我が身のルーツ


「ヨシダぁ~お前のルーツ・・・パンダだべ・・・あんなに可愛くないけど」それは、地元の天敵の女性の先輩に呼ばれて行った、いつもの店での開口一番の言葉から始まったのでした。

世界口の悪さ選手権があれば国内ノミネートは間違いなかろうと常々思う彼女の言葉ゆえ、聞こえない振りをして「生ビールとタンカレーのロックね」とマスターに注文し「あ・・・あと、タコサンウィンナーも」と付け加えたのでした。

既に出来上がり気味の彼女は、わざわざ呼び出した用件も告げることなく、勝手に「お前はパンダだ」と何かの祈祷の念仏のように繰り返し、痺れを切らしたボクが「・・・で、用件は何やねん?」と尋ねると、ムン?とした表情を浮かべ「・・・だから、お前がパンダだってことだべよ」と言い放ったのでした。

「やってもうた・・・」縦階層のヒエラルキーに厳しく躾けられたため&楽しい地元の海関連の先輩ではあるので「来い」と言われれば「へい」と返事をして顔を出すのですが、物事には限度アリで、酔っ払って???な思考回路の状態のなか「あいつパンダだべ」と思い浮かび、平日の夜遅くに平然と人を呼び出すことのトホホに「何十年の付き合いなんだ・・・早く気付くべきであった」と自分を責めることになったのでした。

彼女の主張とボクの反駁


彼女の主張
パンダ (panda) は、元々は肉食(雑食)だったにも関わらず、いつしか笹や竹を主食とし、草食なのにずんぐりむっくりな体型である。

ステーキ屋・焼肉屋に連れて行った後の評価は、あそこのサラダは美味い・サンチュが新鮮としか言わず、トマトさえ与えておけばご機嫌で大人しくしているが、ぽにょ肥大化は止まることを知らず、身体に直線部分が見当たらない。

ボクの反駁
美味いもんを美味いと感じて・言ってなにが悪いねん。
キュービーな体型はいつでも冬眠出来るように蓄えてんねん。
モノは大切に・・・貧乏性は生まれつきの特性やねん。


彼女の主張
氷河期に多くの動物が飢えと寒さに苦しみ、ある種の動物は、食べ物を求めて移動し、別の種の動物は、寒さに適した身体に進化して生き延びていくなかで、パンダは、氷河期の寒さでも枯れることのない竹を選択して、身体変化の適応を図った変わり種である。

熊である己を省みず、その「は?」な選択の自己防衛本能と偶然にしか理解不能な適応能力は、売れない漫画のような人生の軌跡に合致する。

ボクの反駁
血の汗を流し、墓場まで持って行く出来事を抱え、愛娘と愛息子の美味しいカリカリご飯を買うためには、何があっても歯を喰いしばり・心に涙をながしつつも必死に頑張んねん。


彼女の主張
パンダは、1日の大半を竹や笹を食べることに使っていて、硬い竹をすばやく噛み砕くために大きく発達した頬の筋肉があり丸顔となっている。

もともと肉食の動物だったので、草食動物のように植物を消化する力は弱くて消化率は20%ほどしかなく、植物繊維質ばかり食べているため、定期的に腸粘膜の再生をしなければならず、腸内の粘液を排泄するため、毎月1~2回腹痛を起こす。

パンダの糞には、ほとんど未消化の竹の葉が混じっているので、パンダの糞は、竹の匂いがして臭くない。

何かあると直ぐにお腹が痛くなり、トイレに駆け込むのが常にも関わらず、人物的には胡散臭いのにトイレの後の匂いはしない。

ボクの反駁
繊細なデリケート体質の過敏性大腸なんじゃボ~ケ!

茅ケ崎の夜は怪しく揺れる


貴重な人生の時間のなかで、これ程までに愚に付かぬやり取りにいったい何かの価値があるのかと凹むのですが、二人のやり取りにマスターとママさんも参戦してきて、「そういえば、筍があるとトマトと筍ばっかり喜んで食べてるよね・・・パンダの赤ちゃんが育つ時期は、筍の旬の時期になっていて栄養が豊富だからパンダの大好物なんだよね」とマスターが言いやがったのでした。

そして、それに吊られるようにママさんが・・・

「みんなで伊豆に旅行に行った時も、アスレチックでタイヤの遊具に異常に執着して遊んでたわよねぇ」とか言い出し、自分の言葉に弾みを付けたのか、「パンダの写真の顔部分をターさんに切り替えてコラージュさせても違和感ないかしら」と言い放ったのでした。

さらに「パンダの名前って、リンリン・ランラン(ランランはいるがリンリンは違うだろうげ!)とか、フェイフェイにホアンホアンとか、トントンにユウユウで、今度はシャンシャンでしょ・・・ターさんの話し、擬音多いし、そこも似ているのかしら・・・」と言われたのでした。

いつものボクなら天井に向かい「罰被るぞ!」とか叫ぶところなのですが、あまりの攻撃の数々に「はいはい」としか言葉が浮かんで来なかったのでした。

時は流れこちらもベロンベロンになり「・・・で・・・今日はどんな用事だったの?」と先輩に尋ねると、またしてもムン?とした表情のまま「これまでの話し、もう一度聞きたいか?」と返され、完全に撃沈の夜だったのでした。










笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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