この新しい宗教の名は、〈徹底的に無関心な猫の教会〉という -5ページ目
皿レバーは、新鮮なレバーを、「お客様ご自身で加減しておやき下さい」ということだ。当然、使わないのも手である。私はいつも、使わない。
レバーにはごま油が最初からかかっている。それに付け合わせでにんにくと生姜。私はいつも、にんにくで食べるようにしている。生姜も美味である。それは十分に分かっている。けれどもこの皿レバーをより美味にするのは、にんにくである。
レバーに、分量も考えず、にんにくをのせるのだ。口の中に広がるのは、なんとも言えない野毛の味である。血、ごま油、にんにく。それらが混ぜ合わさった味は、疲れた人間を癒すのでなく鼓舞して、活力を与える。飲み屋街にして風俗街。人間の欲が溢れた街にこそ相応しい食べ物だ。