バウムクーヘンから学ぶコピーライティング | わたがしライフ~誰にも縛られない、ゆるい生き方~

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どうも、かろりぃです!



今回は、ぶっ飛んだタイトル付けてみました(笑)


実は今日、北海道旅行の時に買ってきたバウムクーヘンを食べたんですよ。

そのバウムクーヘンの箱の中に、『妖精の森~お菓子の王様の物語~』というカードが
入っていて、読んでみたらコピーライティングについて学べる事が幾つかありました。

なので、今回はそれをシェアしようと思います!



まずは、カードの内容をご覧ください


ここから↓↓↓
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思い出すのは、赤みがかった日差しが差し込む、テーブルの風景。
お父さんはまだ仕事から帰ってこない。森の中で木を切っている。
お母さんと二人だけのその部屋は、ティーを煎れるためのケトルの音と、
柱時計の刻むリズムが佇んでいる。母はおやつの時間になると、決まってこう言った。
「男の子は心も強くなくてはいけません。」そして、微笑みながらバウムクーヘンを
日差しのかかったテーブルへそっと置く―。


僕はよく、父に連れられて森の中で遊んだ。木が放つ匂い、風のゆらめき、水の温度。
自然はあるがままの姿で、僕の心を包んでくれた。優しい気持ちで家に帰ると、
そこにはいつも、優しさでつくられた、お母さんのバウムクーヘンがあった。


大人になってから知った。バウムクーヘンとは、そのかたちが切り株に似ているだけではなく、
生地を絡ませる心棒が「樫の木」でできているためだと。僕の祖国では、樫の木は特別なもので、
森の木のシンボルだった。そして「強さのシンボル」とも言われていたようだ。
母はきっと、バウムクーヘンに想いを馳せて、語りかけていたんだろう。


幼少の頃から自然とたわむれてきた僕は、今もたまに森へ出かける。森に入るときは旅人のような
好奇心を、そして出るときはいつも詩人のような夢を持っていた。そして今、僕の楽しみは、
5歳になる息子と森に入ること。僕は言う。「森の中には心を強くする妖精がいるんだよ。」
息子が言う。「妖精なんて見えないよ。」無邪気な口ぶりに僕は微笑む。
不思議そうに顔をのぞき込む息子。太陽が赤みを帯びる頃、僕らはいつものように家へと帰る。


ポッッポッポ・・・。家ではグランドマザーが息子のためのバウムクーヘンを釜へ入れていた。
いくつになっても母親の口癖は変わらない。「男の子は心も強くなくちゃいけないよ。」
広大な大地でとれた小麦を使い、昔から変わらない作り方で焼き上がるバウムクーヘンの年輪は、
幾時を経ても変わらない、母親の年輪。そう、心を強くする妖精は、いつもこのテーブルにいるんだ。


それは、息子が大人になっても、変わらない味。


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ここまで↑↑↑


ちなみに、
『北菓楼』のバウムクーヘンです。
(ここでアフィリリンクを貼っておくと、いっぱいクリックされそうですね。
そんな事しませんけど。笑)



こういう文章を『仕掛けられる側』の視点で読むと、

「へ~、バウムクーヘンの心棒は樫の木なんだ~。
まぁどうでもいいや。早く食べよ♪」
こんな感じになります。



ですが、
ここでちょっと立ち止まって、
『仕掛ける側』の視点で見てみましょう。



・この表現は何を目的にしているのかな?
・自分は今、これを読んで何を思い描いただろう?
・どうしてこの順番で書いているんだろう?


こんな質問をぶつけながら読んでみると、
いくつかコピーライティングにおいて重要なコトが学べます。



まず1つ目は、
"脳内への動画インストール"




息子が言う。「妖精なんて見えないよ。」無邪気な口ぶりに僕は微笑む。
不思議そうに顔をのぞき込む息子。




この部分を読んでみて、あなたは何が頭に描かれていますか?

きっと、頭の中で動画が再生されていますよね?
まるで映画のワンシーンを見ているかのように、脳内で描かれているはずです。



このように、読者の頭に動画再生させるようなフレーズを選んで、
巧みに言葉を紡いでいくコトも、コピーライティングスキルです。



『場面の様子』を上手く言葉で表現できるようになると、
ストーリーを使って読者から共感を得たり、
導きたい方向に誘導したりすることがスムーズに出来るようになります。



事実、読み終わった後にバウムクーヘン食べたくなりませんでした?

少なくとも、僕は食べたくなりました。
まあ、本物が目の前にあるので当たり前なんですけど(笑)



もっと分かりやすいように、
身近なモノでたとえてみますね。


では、
『ステーキ』を読者の脳内にイメージさせるには、
どういった言い回しをすればいいのか?

こんなテーマで考えてみましょう。



A店は、自慢のステーキをこんなコピーで紹介していました。

「熱々でジューシー!肉厚な当店オリジナルステーキはいかが?」


それに対してB店は、こんなコピーで紹介していました。

「町で噂の頑固店長が、世界各国を巡り選び抜いたスパイスで味付けを施し、
熱々の鉄板でミディアムに焼き上げたステーキの断面は、見事なグラデーション。
噛んだ瞬間に濃厚な肉汁が口から溢れ出る初体験をしてみませんか?」



・・・どちらの方が興味を引かれましたか?


仮に全く同じステーキだったとしても、
間違いなくB店を選ぶと思います。



同じ商品でも、紹介の仕方を変えるだけでここまで違いを生み出せるのです。

コピーライティングは『売るためのスキル』ではなくて、
『伝えるためのスキル』だと言われていますが、
まさにコレですよね。

最大限魅力的に伝えた結果、商品は売れるんです。
この本質を忘れないようにしましょう。





そして、2つ目の学びは、
"スムーズに次を読ませる工夫"



「大人になってから知った。バウムクーヘンとは、そのかたちが切り株に似ているだけではなく、
生地を絡ませる心棒が「樫の木」でできているためだと。」




この部分で、読者にスムーズに次を読んでもらうための工夫がしてあります。

比較するために、少し文章を書き換えてみますね。



「大人になってから、バウムクーヘンとは、そのかたちが切り株に似ているだけではなく、
生地を絡ませる心棒が「樫の木」でできているためだと知った。」




・・・『知った』を最後に持っていきました。



改めて比較してみて、どちらの方がスムーズに読めると思いますか?


恐らく、前者ですよね。




前者は会話に近い表現なので、スッと頭に入ってきます。
では、どんなやり取りが行われているのか書き起こしてみます。



「大人になってから知った。」

読者「何を?」

「バウムクーヘンとは、そのかたちが切り株に似ているだけではなく、
生地を絡ませる心棒が「樫の木」でできているためだと。」

読者「なるほど。」



あの一文で、書き手と読み手で無意識にこんな会話をしているんです。
だから、スムーズに次を読み進めるコトができる。



メルマガやブログを書く際に、
『読者との会話』を意識した書き方をしてみると、
読みやすくて面白い文章になるので、、
ぜひ今後の情報発信で意識してもらいたいと思います。



ではでは!

今回はこの辺で。