腕時計をしているか


ボク自身のなかでフェティを感ずることは無くとも、誰かとお会いした時に必ず無意識のうちに確認してしまう癖になっているのは、お相手の方が「腕時計をしているか・いないか」なのでした。

それは結して、時計そのものに興味があって等のことではなく、「刻」を身体に寄り添い持つか否かの状況(判断)に、ある種その人自身の人生の価値観を見出してしまっているようでもあり、このどーでも良いことに妙に気が奪われることを思えば、そこには倒錯したフェティシズムがあるのかも知れませんが・・・

最近は、時間の確認といえばスマホで済ませてしまう方々も多く、腕時計をしている方の方が珍しくもあるように思いますが、ボクにとってのフォーマル(誰かと一緒に過ごすとの意味)は、老若男女を問わず、腕時計をしている姿であり、チョッと寂しく感じたりもする今日この頃なのでした。

スマホはパーソナルアイテムであり、パブリックアイテムと捉えられていない世代の価値観なのかも知れませんが、結して偏見ではないのですが、腕時計をされている方には精神的な成熟を感じてしまい、「きちっとしている大人」と思ってしまう自分がいます。

腕時計=大人のアイテム=成熟した人

こんな公式が自分のなかに刷り込まれてしまっていて、そのお仲間としての共通のチケットの様なサイン・アイテムを腕時計に感じてしまうのでしょうか・・・

腕時計を付ける正しきマナー


絶対に口から先に生まれたと信じている悪態吐きの地元の女性の先輩に呼び出され、指定されたお店に行くと、はじめて見る顔ぶれでプチ合コンのようになっていて、「急に誘ってのこのこ来れるのはお前くらいしか思いつかず・・・」と相変わらずの減らず口で迎えられたのですが、毎度の弄りには無視を決め込み、既に出来上がっているテンションに追いつくために、用意して貰った生中のグラスを一気に煽ってやったのでした。

酔いにつれ、はじめてお会いした方々ともいつしか旧知の仲であったように色々な会話で盛り上がっていったのですが、一番年下の青年がグラスを傾けた時、「アッ」とボクは声をあげてしまったのでした。

「ムン?」となったみんなの注目を集めてしまったなかで「腕時計 ... 文字盤が手首の内側にくるように付けてるんだね」と彼に声を掛けると、彼は、ばあちゃん・母さん・3人のお姉さんという女性一家のなかで育ち、いつの頃からか腕時計は文字盤が手首の内側にくるように付けてるのだと教えてくれました。

腕時計を手首の外側と内側のどちらに文字盤がくるようにつけるのが正しきマナーなのかは、どちらでも正解なのですが、その際の手首の表情には随分と違いがあるもので、ちょっとしたしぐさの印象が随分と変わるものです。

日本では昔、「女性は手首の内側に腕時計をつけるものだ」というのが一種のマナーとされていましたが、その理由は諸説あるも、主に女性に「おしとやかさ」が求められていたためでしたが、男性であっても、船乗りや兵士など、腕時計をどこかにぶつけやすい職業の人は文字盤が手首の内側にくるようにつける人も少なくなく、いつしか女性は手首の内側・男性は手首の外側に文字盤がくるようにするのがマナーであるというような常識・美意識はなくなっていったそうです。

素敵な正解


こんなお話しをご一緒させて頂いた方が教えてくれましたが、それまで黙っていた先輩が口を開け、突然、隣に座っていたボクの腕に腕を絡ませて来て「これじゃない?」と言ったのでした。

「な・・・何すんねん」と酒のせいではない赤面状態の姿のまま、みんなにむけて「ほら」と言った姿には、ボクの後ろから腕を絡ませた先輩の腕があり、彼女は手首の内側に文字盤が来るように付けていていましたが、組んだ腕を解くことも無理をすることも無く時間の確認が出来る姿がありました。

腕を組まれたボクの方も、繋がれた腕を解くことなくスマートに時間を確認も出来・・・

その瞬間、その場にいた全員が「うんうん・・・女性が手首の内側に文字盤を向ける正解はそのためだね」と頷くことになったのでした。

冷静に考えれば、お相手ごとに左右のどちらの腕に時計を付けるのか・手首の内側と外側のどちらにしているのか・腕を組むのは左右の腕のどちら側なのかなどによっても違いがあるのかとも思うのですが、疑似恋人として組まれた腕のなかでしっかり一緒の時を刻まれている時計をお相手に嫌な気分をさせずに確認出来る時計のその位置関係に、誰も異を唱えることは無かったのでした。

そしてそこには、時を気にしていることを意識させぬ、お相手への思いやりをマナーの基本と据える日本の美意識が横たわっているように見えたのでした。

気付けばいつしか文字盤を手首の外側にしていた青年の姿にほっこりしながら、「オラ・・・腕組まれることねーもんなぁ・・・」と思いつつ、でもこれって何だかいいよなぁ~とほっこり気分を漂い続けたのでした。










笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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