みなさんこんにちは!品川です。

今年1番のブログはあだっちゃんが更新してくれましたね☆



2012年の目標は決めましたか?

(または決めないでおくタイプですか?)

私の今年のテーマは

「本気で自分に素直に生きる」です!

(ざっくり・・・?)

細かい目標は心にとどめておきます(笑)



さて、インタビュー⑦は本田技研工業(株)の林教子さんですハート

まさに「美人事」で、場をぱっと明るくしてくださる、そんな方!



インタビューの端々に大切なメッセージがちりばめられていると思いました。


☆START☆

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林さんは人事としてご活躍されています。

イキイキとされているその秘密は、会社外での学びの場への主体的な参加、そしていつも自然体で楽しむ姿勢にあるかもしれません。

自分に今できること・必要なことを見極め、しかも楽しんでやってしまう林さんの姿が素敵だと思ったインタビューでした!





【プロフィール】

林教子さん


本田技研工業(株)

人事部 人材開発センター チーフ



ロールモデルインタビュー




同志社大学卒業後、本田技研工業㈱に入社。

栃木県にある製作に配属となり、約2年半生産現場の人事管理や社内広報を担当。その後東京本社で採用担当を経て現職。社内の人材育成施策の検討などを務める。







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-今日はよろしくおねがいします!

まず初めに、現在の仕事について教えてください。



現在は人材開発センターという部門にいて、従業員の研修カリキュラムなどを考える仕事をしています。平たくいうと社内教育を企画・実行するセクションにいます。社内研修も一時期は学校のように、「教える人とメモを取る人」というような構図が一般的で、仕事での実践につながりにくいものが多、自分自身も「社内の研修ってつまらないな」と思っていたりもしました。(なので、その大元のセクションに異動することになり、内心「えーーーっ!」と思いましたが(笑))

なかなか効果の見える研修・全ての人に喜ばれる研修というのを企画・提供するのは難しいのですが、より強い組織になるような研修機会を生み出せるようにしたいと思っています。そのため仕事以外でも専門書を読んだり公開講座に通うなどしています。





-自分では意外な人事異動だったんですね(笑)

会社の外で専門的に勉強できる場があるなんて知りませんでした!

社外での学びの場の情報はどうやって手に入るんですか?




人事系の仕事をしていると、公開講座・セミナーや情報交換会などに関する情報がたくさん入ってくるんです。それをスルーするか掴むかはその人次第ですが、私は興味のあるものは日程が合う限り参加するようにしています。

そうやって社外や業務以外で学ぶことで、自分の知識や考え方が広がったり、深まったりして、できることが年々増えて仕事が楽しくなってきましたね。自分の考えを上手く企画書として形にできたり、相手が求めていることに専門性を持って対応ができるようになったり。





-仕事を楽しくするために工夫していることはありますか?



基本的に楽天家なので何でも楽しくできる方だと思っています。

でもたまに嫌なことがあったりすると、同僚や友達にすぐに話しますねあまりため込まない性格だからかもしれませんが(笑)。

ただ、話しの相手までもネガティブな気持ちに巻き込むのは嫌なので、できるだけ楽しく話をするようにしてます。正確には「楽しく」というより「おもしろく」ですね。関西人なので(笑)。楽しく話しているうちに、だんだんマイナスの気持ちが減って、気づけば気持ちがリセットされていることはよくあります。


単純なことですが、一人だと自分の世界に入ってしまうので、失敗も成功もオープンにして問題の無いことは、どんどん信頼できる仲間に共有するようにしています。





-なるほど!日々のちょっとした工夫なんですね。他にストレス発散の工夫なんかもあるんですか?


格好つけてるわけじゃないんですけれど、実は私にとって勉強することってストレス解消になっているんだなと最近気づきました。勉強って前向きな行為ですよね。会社でイライラしてしまった日の帰り道、ある資格の試験がせまっていたので勉強して帰ったんです。勉強しているうちに、マイナスな出来事はどうでもよくなっていて、気持ちがスッキリしていることに気づきました。どれだけ切羽つまって義務的にやっていたとしても勉強するのって、明日のため明後日のためですよね。たぶん勉強をしていると自然と後ろでなく先を考えているのだと思います。

趣味らしい趣味といえば、ヨガも5年やっているんですけど、それは今ではストレス解消というより修行(!)という気持ちでやっています(笑)





-ヨガが修行とは・・・!(笑)

ところで、キャリアアップのためにしていることはありますか?




キャリアアップのためではないけど、いつか自分の役に立てばいいなと思ってやっていることはいろいろあります。昨年はキャリアカウンセラーの資格も取りました。仕事で直接キャリアカウンセラーの資格が必要というわけではなかったのですが、会社の中で人事として働いていく中で、人はどうしてキャリアに不安を持つのか・悩むのかとか、そもそも「キャリア」ってなんなんだろうなどということを体系立てて学んでいきたいと思ったのがきっかけでした。

専門性があるようでないのが人事の仕事なのですが、ある時期までは自分の経験だけでできることもたくさんあものの、それ以上になると、しっかりした専門的知識を身につけることが必要になんです


それを実感したのは、ルーチンワーク的な実務よりも何かを企画するようなの仕事が増えてきたあたりかと思います。

自分の知っている範囲のことだけでは無理なことも出てきます。仕事というのは、知識と経験をうまく組み合わせて「自分の経験×他者からの学び」で結果が出ると思っています。


ただ勉強するだけでもダメだし、何も学ばずに経験だけに頼ってやろうとするのにも限界があるんだと思っています。





-だから積極的に社外で学びの場を持たれているんですね!

そんな林さんが働く上で大事にしているマインドは何ですか?



仕事の一つ一つにおいては、「今、自分のやっていることは何かの役に立てているのか?誰のためになっているのか?」はいつも考えています。裏を返すと「誰のためにもなっていないようなことを、自己満足や惰性でやってしまうようなことだけはしない」という心構えですね。それ以外は、特に意識していることはないかもしれないですね。


働くことに対して「こんな気持ちでいよう」と力んでいることってあまり思いつかないです。私にとって働くことってごく自然なことなんだと思います。資格や勉強なども、人によってはプライベートを犠牲にして頑張っていると思うのかもしれませんが、あまりそういう意識はなく、プライベートの「楽しい時間」としてやっている感覚ですね。

ただ、長期的に「キャリア」を考える際には「頑張れる時に頑張る、やれるときにやる」ということは大事かもしれません。特に女性は出産や育児などライフイベントで、ワークスタイルを変える必要が発生するので、そんな意識は必要かと思います。




-ホンダはどういう会社ですか?



自由で風通しの良い会社だと思います。例え経験知のない新入社員であっても、「あなたはどう思うの?」と上司が意見を聞いてくれますし、合理的な意見はちゃんと聞き入れてくれます。


うちの会社ではそういうところをワイガヤ文化って言うんです。みんなでわいわいがやがや言い合えるという文化。そういうところはすごく好きですね。





-次に、学生時代について教えてください!



一番の思い出は3年間体育会のボードセイリング(ウィンドサーフィン)部の選手として試合と練習に明け暮れていたことです

ほぼ毎日、練習場所の琵琶湖にいましたよ。個人レースの競技だったので、モチベーションで試合の成績が変わったり、何をやってもうまくいかない時や練習が嫌で仕方なかったときもありました。だけど、負けず嫌いの性格と、一緒に頑張っている仲間がいたので続けられたと思います。


部活のおかげで、常に「準備・計画、行動・実践、振り返り、次の目標」を考える癖が付きました。

また、個人競技なので、結果が出ない時は自分のせいだし、結果が出た時はまわりのおかげなんだ、というマインドも自然に身につきましたね。これらは仕事をする上でもとても大事なことなので、学生時代にこういう学びを得たのは本当にいい経験だったと思います。




-部活を通して仕事に活きるマインドが鍛えられたんですね!

話は変わりますが、女性に求められていることはなんだと思いますか?



一人ひとり個性は異なるので、一概にスキルや行動で“女性に求められること”を挙げるのは難しいですね。私自身は今の会社で「女性だからこうした方がいい」と思ったことも、言われたこともないので・・・(笑)。


ただ、この記事の読者層の方に合わせて、社会に出る前や出たばっかりの方々に、敢えてアドバイスをするならば、早期から自立しようという心構えをしっかり持っておくこととお伝えしたいです。一昔前のように明るい経済成長ビジョンが描ける時代ではなくなり、この先に何があるかなんて誰にもわからない時代になっています。そんな中で何かあった時に、自分自身はもちろん、両親や兄弟、もしくは自分の子供など家族を自分が助けられる力は大事だと思います。すなわち経済的自立ですね。


とある大学でキャリアについて教えていらっしゃる先生がおっしゃってましたが、正社員として働いている女性と、無職(例えば結婚して退職するなど)の女性の生涯収入の差は1~2億円も違うと言われています。

結婚や出産というライフイベントを機に離職した場合、正社員として再就職するのは簡単ではないという事実もあります。

早い段階から、長期的なキャリアを描いておくことは大事だと思います。長期で働くという前提ができれば、おのずと目標や取り組むべき事が浮かび上がってくると思います。





最後に夢・目標を教えてください!



ホンダは「人間尊重」を基本理念に掲げており、働きやすい職場づくりをめざし最先端の人事制度を取り入れてきました。週休2日や成果主義なども日本企業の中ではいち早く取り入れてきたんですね。けれど今はいろんな企業が人事制度に力を入れてきていて、どこも遜色がなくなってきているように思います。


ホンダという会社はお客様に喜んでもらえるような世界一・世界初の技術を生み出すことを大切にしている会社です。世界一・世界初を目指すのは技術者だけでなく人事としても同じだと思っていて、世界一働きたい会社、世界一イキイキ働ける会社といわれるような人事制度を築いていきたいと思っています





-ありがとうございました!