなようでいて非常に理にかなった作りだとわかります。
正面から。
ほど良いボリューム感の外観。
ストラップに光を当ててみると、うっすらとnew balanceの文字が浮かびます。
シュータンは薄いタイプで、かつ向こう側が透けて見える網状の成型となっています。
シュータントップには、カワイを示すロゴ。
その右上に小さく2の数字がふられていますが、これは、2-Wayパックの名の由来となったカワイが攻撃と守備双方でトップクラスの能力を誇る2ウェイプレーヤーであることと、カワイの背番号が2であること。
それを「自乗」を意味する表記で示しているものと思われます。
後方から。
背が高く見えるアングルですが、ミッドソールのボリュームにより不安定さは感じません。
そのミッドソールには、FUELCELL(フュールセル)の文字が造型されています。
FUELCELLとは、高い反発性を持つTPU(ゴムのような性質を持つウレタン素材)でソールを生成する技術のこと。
それにより着用者の次動作の助けになる反発力を提供し、もちろん衝撃吸収にも寄与します。
ライニングと、インソール。
ライニングは全体的に薄手で軽い足当たりですが、かかと・くるぶし周りはパッドを入れるなど少し厚くされているので、着用者を怪我から守ることもきちんと考慮されている作りです。
インソールには、シュータントップと同じロゴがあります。
その表面は少し上滑りしそうにも感じたのですが、それは履いて確かめてみないと、ですね。
アウトソール。
ヘリボーンパターンを採用した、クリアソール。
その中央にはNBのロゴがありますが、それはカワイの大きな手を表現したアレンジに。
クリアソールの向こうには、NBロゴに重なるように三本の爪を備えた手のようなグラフィックとしてのシャンクがありますが、これはラプターのイメージかと。
トロント・ラプターズのキャラクター元となった恐竜ラプターは、三本爪の手を持つ恐竜だとする学説が一般的だそうなので、その手とカワイの手のイメージであるNBロゴを重ねることで、『ラプターの化身たるカワイ・レナード』というイメージを示したのだと推察します。
それから、せっかくなのでシューズBOXも。
…全くもって普通!
カワイ・レナードの記念すべきシグネチャー第一弾なのですから、BOXにも少しはこだわりを見せてほしかったです(苦笑
では、他いくつかのアングルから。
ルックス、文句なし。
その思いは実物を手にしたことでより深まりました、マジでカッコいいですよこれ…!
ルックスに続いて気になるのは、当然ながらバッシュとしての性能です。
近々実際これでプレーし、その乗り心地を確かめるつもりです。
試着しただけでは
・アッパーは予想よりも柔らかすぎなかった
・甲の高さは普通な感覚で、甲高な私でも問題無さそう
・くるぶしの収まりはよい感じ
・アウトソールの粘性が結構ある
・サイジングとしては幅は少し余裕あり、縦はかなり長い
という印象でした。
縦はADIDASほどではないにしろ長く思えたので、今後入手を考えていらっしゃる方はご注意ください。
それと、重量は。
片足で400グラムちょっと。
ということは、前回紹介したREEBOK FLOATRIDERUN FAST PROの4倍の重さということに。
…いや、バッシュとしては普通の重さですね、あの軽すぎるランニングシューズと比較しても仕方がありません(笑
とにかくもあのカワイ・レナードの足元を支えているモデルなのですから、総合的な性能はかなりのものだと期待できますし、それはカワイ本人が証明しています。
カワイ・レナード率いるラプターズはリーグ後半戦もペースを落とさず、イースタンカンファレンス2位シードでプレーオフに進出。
そのプレーオフで激戦を勝ち抜き、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルへと駒を進ました。
特にインパクトがあったのは、セブンティーシクサーズとの対戦だったセミファイナル、その第7戦の最後で決めた、シリーズを制したブザービーター。
あれはカワイの勝負強さを象徴するプレーでしたし、今後何度も流れるハイライトです。
そしてあのショットを決めた時履いていたのが、このカラー、【2-Way】なのです!
う~ん、ミラクル。
こんなプレーを見せてくれるカワイならば、NBAファイナルでもラプターズを勝利に押し上げてくれるのではないか。
『ジュラシックパーク』のファン達も、きっとそう思っていることでしょう。
第2戦まで終え、1勝1敗。
ホームで連勝できなかったことはもちろん痛い。
しかし、ウォリアーズの攻撃力に対応できているので、アウェイでの戦いでも充分勝利を奪えると思います。
そうしてもしも、カワイの大きな鉤爪がNBAの玉座を奪い取ったなら。
OMN1Sに優勝記念カラーが登場し、スニーカーファンも喜ばせるに違いありません。
私もその未来を期待したいですし、ヴィンス・カーターの古巣でもあるラプターズには何とか優勝してもらいたいです。
がんばれカワイ・レナード、がんばれラプターズ。
盤石たる王者を打倒するシーン、是非とも見せてくれ!
以上、ニューバランス OMN1S 2ウェイ の紹介でした。
ちなみに2-Wayパックには、同コンセプトで配色されたタウンユース向きのシューズ、997 もあります。
そちらもできれば入手したいです。
そしてそれを履き、この秋のNBAジャパンゲームスで来日するカワイを迎えられたらなぁ、なんて思います。
現在開催中のNBAファイナル、さらには秋のジャパンゲームス。
カワイ・レナードとNEW BALANCE、注目してます!
ということで、本日はこれで。
また次回に~!