本ポストは、この二つの記事の続きとなる。

 

 

 

前回のリサーチでは、この世界のヒエラルキーが「英語の話せる見た目の良い若い女性」を頂点としていることがわかった(笑)

それは半分冗談だとしても、西側の報道は、被害を受けた者を「か弱く善良な者」だと過剰に演出しようとする罠に陥っているのではないかと指摘した。

親露側のインタビュー報道を100件、西側のインタビュー報道を40件ほど確認した結果はこうなる。

①親露派は「アゾフやウクライナ軍に『人間の盾』にされた。意図的に撃たれた。家を燃やされた」と一様に証言
②ウクライナ政府側が人道回廊の設置を積極的に行わなかった(西側の証言も複数)。逆にロシア軍は多数の人道支援、人道回廊設置の証拠あり
③西側の報道には「英語の話せる見た目の良い若い女性」が証言者として頻出する(CNNはほぼ100%)
④西側報道の証言者は「誰にやられたのか」はっきりしない曖昧な証言しか残さない(マスコミの作為的な編集もありえる)
⑤8年間の弾圧により、親露派は被害妄想に陥ったり、狂言で犯人を名指ししていることもありえる

今回もマリウポリ市民、特に親露派系の人々の証言を紹介する。
(*抄訳なので厳密ではない。正確な発言は元ソースを確認いただきたい。またマリウポリ市民の証言に限定している)
 

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▼ Ukraine. Faces Of War. Multiple Mariupol refugees attest to Azov's crimes
April 17th, 2022  RT(ロシア国営)など
https://odysee.com/@No_One_Is_Forgotten:a/Multiple17apr:8
 

 

〇若い女性 「この一カ月半は本当に厳しい生活でした。私の家は焼け落ちました。チェチェン軍の兵士が家に来て最初は怖かったですが、親切にしてくれました。三日間砲撃が激しくて家は完全に焼けてしまって地下から出れなかったけど、チェチェン兵たちは戦ってくれました。本当に感謝しています」

〇男性A 「奴らは我々を人間だとは思っていないよ。町の一角の焼けたアパートを掃除した時に住んでいた老人に聞いたんだが、アゾフが火を放って、去る時に『お前は人間じゃない、駆除されるべきだ』と言ったというんだ」

〇高齢女性A 「まだDPR軍が来てなかった3月10日のことだけど、うちの庭にウクライナ軍の砲撃が当たった。そこではみんなで料理をしていたんだけど、11歳の女の子レローチカと男の人が三人死んだ。四人が怪我したのよ。それから一昨日のとこだけど、ウクライナ軍が家に入って来て私達を地下室に一晩閉じ込めたんだ。次の日には叩き出された。彼らは建物を基地に使うって言っていた。」

〇高齢女性A 「私の母親はアパートの中で焼け死んだ。父は生き残ったけどね。…彼らは人間じゃない。8年間、人間だなんて思わなかった。ファシストよ。ただただファシストなの!彼らは私達の土地から追い出されるべきよ!ここには居場所はない!」

〇高齢女性B 「ここに砲撃が落ちて、私は頭に傷を負ったわ。砲弾が落ちた時二つの部屋のカーテンが吹き飛ばされた。アパートは全て破壊されて燃えたのよ。砲弾が3発も当たったのよ」
〇男性B 「奴らは全ての店を爆撃したんだ。すべてだよ。ある晩砲撃があってすべてのカウンター側も破壊された。俺はタバコを買いに外に出たら、商品が強奪されてたね。あれは意図的にに店を破壊し、強奪しているな」
〇男性C 「俺は24日に製鉄工場で作業してたんだ。そしたらウクライナ軍が入ってきて管理課と溶鉱炉のあるところに爆弾やら装備品を隠し始めたんだよ。奴らには鍵十字のタトゥーがあったんだけど、別に特別なことじゃないって風で歩き回っていたな。」

〇高齢男性 「俺がすべて教えてやるよ!あのナチス野郎ども、ゴロツキども、道化のゼレンスキーはな、クズのジャンキーなんだよ!あのバカの血筋や血族、父親はな、ドネツク出身なんだ!あの糞バカ自身もだ!!普通なら汚い言葉は使うべきではないが、あの反キリスト主義者は地獄で焼かれるべきだ!魂も火にくべてやるべきなんだ!! …以上だ。ありがとう。おかげで俺の姪はロシアに逃げれた。ロシアのおかげでゼレンスキーもあのゴロツキどももここには来れない。俺の息子はな、マネージャーだからウクライナ語を話さなきゃいけんのだが、ここではみんなロシア語が話せるんだ!ウクライナ人でもタタール人でもユダヤ人でもな、誰もがロシア語を話すんだぞ!そして俺たちは皆スラブ民族だ。だけど西側から来たクズどもが1959年にケツの穴野郎どもを皆殺しにできずにまた生き返ったんだ。そしてあのゴミ野郎とゴロツキどもはポロシェンコとコロモイスキーに育てられたのさ。皆わかってるぞ。そしてアクメトフだ。奴はここに来て22日にまた去っていった。それからあの市長の名前は何だったか、ボイチェンコだ!奴こそが最悪のウンコ野郎だ!もし奴が人々に食糧や水、ストックを開放してたら…。24日に始まったことだがな、あのネズミどもが来てまた薬局や病院で強奪し、日用品や食料品店でも薄汚くも盗んでいきやがったんだ。あの汚いゴロツキどもが盗んだものをあいつらの口にではなくハラワタに直でぶち込んでやりたいよ(*筆者注:理解不能な箇所が多い)」


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最後のおじいさんのリアルさは、決して西側の報道では見ることができない(放送禁止用語が3秒ごとに頻出するのでコンプラ的な意味で放送不可能ではあるが)。

私が主張している、ロシア寄りの人々に感じる圧倒的なリアルさと、西側報道の人々に感じる何とも言えない違和感というものを、少し理解してもらえるのではないだろうか。

筆舌に尽くしがたい経験をしたあとにカメラの前でしゃべるチャンスを得たら、あれくらい激怒して、なりふり構わずまくし立てて、言いたいことをぶちまけるのも当然の姿ではないだろうか。

もちろんこれは、前回の記事で国連やアムネスティ等の報告書で示されたように、8年間の鬱積した、言われなき逮捕や差別、拷問に対する恐怖や怒りから解放された感情という背景もあるだろう。
しかしそれは、プーチンの言う侵攻の理由の一つでもあった「ネオナチに弾圧されるロシア系住民の解放」を補完するだけとなる。

こういう人々の魂の叫びが、YoutubeやFacebook、Google、Twitter、TikTokでは「ロシアのプロパガンダ」として検閲されてBANされてしまうのは、あまりにもおかしい。

なぜ西側のプロパガンダは大メディアにより「事実」として喧伝されるのに、ロシア側のプロパガンダは全て「虚偽」であるという扱いになりネットの片隅に追いやられるのだろうか。


その他のロシア寄りの人々の証言の抄訳を続ける。

以下の動画は親露派界隈で「バブーシュカ"Z"(愛国おばあちゃん)」として有名になったものだ。

 

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▼ ロシアの愛国者のシンボルになったバブーシュカおばあちゃん
2022/04/29


ウクライナ軍兵士をロシア軍兵士だと勘違いしたおばあさんが、ソ連の国旗を振り出迎えるが、ウクライナ兵が旗を取り上げ足蹴にする。
ウクライナ兵が差し出す食糧を一時は受け取るが、おばあさんはそれを「あなたは私の大事な国旗を踏みにじったので受け取れない」と返したという動画だ。

下記で「世界の裏側ニュース」さんが動画内容を翻訳してくれている。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12740118651.html

このバブーシュカは、後に白人至上主義者(White Lives Matterなるアカウント)から処刑リスト入り扱いされた。

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私の感覚では、上記翻訳文よりもウクライナ兵はもっと高圧的で見下すような口調に感じるが、いずれにしてもこの一件からわかることは、おばあさんとおじいさんが恐怖しながらも毅然と対応し、ロシアによる「解放」を心から願っていたということだ。

前回の記事でも示したが、ウクライナ軍、SBU、アゾフは8年間で数千件の誘拐・拷問事件を犯すが、ほとんど捜査・処罰もされず、被害者には報復を恐れて弁護士もつかないことが国連やOSCE、アムネスティの報告書でも散見される。
https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12742780908.html

このバブーシュカZの安否が心配されていたが、結果として、彼女らはロシア側に保護されたとのことだ。

他方でウクライナ軍が、態度は悪くはあっても、敵側である民間人にも支援品を手渡していたこともわかる。
当然だが、すべてのウクライナ兵が親露派の民間人に物理的危害を加えていたわけではない。

フランスの国営メディアも「”バブーシュカZ”がクレムリンのプロパガンダの新しいアイコンになった」と揶揄するかたちで取り上げている。
https://www.france24.com/en/europe/20220506-how-babushka-z-became-the-unlikely-icon-of-russian-propaganda


抄訳・要約を続ける。

 

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▼ Mariupol residents reportedly used as human shields by Ukraine
March 9th, 2022 RT (英語字幕)
https://odysee.com/@RT:fd/mariupol-residents-reportedly-used-as:8
〇高齢女性 「幹線道路には石が積み上げられていて封鎖されています。車は通れません。…多くの人がロシアを支持しています。でもトラブルに巻き込まれるのを恐れて誰も大きな声では言えなかったんですよ。あの暴漢たちについて話すことは難しいんです。どんどん悪くなっていったわ」

〇女性A 「私達のウクライナ軍が私達を人間の盾として使っていたんです。民間人を撃ちました。子供たちもです。砲撃の音が静かになったので、5日前に夫と子供と地下を出ました。そしたらまたすぐに砲撃が始まりました」


〇女性B 「なぜ彼らが民間人の後ろに隠れるのか理解できません。私達は大砲の弾除けで人間の盾だったんです。私達は砲撃を受け、家は壊され、夫は死にました。でも彼らは助けることもできませんでした。街に残した子供が一人いますが、彼女が無事かどうかさえわかりません」

〇男性 「彼らは誰も街から出さないし入れさせもしない。我々は人質のようなものだった。我々は人間の盾として使われていたんだ。」

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▼ マリウポリ住民のインタビュー_「ウクライナがやった!」と繰り返し訴える
April 1st, 2022 パトリック・ランカスター
https://odysee.com/Mariupol4:f599f394226c5eda1f17f35ebf1f1159f07e8f36





 


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▼ マリウポリ住民インタビュー_守護隊であるはずのアゾフ大隊から砲撃された。
April 1st, 2022 (日本語字幕)
https://odysee.com/@Mchan:1/Mariupol3:8
〇若い女性 「守護隊であるはずのアゾフ大隊から砲撃された。戦車が走りまわり市民を撃っていた。スナイパーも撃っていた
〇中年の女性 「車で逃げる途中、ホテルにいたスナイパーに警告もなしで娘が撃たれ、母も両足を、息子も足を撃たれました」

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▼ 74 years old Mariupol citizen interview
2022/04/17 ウクライナのための国際公共法廷の議長、ロシア連邦の公共会議所のメンバー、マキシム・グリゴリエフの個人チャンネル


〇74歳の老人 「病院では、ウクライナ軍は車を運転することも許さなかった。一日で水は100ml、おかゆをスプーン一杯しか口にできなかった。子供にはもう少し与えられたが、食糧を探しに運転することも許されなかったんだ。大勢の子供が病院にいた。…そして人道回廊ができてロシア兵とDPR兵士が助けてくれた。戦車で病気の子供たちを連れて行ってくれたんだ。ロシア軍がだぞ!ウクライナ軍は水を持ってくることさえ許さなかったんだ。ウクライナ軍は私達が去ることも許さなかった。なぜかって?それは奴らがナチスだからだ」
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▼ Mariupol citizens are organizing themselves to plan their lives and repair damage to their homes
2022/04/20 teleSUR (ベネズエラに本社を置くラテンアメリカ諸国政府出資のメディア)
https://www.youtube.com/watch?v=go2dUe1PkSM
〇ロシア人作家の男性 「この破壊はすべてアゾフにやられた。彼らは故意に人々を撃ち、焼き討ちにしている。ここがロシア人の地域だからやったのだ。彼らはロシア系住民を2級市民として扱ってきた」
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▼ 【字幕】正教会のParfeniy司祭がウクライナ軍の砲撃によって亡くなりました。動画は無くなる前にインタビューに答えたもの
May 7th, 2022 

https://odysee.com/video_2022-05-07_00-32-28_exported:c0b2da202f2d67c21f3f87b6dd2d7150c1dd792c
〇司祭 「彼らは街を守るのではなく破壊しています。ロシア軍もドネツク軍もいない地域の学校などのインフラを意図的に優先的に攻撃しています


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▼ マリウポリ住民の声_老夫婦の訴え、ウクライナ軍のスナイパーに撃たれた
May 9th, 2022
https://odysee.com/@Mchan:1/mariupoli8:7
〇高齢女性 「ウクライナのスナイパーが家の近くで撃ってきました。私は腕に撃たれた傷があり、夫にも背中に一発。夫の傷は引き裂かれていたので、麻酔もなしに釣り針で縫ったんですよ。」


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 米欧が無視するロシアの人道回廊と支援

 

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▼ “Western media will not report on humanitarian aid provided by Russia”
2022/03/26  teleSUR (ベネズエラを拠点にするラテンアメリカ諸国政府出資のメディア)
https://www.youtube.com/watch?v=ID-Mu456dBA
〇カナダ人ジャーナリストのエヴァ・バートレット 「ボランティアは勤勉で人々に物資も十分に供給されているようです。人道支援の状況は、テロリスト支配地域から解放されたシリアの現場と似ています。しかし不思議なことに西側メディアはこの状況を報道しません。クライシスアクターか何かだと思っているのかもしれませんが、このような支援現場は他のいくつかの地域でも見られることです。プロパガンダではなく、ロシアは軍が人々を助けている姿もアピールしたいということでしょう。でもなぜ西側のカメラも入らないのにいろんな場所で救助活動をしているのでしょうか?プロパガンダ用の活動だとしたら一か所か二か所で良いし、論理的ではありません。

〇エヴァ・バートレット「…2014年から西側のメディアもドンバス地域に入れたはずなのに、この状況をずっと報道してこなかったのはおかしな話です。…先日破壊された病院にいきましたが、目撃者はウクライナ軍に基地化されていたと話しました。西側メディアはロシア軍が病院の民間人を狙って砲撃していると報道しますが、それは事実ではありません。ほとんどの場合民間人はおらず、軍事基地化されているのです。…ドンバスでは8年間で、14000人が殺され、20000人とも聞きますが、昼夜問わずウクライナからの砲撃にさらされてきました。二週間まえはトーチカUミサイルで21人以上が殺害されましたが、西側のジャーナリストは無視しました

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複数の場所でロシアが人道支援を行っている映像は、以下のURL先で確認できるように山ほど存在する。
しかし西側は一切を無視し、「ロシアが人道回廊の民間人を意図的に攻撃している!」の大合唱であった。

 

 

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▼ Donbas residents receive humanitarian aid from Russian armed forces
2022/04/13  teleSUR (ベネズエラを拠点にするラテンアメリカ諸国政府出資のメディア)
https://www.youtube.com/watch?v=pRV4r0yUU34
マリウポリでロシア軍からの人道支援を貰う列に並ぶ人々にインタビュー
〇高齢男性 「毎日人道支援センターには2,3000人が来ている。ボランティアの兵が倉庫から食糧を配っている。情報もよく伝わってくる」
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▼ Mariupol celebrates the Day of Russian Victory over Nazism
2022/05/10  teleSUR (ベネズエラを拠点にするラテンアメリカ諸国政府出資のメディア)
https://www.youtube.com/watch?v=Z70V9biRzrY
ロシアの戦勝記念日を祝うマリウポリ市民
〇男性 「ウクライナのネオナチによる8年間の占領に耐えてきたマリウポリにとって、今日という日は特別な日です。これは誇張した表現ではありません。私達は自分の目で、女性や子供たちが人間の盾にされてきたことを見てきました。これらの戦争犯罪の証拠はドネツク人民共和国やロシアの監査官らによって捜査されるでしょう。人々の恐怖の時代は終わりました。マリウポリのネオナチによるレイプや虐待などの犯罪は終わり、私達は平和にこの式典を歓迎しています」

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5月9日の戦勝記念日には、マリウポリの(親露派)市民はロシアの解放を祝っていた。

時間を少し巻き戻して3月末のロシアの設置した難民キャンプの様子を見てみよう。

 

 難民キャンプと9階建ての団地

 

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▼ Refugees Expose Mariupol War Crimes (Eng Sub) video by Patrick Lancaster
March 29th, 2022 パトリック・ランカスター (英語字幕)
https://odysee.com/Refugees-Expose-Mariupol-War-Crimes-Of-The-Russia---Ukraine-War:b
親露派のコントロールするドネツク側の難民キャンプ。落ち着いたらここからウクライナ側に移動するのも自由だということだ。
白い腕章をしたロシア・DPR兵の姿も見える。

〇若い母親 「白の腕章をしたロシア兵が、今日は大きな戦闘があって危険だから逃げたほうが良いと教えてくれました。地下にいましたが、今はこの難民キャンプに住んでいます。助かりました。彼らはクッキーもくれたんです」

〇若い母親 「私はマリウポルの第二産科病院で働いていました。病院にも砲弾が当たったのでやめたんです。…他の産科病院がアゾフやウクライナ軍に基地にされていたかは知らない。ただ近所の人からアゾフがアパートから人々を追い出して基地にしているとは聞いたわ。…Levoberezhny地区の9階建ての団地がウクライナ軍とアゾフに占拠されていた。彼らはただ『出ていけ、ここで戦闘が行われる。この家は接収する』と言って追い出したそうよ」(11:30)
(*筆者注:マリウポリ第三産科病院が、例のアゾフに基地化されロシアに爆撃されたとする病院だ)



〇女性A 「私達の地下室は2×3mしかなかった。もし砲弾が当たったら9人の死体が出来上がるだけでした。あまりの恐ろしさに逃げることを決めたんです。砲撃は本当に酷かった。調理のために外に出ることもできなかったんですよ。わかりますか?水もないし何もない…。とにかく子供を守らなければなりませんでした。砲弾が当たらなかったのは幸運でした。ここに来たのは唯一の選択肢だったからです。誰も避難させてくれなかったんです」(17:30)

〇女性 「助けはロシア側からしか来てませんウクライナ軍は何もしなかったんです。レニングラードの籠城戦だって民間人には200グラムのパンを与えられてたんですよ。なのにマリウポリではただ自給自足でやれと見捨てられた…」

〇女性A 「ウクライナ軍が街を封鎖してしまって、私達は逃げることもできなかったんです。友人たちが川向うからマリウポリに入ろうとしたらウクライナ軍が人々を撃ち始めたんです。…私には意味がわからないけど、彼らは人々に素手で戦ってヒーローになれと追い立てたんです。まったく間違っています。人間のすることじゃありません。政府は人々の世話をすべきなのに…」(19:00)

〇娘 「この後どうするのかまだわかりませんが、たぶん祖母の家に行きます。親戚がロシアにいるんです。一般的に私達は一つの民族です。なんでこんなことになったのか。とにかくここから出て、祖母の家でゆっくりしたいです」

〇女性B 「私達は地下で一ヵ月いました。狭い部屋に160人もいて、工業用水を飲んでいたんです。常にアゾフに撃たれていました。上の庭にずっといて撃ってきたんです。彼らは私達住人を盾に隠れていたんですよ」

〇女性B 「彼らはロシア軍が民間人を撃たないことをわかっていたので、家に居座り人々を部屋から追い出したんです。そしてアパートから撃ったりしていましたが、結局私達を盾に隠れていたんです」

〇女性B 「隠れながら人々を撃っていました。家を壊して、人々を殺したんです。例えば夜に外に出るには、電気もないのでたいまつが必要です。そして外で錆びた水を沸かす必要もあります。でも外で火を使うと、マシンガンで足などを撃たれるんです。だから水を沸かすために走らなければなりません。50回外に出たとしたら発砲を聞いて走っての繰り返しです。そしてとうとう人々は防空壕の中で死んでしまいます。お年寄りの女性が死んでしまいましたが、彼女を埋めに外にでることもできないんですよ。そうやって人が死んでいきました。」


〇女性B 「アゾフの目的は街を破壊しようとしているとしか思えません。私達は飢え死にするかアゾフに殺されるかのリスクを賭けてここまで逃げてきました。寝たきりの父を置いてきたんですよ。その父がどうなったのかわかりません…」

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ランカスター氏の報告ではこの難民キャンプに入るために何キロもの車列ができているとのことだった。事実であることは映像の最後で確認できる。

ウクライナ政府や米欧メディアの創作したストーリーでは、ロシアは人道回廊に避難する人を攻撃し、民間人を狙い殺戮しているとのことだったが、そのような現実は確認できない。


上記の第二産科病院に勤めていたという女性が語った「9階建ての団地」というのが以下の動画に出てくる。

 

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▼ March28 Mariupol Ukraine Russia War Witnesses Discuss Human Shields Issue (Special Report)
March 29th, 2022 パトリック・ランカスター (英語字幕)
https://odysee.com/@alltheworldsastage:0/March28-Mariupol-Ukraine-Russia-War-Witnesses-Discuss-Human-Shields-Issue-(Special-Report):f

〇高齢女性 「ゼレンスキーを止めてください!止めて!止めて!子供たちのために、母親たちやお年寄りのために、止めて下さいよ!」

〇高齢女性 「誰が撃ってきたのかって?この団地の下にはウクライナ軍の戦車があって、それで撃ってきたんだよ!家を撃ってきたのさ。それであそこにも大砲があったんだ。わかるかい?」

〇高齢女性 「見て、ウクライナ軍の戦車はあそこの建物の間にいた。ずっとこの辺に陣取っていたんだ。そしてあそこの一階に撃って男の人を殺したんだよ。彼はまだそこで横たわっている。あそこの一階に!死体がまだあるのよ!」

〇高齢女性 「アゾフの奴らは屋上に陣取っていたよ。毎晩上に上がっては朝には帰っていって。私達のところには来なかったね」

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このおばさんにも圧倒的なリアリティーを感じる。
しゃべり出したら止まらないといった様子で、ウクライナの年金は安い、ロシアに行った人たちは何倍も年金を貰っているなどと、愚痴が止まらない。

ランカスター氏の動画は、人々と話し、情報を得て次の場所に向かうというやり方のようだ。
連続して訪れる場所でインタビューを行うこともあるが、どこに行っても「アゾフやウクライナ軍に人間の盾にされた。撃たれた」という話が聞ける。

ウクライナ側による戦争犯罪が常態化しているに違いないと思わせるが、ランカスター氏は主にロシア・ドネツク軍に手引きされた場所に出向いているので、そういうバイアスがあることにも注意は必要だ。


それにしてもどうだろうか、このロシア系住民の圧倒的なリアリティーを感じてもらえただろうか。
米欧プロパガンダ・メディアによる結論ありきの人工的な物語ではなく、まさしく生の人間の発するリアリティーがここにあると感じる。

 

 

 

 

次回以降も、証言集を抄訳したらまとめようと思う。

 

ではまた次回。

 

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