ATF交換-メルセデスベンツ W124 トルコン太郎での圧送交換+ストレーナー交換他 | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検でお預かり中のW124です。

 

程度が非常に良く、走行距離も極端に少ない個体ですが、

それは逆に言うと、今まで活動的に動いていなかったという事になります。

 

数年ぶりに公道デビュー車は、

デビュー後に次から次へと不具合が出るという事は何度も目にして来ました。

 

こちらのメルセデスも、ちょこちょこと小刻みに不具合が出て来ましたが、今回車検で色々とメンテナンスをさせて頂いております。

 

 

そんな中で、当時からトラブルを良く聞いていた722.4ミッションのメンテナンスを今回の車検メニューの中に織り込んで実施させて貰いました。

 

 

 

 

現在の走行距離は、何と 33,320km!!

こんな個体、探しても簡単に出て来るものではありません。

 

 

 

 

ミッションは、先日書いたブログに登場のW123と全く同じ。

 

 

 

 

ミッション型式は722.4となります。

 

 

 

 

おや!?

クーラーパイプのユニオンボルト部分から少し滲みがあります。

 

 

 

 

まずは現在のATFを採取します。

722.4の純正ATFは、確か真っ赤だったはず。

 

さて、走行は若いとは言え、新車から30年とちょっと経った124。

色味はどうでしょうか??

 

 

 

 

真っ黒です・・・

 

 

 

 

 

オイルパンを取り外します。

 

 

 

 

作りの良い、しっかりとしたストレーナーが装着されています。

 

プラスネジで固定されています。

結構高めのトルクで締め付けられています。

 

「舐めたりしないかな!?」と頭をよぎったなら、それはあなたの経験則から来る何かしらのアンテナが働いた証拠。

自分の中から出て来た「予感」や「直観」には素直に従ってあげて、必ず予防や対策を講じた状態で作業をして下さい。

 

「まあ、そのまま行っても大丈夫だろう!」と思った先に失敗が待っています。

事前に察知した自分の感覚を大切に。

 

 

 

 

バルブボディ。

 

 

 

 

取り外したATFストレーナー。

 

 

 

 

内部の不織布はこんなに真っ黒です!!

 

 

 

 

写真にはしっかり写り込みませんでしたが、下側の開口部から見ても真っ黒に汚れています。

 

 

 

 

この当時のストレーナーは、接続部分にコルクパッキンが使われています。

長時間接触していたコルクは引っ付いて離れませんので、この部分に破片が残っている事が多い為、新品装着前に必ずチェックが必要です。

コルクパッキンはもう一か所あります。

 

 

 

 

取り外し時にちぎれてバルブボディ側に残っていたパッキンです。

 

 

 

 

ストレーナー側を確認しても分かります。

 

 

 

 

続いて、ATFを抜き取るのはトルクコンバーター。

クランクプーリーを回して・・・

 

 

 

 

コンバータードレンプラグをこの位置に持ってきます。

 

稀に、コンバータードレンが付いていないメルセデスもありますが、殆どのメルセデスに取り付けられています。

 

普通に考えて、このドレンを装着する事でコンバーターのウェイトバランスは大きく崩れる事になります。

しかし、それを踏まえた上でもドレンを付け、そしてコンバーターのバランス取りをしています。

コストは必然的に上がりますが、

コンバーター内部のATFを抜くと抜かないのとでは、交換率が大きく変わって来ます。

 

実際、このドレンプラグを外すと、チョロチョロチョロ・・・とATFが出て来るのですが、その量たるや、この124を含め、212や221でも5リットル程抜けて来ます。

オイルパンから抜けたATFを足しますと、充填されている総ATF量の90%程が排出出来た計算になります。

 

 

 

 

排出時はこんな感じです。

ドバーーー!!と出る訳ではありません。

チョロチョロチョロ・・・ですが、大量に出ます。

 

 

 

ほらね!!(笑)

空にしていた5リットル容器がこの状態。

 

 

 

コンバーターからは、4.8リットルのATFが抜けました。

 

 

 

 

 

取り外したオイルパンは綺麗に掃除をします。

 

 

 

 

バルブボディを清掃。

 

 

 

 

新品のATFストレーナーを装着。

 

 

 

 

オイルパン取付面を清掃してオイルパンを取り付けます。

 

 

 

 

今回使用するのはペトロナスのATF-MV3です。

原油メーカーでもあるペトロナスは、ベースオイルとして様々なオイルメーカーに自社オイルを供給していますが、

やはり自社製品に於いては特に、ベースオイルや添加剤を徹底的に拘り抜いて作り上げています。

オイルのプルフェッショナルに「ペトロナスのオイルは本気で良いと思う!」と言わしめるクオリティがそこにあります。

 

 

 

 

抜けた量をまずは充填。

エンジンを始動してから、圧送交換前の油量確認を行います。

 

 

 

 

各シフトにゆっくりとチェンジして行き、それを2往復行います。

(整備書にある訳ではありませんが、基本その様に行う様にしています)

 

 

 

実はこの時点でもうかなり綺麗なんです!!

写真では分かり辛いのですが、ほんの少しだけ黒味が残っているレベル。

出来るだけ交換効率が良くなる様にとコンバーター内部のATFを抜く事で、この時点でこの綺麗さまで持って行けています。

 

ただ、この124は走行距離が少なかった事も大きく貢献してくれています。

他のメルセデスでも同じ様に行っていますが、いきなりここまで綺麗になる事は流石にありませんでした。

 

 

 

 

それではATF圧送交換を開始します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早くも、新品ATFと遜色ないレベルに到達です!

 

 

 

 

722.4にはレベルゲージが付いています。

30℃時点ではこの2本ラインの間に位置し、

約80℃時点では、上のライン付近に位置する様に調整します。

 

 

 

 

一番最初に見つけていた、ATFクーラーパイプのユニオンボルトからの漏れ。

 

 

 

 

新しいガスケットに交換して、漏れを止めておきました。

 

 

 

接続していたアタッチメントを取り外した際に出て来たATFを採取。

 

元はあんなに真っ黒だったATFが、ここまで綺麗になりました!

ご用命、ありがとうございました<(_ _)>

 
 <参考データ:車両走行距離  33,320km>

 

 

今回使用したアタッチメントは、弊社ホームページにて、

「MB-No4」として紹介しています。

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■作業メカニック - 野間雄司
■写真撮影 - 野間雄司
■文 - 野間雄司



※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。



 

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