カルセレーラス | アフィシオナード!

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アフィシオナード・・・それはフラメンコ愛好家のことです。
基本マニアックですがフラメンコ以外のジャンルの音楽も含めて
感じたこと等 色々と見聞きした情報を備忘録代わりにして綴ってます。

気が向いたので 久しぶりにフラメンコ記事いきます。 カラコレスです。

 

 

以前は毎日、フラメンコ関連の記事を載せていたのが

嘘のような現在の私のブログですが、一応 アフィシオナードという

ブログタイトルなので ちょっとくらいは載せておこうかっていう気まぐれが発端で

今回のフラメンコ記事になります。

 

 

フラメンコはロマ(ヒターノ、むしろジプシーというほうが一般認知は広い)が

虐げられている日常の中から生まれた伝統芸能であることは

ご存じかと思いますが その虐げられ方も尋常では無かったようです。

 

 

ロマであるというだけで まともな職にありつけないことは当然だったようです。

中でも 何の落ち度が無くても ただロマである だけで逮捕、監禁されることも

珍しいことでは無かったようです。

 

 

そういう中で生まれたパロ(曲種)があります。

 

 

チョコラーテが歌う カルセレーラスです。


 

 

カルセレーラス

 

無伴奏のパロで、元々バイレ(踊り)は無かった。カンテ・グランデに位置し

 

カンタオール、カンタオーラ(歌い手)の技量を試されるパロのひとつ

 

カルセル:牢屋、または監獄の意でカルセレーラスは監獄での出来事と解釈され

アンダルシアの監獄を舞台に発達したカンテである。

原始のカルセレーラスは現在には伝わっていないと言われ現在は

マルティネーテの中で牢獄暮らしを嘆く囚人の感情のはけ口の唄とされている。

 

 

また別の面としてロマの囚人達は監獄の塀の外の親類、友人達に向けてメッセージを

カローという彼ら独自の言語を使いカルセレーラスの唄にして伝えたとも

言われている。そのカローを理解できない看守にはその唄が何か他愛のない

デタラメの唄に聞こえたのかも知れませんね。