アドゥワが6回を94球、被安打2、四球1で無失点の好投。相手は試合前の防御率が1.45のメルセデス。パ・リーグの防御率ランキング1位のピッチャーでしたけど、アドゥワが堂々と投げ合ってくれました。さすが既に5勝をあげているだけあります。心配していた初回の立ち上がりは難なく三者凡退。腕が振れていて、変な抜け球はほとんどなく、今日のアドゥワはコントロールで苦労するようなピッチングではありませんでした。ピンチは5回の表。先頭の角中を2塁打で出すと、佐藤の右飛で1アウト3塁という場面だったわけですが、安田を落ちる球で空振り三振。小川を申告敬遠で歩かせて、ピッチャーのメルセデスをきっちりサードゴロに打ち取り無失点で切り抜けました。ここはアドゥワの成長を感じるイニングだったと思います。このあとリリーフ陣が一度同点に追いつかれたので6勝目とはいきませんでしたが、白星に値するナイスピッチングでした。今シーズン一番と言っても過言ではないぐらい、落ち着いたピッチングだったと思います。交流戦残り1回の登板もかなり期待したいです。

 

打線は毎回ランナーを出してメルセデスをジワジワ攻めていきましたが、中々点が取れず接戦の展開。ようやくこじ開けたのが菊池スクイズでした。5回の裏に秋山と野間の連続ヒットで1アウト1塁3塁とし、菊池がインコースに落ちる難しい球をうまく転がしてスクイズを決めてくれました。ようやくもぎ取った1点。この先制点が試合の流れで活きました。7回の表に矢崎が犠牲フライを打たれて失点しますが、まだ同点思えたのはこのスクイズによる1点が効いています。そして8回の裏に1アウト1塁2塁で代打松山が左中間へタイムリー2塁打を放って勝ち越し!松山は5月10日の中日戦以来、約1か月ぶりのタイムリーということで、暫く結果が出ず苦しんでいましたが、今日は気持ちの入ったスイングで逆方向へ強い打球を飛ばし、しっかり決めてくれました。さらに2アウト2塁3塁で秋山がセンター前へ運び試合を決定づける2点タイムリー。ベテラン勢がいい仕事をして接戦を勝ち切りました。

 

ロッテとの勝ち越しをかけた試合で接戦をモノにしたというのは価値ある1勝です。つい数年前は、交流戦でこういった接戦の試合をカープが勝つというのは全くイメージができませんでした。しかもこの試合はパ・リーグの防御率ランキングNO.1のピッチャーを当てられて、こちらはローテの4、5番手ピッチャー。普通なら軽くひねられるところを、がっぷり四つに組んで最後は力強く寄り切ってしまうんですから、チーム力がだいぶついてきたなというのを感じた試合でした。本拠地で負け越すわけにはいかないという意地もあったと思いますが、ナイスゲームだったと思います。

 

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