に注目して映画を観たら

なにが見えてくるかな?

 

Presented by やまなか たかえ

けあトーク 心理カウンセラー

 

 

 

 

 TODAY'S
 
ミステリと言う勿れ

 

ミステリと言う勿れ 映画 - 検索 画像 (bing.com)

 

 

 

  STORY ストーリー

推理が得意なある青年のもとに、突如、資産家の娘が依頼に来た。

依頼の内容は、遺産相続争いから娘を守ることだった。

 

青年が連れていかれた先は、代々続く富豪農家だった。

実は、この一族の中には、疑わしい死を遂げた者が何人もいるとのことだった。

 

案の定、先代の遺言書の公開後に、怪しい事件が次々と起こった。

 

青年は、遺産相続争いを防ぐために事件の謎を解いていき、無事に一件落着。

 

…と思いきや、一族にはさらに深くて暗い歴史が隠されていた!

 

いったいこの一族は、何を隠しているのだろうか!?

絶対にバレてはいけない秘密とは…?

 

 

  POINT 心理学ポイント

 

リフレーミング

「Reframing」=繰り返し(Re)枠を作ること(framing)

 

カウンセリング手法の一つです。

現在の枠を外して、他の枠で物事を見ることを意味します。

一般的に言う「別の角度からみる」です。

 

思い込みを捨てて見ると、新たな気づきがあり、悩み解消や生きやすくなる効果があります。

リフレーミング - Wikipedia

 

本作の青年は、独自の価値観を持っており、作中の随所で彼の自論を話します。

 

「〇〇ってあるじゃないですか。あれって、僕はこうに思うのですが…」

というセリフに続いて出てくるのは、

一般的な概念や世間の思い込みを別の角度からみた青年の考え方(=リフレーミング)です。

 

 

「思い込み」や「当然」に縛られると、生き苦しくなります。

「〇〇でなければならない」という自己暗示が、本来の自分との間に乖離を生じさせて、精神疾患へとつながります。

 

生き苦しく感じる時は、一旦、今の枠から離れてみましょう。

 

俯瞰して、自分自身に問います

「本当にそう?」

「どうしてそうに思う?」

 

そうすると、心にすき間ができて、空気が入って息ができるようになるでしょう。

 

 

認知的不協和

(認知=モノの見方や考え方)

 

自身の認知と外界の認知の間に矛盾が生じる状態や、それに伴う不快感のことを指します。

事実を歪曲する「認知バイアス」の一つです。

矛盾を解消するために、認知・態度・行動を変えて合わせようとします。

認知的不協和 - Wikipedia

 

本作の場合、娘が認知的不協和を抱いていたかな、と思います。

 

娘は、父が(事故に見せかけて)殺されたと信じています。

ところが、親族や警察は、父の居眠り運転が原因の事故だと思っています。

 

ここで生じる矛盾と不快感を、どうにかして解消する必要がありました。

 

…っとぉ~、ネタバレストップ注意パー

 

 

認知バイアスは、事実を歪曲します。

ですが、心にとっては必要な働きで、いわば心の防衛でもあります。

 

認知バイアスを排除しようと努めるよりも、

「そもそも」を追求していきます。

 

バイアスをかける(事実を歪曲する)理由は、

事実を受け入れたくないためです。

受け入れに伴う不快感を避けたい、傷つきたくない、などの気持ちがあります。

 

そんな時は、このポイントをおさえましょう

下矢印

「事実」はあなたを傷つけません。

 

多くの場合、あなたを傷つけるのは、

事実に対する「ジャッジ・批判・評価」や

「見栄・プライド・体裁」など個人の思考だと思うのです。

 

不快な感情と向き合う勇気がないことも、事実を避けたくなる原因と考えられます。

(勇気をつけるには、周囲の心の支えがとても重要です)

 

ジャッジせずにありのまま受け止める姿勢や、不快な感情に対処する勇気が、

認知バイアスを減らしていくでしょう。

 

 

そもそも、

ジャッジを気にする理由は「受け容れてもらいたい」ためです。

 

感情に向き合わないことは、=自己の一部を無視・否定することです。

 

そこで、自分を受け容れる「自己受容」が肝心要になるのです。

 

 

 

  RECOMMEND おすすめ!

 

コメディ的に面白い

セリフの掛け合いが、コミカルで面白いです。

菅田将暉さんの「一風変わった大学生」役もハマってます爆  笑

 

 

哲学が自由

もともと漫画作品で、作家(田村由美さん)の考え方や想い(哲学)が自由に組み込まれています。

そのため、深みがあり興味深い作品です。

 

 

 

  映画好き心理カウンセラー

普段は洋画、たまに邦画♪

 

あなたの悩み「自己受容」で解決できるかも?(対面・オンライン・電話)東村山周辺・新宿・川越|けあトーク (caretalk.online)

 

 

やまなか たかえ

依存症・摂食障害・神経症・ほか克服して心理カウンセラーとして活動中

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