小木人形に着くと、なんとお店がお休みだった!


ガーン。一瞬頭が真っ白になる。

まさかもう一度来るのも大変だし・・・

電話注文で、いろんなカスタマイズなんてできないだろうし・・・


シャッターの脇に、小さなドアがあったので、試しにノブをひねってみると、開いた!

中をのぞいて「すいませーん」と言ってみると、奥から人が出てきてくれた!!!

昨日の女性店員さんだった。


「お休みのところ申し訳ないのですが、ぜひ人形をみせてもらいたいのですが・・・」

と頼んでみると、奥でちょっと相談しているようで、すぐに戻ってきて「いいですよ」と言ってくれた。


うわーん、よかった~~!



お店の中には、出荷の荷物がたくさん並んでいた。それだけでも、注文件数が多いことがうかがえる。

私は店員さんに説明を受けるでもなく、例の7段飾りの前まで行った。

すると彼女も思い出したようで、「ああ!」と声をあげた。昨日の方ね、と。


やっぱり、この人形が忘れられなくて、二日連続で来てしまいました。

実はすでに他の店で注文してしまっていたのですが、今日キャンセルしてこちらに来ました。

と告げると、店員さんもびっくりされていました。



もう一度左右にある人形たちを見比べる。


右 252000円

緋毛氈、7段、家具はプラスチック(家具の種類は多め)


左 294000円

桐段、5段、家具は木製(伝統工芸品)(家具の種類は少なめ)


やっぱり、左の人形の方が、私は好きだな。顔が引き締まっている。右側のお姫様はやさしい顔つきなんだけど、なんとなくぼんやりしている印象。


店員さんに、人形を交換できるか聞いてみると、奥に行って相談。

どうやら、この人形を作った人形師の方がいらっしゃるようで、人形の値段や在庫を確認しているようだ。

どうやら、値段も大丈夫だし、在庫もあと2セットあるようで、OKとのこと。

気持ち、左の人形の方がお高いらしい。でも時期最後だし、もう一緒でいいよ、とのこと。(わーい)


お内裏様の着ものが、右は緑色の地に丸い有職で、左は黒地に少し桜の花びらがあしらってある。

お内裏様も左の方がいいね、ということで、とりあえず親王二人を左右交換。

親王二人はいい感じ。後ろの屏風との相性もいい。

私としては、全員左右交換したかったんだけど、みんなはこれでいいじゃん、みたいな雰囲気。


と、よく見ると、三人官女も同じように、右の方が地味で、左の方がちょっと明るい印象だった。

みんなは三人官女は右の方がいいんじゃないか、という感じなんだけど、やっぱりしっくりこない私は、とりあえず五人囃子を入れ替えてみることに。そのお店では手袋を貸してくれるので、気持ち手が出やすい。

私は昨日の時点で、左の五人囃子の方が好きだったんだよな~。着物の色が、左がピンクで右が淡いオレンジ。右の方がなんとなく地味なんだよね。やっぱり五人囃子は若者なんだから、若々しくないと。


五人囃子を入れ替えている私を見て、店員さんが「下の13人はセットなんで、それだけ交換とかはできない」と言った。


じゃあ交換するなら丸ごと交換ですかね、と言いながら、また人形を移動していると、そんな私を見て店員さんが


「お客さんは、楽しんで飾る人だね」と言った。なんか嬉しい言葉。

毎年、母親と姉妹とみんなで楽しく人形を飾っていたことを言うと、

「それじゃあ、楽しいだろうね。それだけ楽しんでくれれば、人形も喜んでるよ」

と言ってくれた。他の人はどうか知らないし、人形たちもどう思っているかわからないけれど、とにかく私は楽しかったし、それは私自身にとっては間違いじゃないと思った。


色々と人形を移動してみたんだけど、なんとなくしっくりこないんだよね。なんだろうなぁ。

と頭を悩ませていると、店員さんが、ふと着物の柄に気がついた。


「左の方が、桜で揃っている」

「右の方は、有職模様で揃っている」


要するに、親王のペア、三人官女、五人囃子の着物の柄に、それぞれ共通のテーマがあったのです。

私が気に入っていた左の方は、みんな桜の花びらが、右の方には丸い有職模様が描かれていたのです。

色味も、左の方が明るく若々しい印象で、右の方が落ち着いた地味な印象。

そ・れ・だ!

ちなみに随身、仕丁は左右一緒でした。


じゃあ、ということで、全員左右入れ替えてみた。

・・・やっぱり、これだね!全員左の人形でいいね!

ていうかその着物の柄のことを知ったからには、三人官女だけこっち、なんてできないよね!

そういうのがおしゃれってもんなんじゃないのかね!!


台は緋毛氈で、フレームは木だったのですが、木よりもスチールの方がいいらしく、それは無料で交換してくれるとのこと。

家具もよくよく見ると、先ほどキャンセルしたお店よりも出来が数倍良い。

お針箱も針山はきちんと丸い半円で綿が入っている。塗りも美しいしフサフサもきれい。


あとは、桜橘。サイズがちょっと大きめかな~と思って、色々周りを見ると、少し小ぶりで丁度良いサイズがあったので勝手に乗せ換えてみた。やっぱり小ぶりな方がバランスがいいね~と眺めていると、店員さんがまた奥で相談。今桜橘も全然在庫がなくて(多分これは仕入れてるんだろう)、ほんと困ってて・・・

で、また違うものを持ってきてくれて、「こっちにしてくれ」と。それも小ぶりのタイプで、かわいらしかったので全然問題なかった。なんかお店の中がてんやわんやですごく大変みたい。なんか大変な時に来てしまってほんと申し訳ない。


金額ですが、これだけの出来にこれ以上の無謀なお値引きは必要ない。

すでに最初から適する金額がついてるんだもん。

私はなんの躊躇いもなく満額出す気だったのですが、現金で支払うということで、235,000円にしてくれた!

それでも、最初の予算からはだいぶオーバーだけど、もう何も思い残すことはない。やることはすべてやった!!


事務所の中で手続き。

満額は持っていなかったので、端数の35000円だけ支払う。残りは代引きで。20万の代引きかぁ・・・すごいなぁ。


となりでは、ちょうど習字の先生が木札に子供たちの名前を書いていた。

先に名前と生年月日だけ教えて、と言われた。

アイちゃんを見て、にっこりして木札をいじると、なんとそれはオルゴールだった!

昨日のお店では、ピンクのオルゴールの写真たてをくれたけど、私としてはこっちの名前入りの木札の方がよかった。やっぱり先生は字が上手だ。あたりまえだけど。


ちなみに今までの間ずっとアイちゃんの世話はパパがしてました。私は人形選びで集中し、相当ぐったりしていた。また今日もほっとしたらお腹がすいてきた。時間はお昼前。


途中でお昼を食べて、色々道草食っていたら結局1日がかりになってしまった。

パパ、全然午前中じゃおさまんなかったね・・・ごめんね。


でも、みんなのおかげで本当に後悔のない買い物ができた!



ふと、もしパパが夜の時点で「もう決まったんだからいいじゃん。いまさら何言ってんの?」とか言い出す人だったら、どうなってただろう?と思った。

多分一生、「あっちにしていたら・・・」とか言ってたんだろうな、と思ったらぞっとした。


また、もしお金を出すのがパパの両親で、一緒にお店に行って買い物とかしてたら、どうなってただろう?普通は母方の親が出すものだからそんなことはないんだけど。もし、の話。

いったん決まったものに対してやっぱりあっちがいい、なんて、言えないだろうな~~~。

なんか私自由でよかった!!!


すべてやりつくした雛人形選びだったのでした。


到着は21日の友引。大安か友引に着くように発送してくれるらしい。

キャンセルした方の店では15日に着く予定だったのに。

もうてんてこ舞いで、全然間に合わないらしい。それだけでも、小木人形がどれだけみんなから注文を受けているのかうかがえる。(まあ、作業する人数も違うのかもしれないけれど)


珍しく私以上にパパがぐったりしてた。



総括へ続く

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