正直僕はつい最近(1年位前)まではVtuberに関して否定的だったんですよね。

今ではライトに楽しんでますけども。(と言っても1つの箱しか知らないんですけどね)

 

 

何故否定的だったかというと、僕の「Vtuberってこんな感じだろ!」という

超個人的なイメージというか定義がキズナアイくらいの時代で

アップデートを止めていたからなんですよね。

 

 

 

かと言って僕もキズナアイを見ていたかと言うとそうでもないのですが、

その時に思ったVtuberの超個人的な定義が

 

 

Vtuberとは

 

・仮想空間の中にのみ存在し

・いわゆる中の人などは存在せず

・吸血鬼なら吸血鬼、エルフならエルフ、悪魔なら悪魔としてバーチャルの中でのみ生きている

・人間界(現実)には存在しないため、人間界での生活の経験や想い出は存在しない

・あえて不粋なことを言うと、「そのキャラクターのエチュードを見せている」演者である

・そして視聴者はその演劇(配信)を見て楽しんでいる

 

 

だったんどす。ガノトトス。

 

 

キズナアイは悪魔とかガノトトス、っていうよりは「人間っぽい何か」みたいな感じだったかと思いますが、

それでもまあ人間ではないっていう設定だったような気がします。

(服っぽく見えるのも体の組成の一部、みたいな感じだったような...詳しくないので間違ってたらごめんなさい)

 

 

 

ま、というような勝手な古い定義づけのままVtuberが出てきた数年は過ごしていたわけでがす。ヤンガス。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと話は逸れますが、僕自身は中学生の頃から今に至るまで、

ほぼ毎日動画サイトのゲーム実況を見て育ったと言っても過言じゃないんですよね。

 

学校から家に帰ってきたらまずニコニコ動画のランキングを見て新着のボカロ曲なり、

ゲーム実況なり、MAD動画をチェックしていた人間です。

 

 

私のおじいさんがくれた初めてのゲーム実況。

それは甘くクリーミーでこんな素晴らしいゲーム実況を見られる私は

きっと特別な存在なんだと感じました。

今では私がおじいさん。

 

 

 

とまあ魔王の戯言は置いておいて...

 

 

そんなこんなで今ではYoutubeですがゲーム実況を見る生活は続いているわけです。

そうして毎日見ていると時々Vtuberのゲーム実況の切り抜きも回ってきたりするのですね。

自動再生なので時々見ちゃったりしたわけです。

 

 

とここからは仮の話にします。

 

 

 

そのゲーム実況をしていたVさんを仮にガノトトスとします。

 

そのVさんがこんなようなことを雑談で言っていました。(言っている内容も仮です)

 

 

「私高校時代は●●部に入ってて~」とか

「仙台の学校に通ってて~」とか

「前の会社の上司が~」とかetc....

 

 

上のようなVさんの雑談を聴いていた僕は、

上述のように古い考えでアップデートが止まっておりますので、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガノトトスに高校時代なんて

 あるわけねえだろ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁこうなるわけです。だって僕の通ってた幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・会社に

ガノトトスがいたことがないんですから。合コン王のクルペッコならまだしも。

 

 

 

 

ガノトトスなんかが居たら悪質タックルばっかりしてきますよ?

学園生活終わりです。

「やらなきゃ意味ないよ?」とか言ってきますよ。監督が。

 

 

 

 

まぁガノトトスはないにしろ、僕の少ない人生経験の中で角が生えた悪魔等にあったことはないわけなので、

その悪魔Vが日本の高校生活の話などをしてしまうと僕としては、

 

 

 

「おいおい...角の生えた悪魔とかガノトトスが高校に、日本に、ひいては現実にいるわけないじゃん...。

Vtuberならちゃんと設定守ってエチュードしろよ...」

 

 

 

と思ってしまっていたわけです。ガノトトスのエチュードって何だ?とは思いますがまぁいいでしょう。

昔エイプリルフールのときにTwitterのアカウントを「ディアブロス料理研究家」にしようとしていたことを思い出しました。

 

 

 

 

ということで当時の僕は「演者として全うできないVtuberは信用できない!」となってしまったわけですね。

自分自身で決めた定義を絶対だと思っていたためそういう考えになってしまったのです。

 

 

 

その考えのままおそらく1~2年が経過したのだと思います。

 

 

 

その年月を経た後、懲りずにゲーム実況は見続けていた僕ですので、

やっぱり時々はVtuberのゲーム実況切り抜きが回ってくるわけです。

 

 

その時の僕は上に同じく「あ、Vだ。信用できないやつらだ。」と思い、

違う動画をクリックしようと思ったのですが、

ふと画面を見るとそのVさんのアバター(こういう言い方が適切なのかわかりませんが間違ってたらすみません)の

横にリスナーのコメントが配置してあったんですね。

(時々、というか大体なんですかね?画面にVさん独自のコメントラインを作って配信上に載せてたりしますよね。あれです。)

 

 

それをパーっと見て「どんな人たちが応援してんだろ?」と気になったんです。

僕が信用ならないと思っている人を応援している人たちは何を思っているんだろう?と。

 

 

 

 

 

 

下記の事例もまた仮です。ここでは仮にギャル牛魔王とします。

(ちなみに仮にしているのは特定の仮想像を作りたくないのと、

そもそもコメントややり取り、誰の配信だったかを覚えていないからです)

 

そのVさんとコメントのやり取りはこんな感じでした。

 

 

 

 

 

ギャル牛魔王V「そういえば今日スタバ行って新作のゴリゴリペッペチーノ飲んできたんだ~」

 

 

リスナー「へえ~」「いいね~」「おいしいよね~」「ケルベロスレンタルもおすすめ~」「チャングムの誓い」

 

 

ギャル牛魔王V「へえ~今度頼んでみよ~っと」

 

 

 

みたいな感じで、

誰も「牛魔王がスタバ行くなよ!!!」「ちゃんと演じろよ!!!」

と言っていなかったんです。

 

むしろ受け入れるという段階はとうに過ぎているようで、

逆に言うと牛魔王であることは関係ないような雰囲気でした。

(リスナー側も実は人間ではなく、小袖の手やメノスグランデだから気にしていない可能性はありますが、

 まぁそんなリスナーがいたとしても富山県に2,3人くらいでしょう)

 

 

 

ここで僕はふと思ったんです。

 

「もしかして、間違っているのは僕の考えの方なのでは...?」と。

 

 

 

そこから少し調べるモードに入りまして、一体Vtuberって何なんだ?ということを

自分なりに解釈を改めることにしました。

 

 

結論、Vtuberの定義が元々違っていたのか、

定義が時代と共に変化していってそれが人々に受け入れられるようになっていったのか、

はイマイチわかりませんが、

僕の考えは現代では間違っていたということは確かなのかなと思いました。そしてそう思っています。

 

 

 

その当時色々な配信の切り抜きを見て思ったのが、これは語弊があるかもしれませんが、

リスナーはVさんが「人間であること」そしてこれは非常に不粋なので極力言わないようにしますが

「見た目は『代わりの見た目』でそれを言わば着ている状態であること」を

飲み込んで受け入れた上で楽しんでいるのかな?と感じました。

 

Vの見た目の向こう側にいる人間を見て楽しんでいるような。

 

それが受け入れられていて、それを楽しみに多くの人が見ていて、

誰もファンが文句を言っていない以上、僕の考えは違ったんだということに気付けました。

 

 

 

僕の定義の中の真ん中にいた

 

「ガノトトスなんだったらガノトトスらしくしろよ。人間を出すなよガノトトスなんだから」

 

がどうやら違うらしいという結論に自分の中で至ったので

その前提が違うなら否定する理由もなくなり、

 

 

「なぁんだ、そういうことだったのか。」

 

とそこからはすんなり僕もVさんを受け入れることができましたね。

 

 

 

昔の会社のお局ババアの話をしようが、営業先に水をかけられた話をしようが、

家の中に水の入っていない加湿器があろうが、シルベーヌが空袋しか無かろうが、

 

「そういうもんなのね。ほいほい。」

 

ですわ。

 

 

 

実際僕は従来のゲーム実況の延長線上で「面白い人たちだなぁ。他も見てみよ。」くらいの熱量なので

お金を落とすいわゆるファンにはなりそうにはないな、と自己分析してます。

 

 

これはいつもどんなものに対しても考えようと思っていることなのですが、

 

「自分が実際に体験していない・触れていないものについては批評をしてはいけない」

 

 

これを出来ておらず、浅いところで大して体験してもいないのに自己完結していた

僕の落ち度だったなあと反省しています。

なので

 

 

今後はガノトトスVも食わず嫌いせず

ハプルボッカしていこうと思います。

 

 

 

 

 

以上、Vについて思っていたこと、その反省でした。