1.なんのために会社へ行くのか
多くの人にとって会社へ行く理由はお金を稼ぐためでしょう。
実際ハローワークのセミナーで、受講者の方に「なんのために就職するのですか」と質問すると、
「お金を稼ぐため」
「生活のため」
「家族を養うため」
という返答が返ってきます。
2.お金だけで大丈夫?
もちろんお金を稼ぐことは働く大きな目的や動機になります。
お金が得られるから、眠い目をこすりながら毎朝通勤するわけです。
でも、一旦会社を「お金を稼ぐ場所」という考え方から一度離れて、
「スキルを身につける場所」と考えてみませんか。
結局、自分の実力以上のお金を稼ぐ事は出来ません。
以前のように年功序列の時代なら、途中で辞めない限り、年々賃金が上がり、それなりのポストも与えてもらえました。
しかし、成果主義・能力主義の時代になり、実力をつける事が自己責任になりました。
そのため、これからは会社を【お金をもらいながらスキルを身につける場所】と考えてみませんか。
3.これから大きく変わる社会
少子高齢化に伴い、全ての産業において市場が年々小さくなっていきます。
高齢化によるシルバー産業は好調ですが、これも2040年頃には頭打ちになります。
そのため、各企業は生き残りを掛けた大競争時代に突入します。
たとえば異業種への参入。
アイリスオーヤマ社は宮城県仙台市に本社がある、元は家庭用プラスチック製品の会社でした。
業界における国内最大手でしたが、海外から安い商品が輸入されるようになり、危機感を覚えて他業種へ参入します。
現在は家電、インテリア用品、園芸用品、ペット用品、食品まで扱っています。
毎年1000点の新商品やモデルチェンジ品を生み出しているそうですが、
見方を変えると既存の企業からすればこのような新規参入企業の存在は脅威ですね。
なぜならライバルが増えるからです。
4.最後に求められるのは実力
市場が小さくなるなかで、ライバルが増えれば、当然競争が激化します。
まさにイス取りゲーム状態です。
その時、一人ひとりの社員に求められるのは実力になります。
商品を開発する力、商品を売る力など、ライバル企業以上の力が無いと生き残れない。
だから、今楽をしてお金を稼げている人ほど、将来が危うくなる。
実力がつかないからです。
そうしたら「今の会社」「今の働き方」で大丈夫ですか。
これからは「スキルを身につける」事を優先的に自分の今後のキャリアを考えてみましょう。