書家 清水恵エッセイ『 ときどき書心 』 vol.14 | インテリア書道の専門店 & ギャラリー キャレモジ

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初春到来! 今年もよろしくお願いします。

年々歳々、元日の正月らしい初々しさが薄ら

いでゆくように感じるのは私だけ?

とりわけ、今年は元日から能登半島地震の驚

きと恐怖で、正月気分も吹っ飛んで。

温かい部屋で過ごせることの有り難みをつく

づくと実感させられました。

「書き初め」なるものもせねばならぬと思い

つつ、そうした何やらめでたげな行為はなし

にして、いつもどおりの書作業に明け暮れる

ことが被災者の方々へのせめてもの心尽くし

か? とも思った三が日でした。

それにしましても、年が明けて初めて行うこ

との言葉の多さには驚きです。初仕事、初稽

古、初売り、初買い、初日記、初電話や初写

真など、すべてれっきとした季語。『歳時記』

には春夏秋冬のほかに「新年」の項があって、

そこには「初○○」満載。昔は年が改まるの

がそれだけ特別なことだったのですね。

私は今年初めて、初スマホならぬ初LINE

で孫たちが映った年賀状仕立ての写真を使い

ました。これも悪くないですよ。

 

 

作品タイトル:「 初日の出見た? 」