バイリンガルで疎外感



バイリンガル子育ての話を書いていますが、


今回の話は、日本在住の国際結婚夫婦、

また 海外在住の国際結婚夫婦、

両方ともに何組もカウンセリングをした経験があります。



それぞれ個々に多少 立場や思いに違いがあるにしても


似たようなお悩みでした。




最初は、日本在住でご主人が日本人、奥様が韓国人。

お子さんは日本語のみで生活しています。(家の中も学校も)



最初の頃は問題がありませんでしたが、

お子さんが大きくなるに連れ、お母さんが子供達の

会話に付いて行けなくなり、早口で喋っていたり、

流行りの言葉を使われると何だか分からない。。


また 子供達が父親とは楽しそうに喋っているのに、

自分とはあまり話をしてくれない。。 と 感じていました。



奥様も日本には長いので、通常日本での生活に困る事もありません。

けれど、徐々に日本語が上手く喋れていない自分、、

家族にも馬鹿にされていると感じ、自己嫌悪に陥り、

日々の生活がちっとも楽しくない、、

本当の親友と呼べるような友達も居ない、、などなど。





そして もう1つの例は、イギリス在住で

ご主人がイギリス人、奥様が日本人。

子供達は、現地の学校と日本語補習校に通っています。


普段の社会での会話は英語ですから、

家の中では日本語で、、と 考え、子供達とお母さんは

常に家の中では、日本語を話しています。

けれど、お父さんは、日本語が分かりません。



この場合、確かに子供達は、お父さんとは英語で話すのですが、

お父さんが仕事から家に戻ると、いつも家の中では

子供とお母さんが日本語でばかり話をしていて、


こちらのご家族では、お父さんが仲間外れの様な状態。。


それが凄く困る、、と言う事ではないのですが、

徐々に家族から離れてしまう状態に。。





この様なお話、立場や内容に差があったとしても

結構多くあるお話です。




韓国人の奥さんも、イギリス人のご主人も

家族と言う大事な輪から、少しづつ外れて行き

寂しさ、辛さ、疎外感を感じています。



カウンセリングは、それぞれに全く違うパターンがあるので

一概には何とも言えませんが、


この 例に挙げた2組の場合は、

ご夫婦の関係が大いに問題がありました。



子供をバイリンガルとして育てよう、、と お考えなら、

ご夫婦でまずはしっかり話し合いをしたり、

ご夫婦のどちらかが分からない言葉で話しても

その後 ある程度お互いに理解出来る様に伝える、、など

やはり 普通では無い部分の努力が夫婦間にも必要に思います。



そして その根底には、ご夫婦が言葉や文化が違う事を

しっかり理解し、お互いを尊重、尊敬し合えて居ることが大事です。



実際に言葉に出さなくても、ご夫婦間で相手を馬鹿にしていたり、

無視したりなど、 良い関係が築けていないと

国際結婚では夫婦間での疎外感を感じてしまうものです。



バイリンガル、とても良い事ですが、

その前のご夫婦での関係はとても大事です!








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美子 フィッシャー




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