先日、ある利用者さんとお別れをしました。
うちの施設のデイを5年以上利用された方でした。
私のことをいつも「孫」と呼び、他の利用者さんからは「トミーさんって本当にAさんの孫なの?」と言われてしまう程、色々と気に掛けてくれる方でした。
お別れした日も『じゃあな孫!!またね!!』と、Aさんはいつも通りに帰っていきました。
「また」は無いということを、その利用者さんは知らないまま帰りました。
ご家族の希望として、将来的に施設への入所を目的として、うちのデイを利用されていましたが、現状として、その方の今の状態で入所できる可能性はかなり低いものでした。
ご家族もその状況を理解されていましたが、やはりいつまでも待つわけにはいかないという理由から、入所できる可能性が高い施設の併設デイを利用するために、今後は別のデイを利用することになったのです。
そのことはご本人(利用者さん)は全く知りません。ご家族からも「今後、円滑に進めたいので絶対に本人には伝えないで下さい」と言われていました。
その日も、普段通りにデイを利用されました。
そして帰りぎわにAさんは、仲の良い利用者さんに『また来週ね!!』と、笑顔で握手をしながら部屋を出ていきました。
私はそんな光景をみて、胸が苦しくなりました。
利用者さんが帰られた後、ある職員に「トミーさんこれみて…」と言われました。
その日の午前中、Aさんに七夕の短冊に願い事を書いていただきました。
Aさんの書いたその短冊には、
『これからもデイでみんなと楽しく過ごせますように』
と、書かれていたのです。