ふと、思うことがある。
『怒り』って感情がなければ、きっと人は幸せになれる…と。
焼肉屋で追加注文した「冷麺」。
カルビ…
ロース…
牛タン…
数多くのアブラーズの中でひときわ輝く『冷麺』。
寧ろ、冷麺を求めて焼肉屋に行ったのかもしれない。
締めは『冷麺』と、追加注文しました。
その日はとても混雑していました。
酒に酔い大声で笑う学生達。
家族団欒で楽しそうに焼肉を食する人。
上司らしき人の他愛ない話に愛想笑いをする部下。
忙しく走り回る、焼肉屋の店員。
会話が盛り上がる女子会。
焼肉を食べながら愛を育むカップル。
アイスクリームを美味しそうに食べる君。
白い煙が立ち込めた、小さな焼肉屋の店内には、様々な人間模様がありました。
そんな幸せそうな人たちを観ていると、時間を忘れてしまいそうになります。
あれっ…
そう言えば…
まだ『冷麺』が来てない。
注文してから、かれこれ20分は過ぎたころだ。
その日は、いつもより混雑していたので…
もう少し待ってみよう。
10分経過・・・
まだ来ない。
さすがに「これは忘れてるな…」と思い、店員さんを呼んだ。
「すみません。先程、冷麺を注文したんですが…」
店員『冷麺は麺を茹でるのに、大変時間がかかりますので…』とバッサリ。
3分後・・・
冷麺が届いた。
約45分間の調理時間を要した冷麺。
ってか…
冷麺作るのに40分は絶対にかからない。
きっとオーダーを忘れてたはず。
でも「時間がかかりますので…」と言い切ったあの店員。
あっぱれだ。
怒る気もしない。
そんなこと、どうでもいい。
冷麺が食べられたら。
それでいい。
さぁ、会計しよう。
あれ、伝票がない…。
会計時にテーブル番号を言えばいいだろう。
会計しようとレジ前に行くと、何やらモメていた。
どうやら店員に不手際があったらしく、客がクレームを言っているようだ。
・・・・・・
・・・・・・
5分経過し、ようやく解決したようだ。
気が付くと、会計には長蛇の列が。
みんな苛立っている。
そして私の会計の番がようやくきた。
私『伝票がありませんでした。席は18番です』
店員「18番ですね…えっと、食べ放題を注文されたので…」
私『いえ、してませんが…』
店員「お待ちください…」と、テーブルまで確認しに行ったようだ。
数分後…店員が戻ってきて、ようやく会計が済んだ。
きっと、キレどころが満載だった。
でも…
いいんだ。
自分がキレてしまったら…
全てが不味くなってしまう。
楽しみにしていた『冷麺』も…
美味しそうにアイスクリームを食べる君の笑顔も。