先週、ある利用者さんとお話をしながら考えさせられた事がありました。
ニュースで話題になっている『偽りのご長寿』について話していました。
テレビでそのニュースが流れ、その利用者さんは『世の中、みんな嘘っぱちになってしまったね…』と呟かれました。
『昔はどの家に何歳の年寄りがいて、喜寿や米寿…白寿と必ず御祝いに呼ばれてもんだよ。それに、大年寄りがいる家には、用事が無くても、顔を見せに行ったもんだ。世の中、変わったね…』
と、寂しそうな表情で話されました。。
終戦…高度経済成長…バブル崩壊…日本はこの百年で目まぐるしいほどの変化がありました。
激動の日本を生きてきた利用者さんは…
現在の変わりすぎてしまった日本社会を『嘘っぱち』と言われました。
その後もその利用者さんとの会話が続きました。
『トミーさんは近所の年寄りと話した事はあるかい?』
隣近所の方とは話した事はあります…
けれど…同じ地区にどれくらいのお年寄りが暮らしているかは全く分かりません。
『別にトミーさんを責めているわけじゃないよ(笑)
私たちの時代は、どこに誰がいて、何歳になるかを知っているのは当たり前。トミーさんが年寄りを分からないのも当たり前なんだよ。』
『私はここ(デイサービス)に来るまで、家族以外の若い者と話すことなんて無かったよ。若い人と話すようになって本当に変わったよ。オシャレもするようになったし(笑)でも…家に帰れば家族以外の若いモンと話す事は無くなるんだよね…』と話されました。
『嘘っぱち』の意味…上手くは説明することが出来ませんが、何となく分かったような気がしました。
介護サービス以外にもっと必要なこと?
介護サービスだから出来ることがあるのではないか?
そして、私は今まで施設内(介護)の事だけを考えていたように思えます。
もっと広く、施設が地域の中で果たせる役割があるのではないか?
それが私の今後の課題だと思いました。
日本は2035年には、3人に1人が65歳以上の高齢者になるとされています。
25年後…私自身もかなりのオッサンになっていますが(笑)、お年寄りがいつまでも若々しく、生き生きとした生活を送れる地域づくりを、理想ではなく現実的に作っていけたらと思います。
高齢者福祉に携わる人間として、大きな課題をその利用者さんから改めて提示していただけたと感じました。
『嘘っぱち』ではない、社会。
そんなことを頭の片隅に置きながら、汗だくで働きたいと思います(笑)
『今日は何の日?』のコーナーです♪♪♪
今日は『ハサミの日』です。
美容家の山野愛子さんが提唱され、1977年に制定されました。
以上、『今日は何の日?』のコーナーでした♪♪♪