今回のブログは、同業者様からも質問の多いBMWミニのATF圧送交換に付いて、施工方法と手順を詳しく記した「作業要領書」の意味合いも含め作っております。
※ F系ミニの圧送交換方法は こちら をご覧下さい。
R58ミニ ジョンクーパーワークスのATF圧送交換で、香川県よりご来店頂きました。
R58ミニのATF交換は、通常であれば、下から抜いてドレン部分から専用パイプ経由で充填するという方法でしか交換出来ませんが、弊社で製造・販売しています「F-PETシリーズ BMW-No2」を使えば、ATFチェンジャーを使用しての圧送交換が可能となります。
BMW-No2は、R系ミニ以外にもプジョーやシトロエンの一部車種にも適合します。
オイルクーラーの位置はミッションの奥の方、バルクヘッドの近くにありますので、少し狭い環境での作業が強いられますが、作業の手順を出来るだけ詳しく載せておきますので、参考に作業を進めて下さい。
※ プジョー&シトロエンはもっと作業性が良いです。
それでは始めます。
後々ミッション奥の方にアクセスしますので、前回りの養生をしておきます。
R系ミニのATオイルパンは、見ての通り、一部がサブフレームに非常に近く作業性が良くありません。
この部分のボルトが非常に外し難いので、その外し方も。
この部分のボルトはトルクスのボルトですので、合致するトルクスのビットソケットを短く加工し、メガネレンチに取り付けて少しずつ緩めます。
サブフレームに穴をあける方法を取っているショップさんもあるそうですが、強度低下が心配ですし、そこから腐食が広がったりもしますので絶対におやめ下さい。
作業をする際は、ミッションの固い部分にクッションパッドを介してミッションジャッキなどで少し持ち上げてあげると作業がしやすいです。
私は、この場所のボルトは後々作業しやすい様に頭六角の短いボルトに交換しています。
こちらのミニは、実は前回もフリークにてATF交換済みですので、ボルトは私が既に変えています。
ドレンボルトを取り外します。
その際に、比較用の瓶にATFを採取します。
続いてオーバーフロープラグを取り外します。
ドバドバ出て来ます。
こちらも取り外してATFを輩出します。
磁石付きですので、鉄粉が付着しています。
綺麗に掃除をして、
ガスケットを交換して組付けておきます。
オイルパンを取り外します。
取り外す際は、ミッションを持ち上げなくても外せます。少しだけ知恵の輪の様な感じですが。
オイルパン内に設置されている磁石です。
鉄粉が付着して膨らんでいます。
合計2個装着されています。
こちらも鉄粉がびっしりです。
ミッション側。
ATFストレーナーを取り外します。
ATFストレーナーも真っ黒に汚れています。
フィルター部分に、取り除かれた粒状の汚れが見えます。
続いてバルブボディの露出部を掃除します。
パーツクリーナーを使って綺麗に掃除。
取り外したストレーナーの新旧比較です。
付着している黒い汚れは全て鉄粉です。
新品ストレーナーを装着。
オイルパンも綺麗に掃除。
磁石も2つとも綺麗にして装着します。
磁石は磁力が落ちて来るものですので、ある程度の年数経過した磁石は新品に交換させて貰っています。
オイルパンの取り付けが完了したら、続いてはオイルクーラーへアクセスします。
エアクリーナーボックスを取り外す必要があります。
オイルクーラーはこの位置です。
ミッション真上、後ろの方に付いています。
オイルクーラーのセンターボルトの頭が大きいので、ホースクランプに接触し真上に引き抜けません。
ホースクランプを少しずらしてからボルトを引き抜いて下さい。
ボルトには、種類の違う2種類のスペーサーリングと、オイルクーラーの頭頂部にはOリングが設置されています。
裏側のミッションとの当たり面には大きめのOリングが使われています。
オイルクーラーの取り付け面を綺麗にしてからアタッチメントを取り付けます。
BMW-No2は2つのパーツから構成されています。
こちらがベース側。
こちらがボディ側。
アダプターはこの向きで組み付けます。
アダプターは工具を使用せず、手で軽く締め付けただけで構いません。
ちなみに私は、基本的に指2本で軽く左右に動く位の緩さで組み付けて使っていますが、漏れては来ません。
狭くて作業がしにくい場合は、
延長ホースの先端カプラーを取り外し、先端ネジ山部をそのまま取り付けても作業が可能です。
ホース単体でも使用出来る様、ネジピッチは統一させて頂いております。
純正オイルクーラーは取り外さず少し逃がした状態にしておき、アタッチメントを取り付けます。
弊社で販売の延長ホースを使用して頂くと狭いスペースでも取り付けが容易ですし、最後の油量調整の際に車両を上に上げる必要がありますので、延長ホースがあるとそのまま上に上げられて便利です。
エアクリーナーボックスは取り付けなくてもエンジン始動が出来、アイドリングも保持してくれます。
チェックランプも点灯しません。
そして、トルコン太郎との接続完了。
抜けた量よりも少し多めのATFを充填。
同時に、ATF温度をデータモニターしておきます。
圧送交換をスタート。
今回はWAKO'Sのプレミアムスペックを使用していますので、ATFの色味は透き通った黄色に変わります。
元々が赤色でしたので少しは色味が残ってしまいますが、透明度は全く別物に変わりました。
油量調整温度は35~45℃です。
油温を確認し、
軽く取り付けていたドレンプラグを取り外します。
その際に流れて来るフルードを比較用の瓶に採取。
オーバーフローさせて、糸状になったところで油量調整完了です。
新しいガスケットを装着してしっかり組み付けます。
ちなみに、車両下側から覗くとこんな感じの所です。
Oリング小。
Oリング大。
スペーサーリング2種類。
以上を用意しておきます。
オイルクーラーの裏側を綺麗に掃除し、
新品のOリングを取り付け。
ひっくり返し、続いてはオイルクーラー上部を綺麗に。
ボルトの取り付け面にも新品のOリングを装着。
組み付けます。
ウォーターホースのホースクランプを忘れず元に戻して下さい。
エアクリーナーボックスを取り付ける際、これは私のやり方ですが、ラバーグロメット部分に軽くシリコーングリースを塗布しておきます。
こうする事で、装着時にグロメットがよれたりするのを防ぐ上、次回取り外す際もスムーズに外す事が出来ます。
輸入車によくあるこの取り付け方法は、潤滑が悪くなった場合無理に外そうとすると、エアクリーナーボックス側が破損しますので、こういった予防細工が有効です。
全てを元に戻してから、専用洗剤と高圧洗浄機を使ってエンジンルーム及び裏側のミッション周辺まで徹底して洗浄し、
エアブローして拭き上げ、綺麗にします。
その後試運転、そして診断機を接続してエラーチェックを実施。
上から、そして裏側からも漏れが無い事を確認し、全て問題が無い事を確認して作業終了です。
ここまで綺麗になりました。
今回のATF圧送交換他作業では、
・ATFクーラーエンジン側Oリング(74×3.5)交換
・ATFクーラーボルト側Oリング(20×2.3)交換
・ATFクーラーボルトスペーサーリング(35×21×2)交換
・ATFクーラーボルトスペーサーリング(33×22×2)交換
・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・ATFオーバーフロープラグ交換
・ATFドレンプラグシールリング交換
・ATF交換
・エンジンマウント交換
・ナットM12交換
・ボルトM10×50交換
・ボルトM12×1.5×90交換
・ホルダー交換
・ミッションマウント交換
・フロントスタビライザーリンクロッド左右交換
・リヤスタビライザーリンクロッド左右交換
・四輪ホイールアライメント調整
・コーディング(ワンタッチウィンカー回数変更)
以上の作業を行っております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 72,600km>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
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