普段、天窓を見上げる利用者さんは滅多にいません。ましてや合掌をされている方もいませんので、どうして天窓を見上げているのか無性に気になった私はその理由が聴きたくて…
「何を眺めてるんですか?」と尋ねました。
利用者さん「空を眺めているの」と応えました。
利用者さんの場所から、私も同じ視点で天窓を見上げました。
そこからは真っ青な空に、途切れ途切れ白い雲が流れている景色が見えました。
私「雲が流れてますね」
利用者さん「あら、そう言えばそうね」
私「何を眺めていたのですか?」
利用者さん「先生よ」
私「先生?」
利用者さん「そう。先生があそこ(空)にいるの」
私「そうなんですか…。お亡くなりになられたのですか…」
利用者さん「えっ!?先生が亡くなったの?いつ亡くなったの!?」
私「いえ…あそこ(空)にいるとおっしゃったので、てっきり亡くなられた方を思っているのかと…」
利用者「先生はまだ健在のはずよ…びっくりしたわぁ~」と、安堵の表情を浮かべられました。
利用者さん「先生に、今日も素敵な日でしたのでありがとう。と、空に向かって思ってたのよ」
空を見上げながら合掌をすることが、故人を思うとは限りませんね…
私の勝手な思い込みと先入観です。。
愛しい人を想いながら空を見上げることも、尊敬する人を想いながら空を見上げることも一緒です。
合掌=故人ではなく、合掌=感謝とも捉えられるのです。
コミュニケーションをとる上で、なるべく自分の先入観を持ち込まないようにしようとは思っているのですが…
やってしまいます

その人の、ありのままの行動から、今のありのままの気持ちを知ることが大切なのに、
自分の余計な先入観が、その人が考えている今の本当の気持ちが何なのかを阻害してしまいます。
相手の投げたボールをキャッチするためには、自分のグローブの中にボールが入っていたら上手くキャッチすることは出来ません。
まだまだキャッチボールがへたくそな私です
