心に注目して映画を観たら
なにが見えてくるかな?
Presented by やまなか たかえ
けあトーク 心理カウンセラー
ミステリと言う勿れ
ミステリと言う勿れ 映画 - 検索 画像 (bing.com)
STORY ストーリー
推理が得意なある青年のもとに、突如、資産家の娘が依頼に来た。
依頼の内容は、遺産相続争いから娘を守ることだった。
青年が連れていかれた先は、代々続く富豪農家だった。
実は、この一族の中には、疑わしい死を遂げた者が何人もいるとのことだった。
案の定、先代の遺言書の公開後に、怪しい事件が次々と起こった。
青年は、遺産相続争いを防ぐために事件の謎を解いていき、無事に一件落着。
…と思いきや、一族にはさらに深くて暗い歴史が隠されていた!
いったいこの一族は、何を隠しているのだろうか!?
絶対にバレてはいけない秘密とは…?
POINT 心理学ポイント
リフレーミング
「Reframing」=繰り返し(Re)枠を作ること(framing)
カウンセリング手法の一つです。
現在の枠を外して、他の枠で物事を見ることを意味します。
一般的に言う「別の角度からみる」です。
思い込みを捨てて見ると、新たな気づきがあり、悩み解消や生きやすくなる効果があります。
本作の青年は、独自の価値観を持っており、作中の随所で彼の自論を話します。
「〇〇ってあるじゃないですか。あれって、僕はこうに思うのですが…」
というセリフに続いて出てくるのは、
一般的な概念や世間の思い込みを別の角度からみた青年の考え方(=リフレーミング)です。
「思い込み」や「当然」に縛られると、生き苦しくなります。
「〇〇でなければならない」という自己暗示が、本来の自分との間に乖離を生じさせて、精神疾患へとつながります。
生き苦しく感じる時は、一旦、今の枠から離れてみましょう。
俯瞰して、自分自身に問います
「本当にそう?」
「どうしてそうに思う?」
そうすると、心にすき間ができて、空気が入って息ができるようになるでしょう。
認知的不協和
(認知=モノの見方や考え方)
自身の認知と外界の認知の間に矛盾が生じる状態や、それに伴う不快感のことを指します。
事実を歪曲する「認知バイアス」の一つです。
矛盾を解消するために、認知・態度・行動を変えて合わせようとします。
本作の場合、娘が認知的不協和を抱いていたかな、と思います。
娘は、父が(事故に見せかけて)殺されたと信じています。
ところが、親族や警察は、父の居眠り運転が原因の事故だと思っています。
ここで生じる矛盾と不快感を、どうにかして解消する必要がありました。
…っとぉ~、ネタバレストップ
認知バイアスは、事実を歪曲します。
ですが、心にとっては必要な働きで、いわば心の防衛でもあります。
認知バイアスを排除しようと努めるよりも、
「そもそも」を追求していきます。
バイアスをかける(事実を歪曲する)理由は、
事実を受け入れたくないためです。
受け入れに伴う不快感を避けたい、傷つきたくない、などの気持ちがあります。
そんな時は、このポイントをおさえましょう
「事実」はあなたを傷つけません。
多くの場合、あなたを傷つけるのは、
事実に対する「ジャッジ・批判・評価」や
「見栄・プライド・体裁」など個人の思考だと思うのです。
不快な感情と向き合う勇気がないことも、事実を避けたくなる原因と考えられます。
(勇気をつけるには、周囲の心の支えがとても重要です)
ジャッジせずにありのまま受け止める姿勢や、不快な感情に対処する勇気が、
認知バイアスを減らしていくでしょう。
そもそも、
ジャッジを気にする理由は「受け容れてもらいたい」ためです。
感情に向き合わないことは、=自己の一部を無視・否定することです。
そこで、自分を受け容れる「自己受容」が肝心要になるのです。
RECOMMEND おすすめ!
コメディ的に面白い
セリフの掛け合いが、コミカルで面白いです。
菅田将暉さんの「一風変わった大学生」役もハマってます
哲学が自由
もともと漫画作品で、作家(田村由美さん)の考え方や想い(哲学)が自由に組み込まれています。
そのため、深みがあり興味深い作品です。
映画好き心理カウンセラー
普段は洋画、たまに邦画♪
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やまなか たかえ
依存症・摂食障害・神経症・ほか克服して心理カウンセラーとして活動中