ばあちゃん家の掃除


年に何度かお邪魔するばあちゃんのお家があります。

ばあちゃんはとても綺麗好きで「お嫁に行った先では掃除ばっかりしていた記憶がある」と話してくれる程で、「出来る限り、もう物は持たない」と言って、「欲しい」と言われると何でも直ぐにあげてしまうため、家の中はシンプルの極みのようでもあったのでした。

ばあちゃんの家に行く時は、ばあちゃんからSOSの電話連絡があった時で、腰が悪くて大掃除が出来ないため、家の中を綺麗にしたい!という限界がやって来ると連絡をして来て、ボクはといえば後輩だったりキャリア支援で出会った学生諸子に声を掛けたりして2・3人集めてお掃除隊よろしくお宅へ伺いに行くのでした。

それも恒例行事になっているため、今では後輩の方から「ばあちゃん家の掃除まだっすかねぇ?」と尋ねられるのですが、それは、掃除終りにばあちゃんが振舞ってくれる美味しい和食の魅力に負けてのことで、ばあちゃんの飯が食えるなら毎週でも構わないという程、その家庭料理の味は絶品なのでした。


掃除の基本


はじめてばあちゃんの家に連れて行った者達は、先ずはばあちゃんの質問に答えることになります。

「掃除をはじめるにあたっての基本はなに?」とお決まりのフレーズで、新顔には尋ねるのですが、答えを知ってる者達はみんなニヤニヤしながら何て答えるのかを楽しみにもしているのでした。

これまでに正解だった人の姿をボクは見たことがないのですが、掃除をはじめるにあたっての基本の答えは、「掃除道具が綺麗なこと」なのでした。

「汚い雑巾であちこち拭いたら、掃除じゃなくて汚しでしょ」というばあちゃん家の掃除には、使い古しの布切れであっても雑巾としては新品で、はたきやバケツも綺麗ですし、掃除機はホースもしっかりと洗われていて、「汚れるところほど綺麗にするのが大切なのよ」と話してくれるのでした。


人の世のあるべき姿


動けて手が届くところはばあちゃん自身が日課の掃除をしているため、ぱっと見は綺麗なのですが、窓枠の上や天袋などには流石に無理があり、普段手が掛けられないところを中心に若い衆(ボク以外)が張り切れば直ぐに掃除は終了となり、お茶を頂戴しながら縁側で手の行き届いた小さな庭を眺めている間にばあちゃんはせっせと台所で振舞いの料理を作ってくれるのでした。

その料理の美味しさは、お茶と一緒に出してくれる季節ごとの野菜で作られた漬物を口に入れるだけで分かり、みんな一様に「美味い!」となり、ご飯の炊きあがりが待ち遠しくなるのでした。

美味しい家庭料理をお腹一杯にご馳走になり、また熱いお茶を飲んでいると「見えないところの誇りやごみを取って貰うと、家の中に吹き込む風の心地良さが違うのよね」と話され、「掃除の基本は、人の世の過ごし方も同じだからね」と言って、若い衆(ボク以外№2)の背中をポンと叩かれるのでした。

あと何度ばあちゃんの家の掃除をお手伝い出来るのかは分かりません。

でも、ばあちゃんに教えて貰った掃除の基本は、清々しい風としてこれからもみんなの心の中で受け継がれ続けていくことは間違いありません。

見えるところを綺麗にするのは当たり前、見えないところを掃除して磨きあげることこそが、人の世の本当の礼儀なのかと思い至ります。


PS この数日間のシンガポールの出来事が、離れ離れになってしまっている家族の再会に繋がることを祈り、見守りたいと思います。










笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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