行ってまいりました。




1回目は国性爺合戦、女殺油地獄と立て続けに見ますニコニコ


国性爺合戦。


爺。の文字でえ?

おじいさんが頑張る話?知らんぷり


とか勝手に思ったのですが、読んでみたら全然違いました指差し


日本の母と中国人の父の間に生まれた和藤内(わどうない)が、李蹈天に奪われた明を救うために中国に渡って大活躍する話です。


実在した英雄をモチーフに脚色して作られたそうです。


正直、戦闘物って大体女の人が可哀想な展開が多くてこの話もまさにそんな展開なので、最初はちょっと敬遠したんですが…真顔


江戸時代大ヒットした!という話や、李蹈天とか、韃靼国とか、小説とか戯曲とかで、名前をよく見るなぁとずっと気になっていた作品ですうーん



途中で、伊勢神宮のお札を見せて、虎を手名付ける場面があるのですが、


虎の人形が出てくるのではなく

虎の着ぐるみを着た人間が出てくるのがコミカルで笑いました。


着ぐるみを着た虎が、太夫さんが歌っているところまで来て、太夫さんが扇子で叩いて追い払ったり爆笑


人形だけ見入っていると、つい忘れてしまうんですが、


ふとそういうシーンがあると、


あ、そうか、人間が後ろで人形を操っているんだ!

と現実に引き戻されます知らんぷり


そしてまた、歌と、人形で、作品世界に戻っていく花


あとお衣装が綺麗だった。中国の錦祥女(きんしょうじょ)の衣装。好きでした。



エメラルドグリーンと橙の鮮やかな色で、美しかった目がハート

オペラグラスでずっと見惚れてましたラブ


錦祥女は、和藤内の父親が、中国に残してきた娘です。


彼女が自らの命を断つことで、錦祥女の夫、甘輝(かんき)は和藤内の味方になり、2人で李蹈天を倒すことになります。


そして、錦祥女を産んだわけではない、和籐内の母親まで、自ら死を選ぶのです。


この辺の展開が正直言ってあまり好きではありません。


夫の大義名分のために、妻が死を選ぶ。

戦国の世とは、そういうものなんでしょうか。


中国が舞台なので、どこか異国の雰囲気の舞台空間で、京劇のような華やかさがありました。

大掛かりな場面転換も面白かった!


最後、死んだ2人を前に、立派な着物を着て、和藤内は、国性爺に名前を変えます。


またその着物が綺麗で、その対比が、なんとも物悲しかったです悲しい


書いてて思ったけど、もしや、この物悲しさがこの作品の魅力なのかも?


すっかり、近松さんの策にやられたようです。