トラブル修理-ボルボ V70()アクセルが時々反応しない&チェックランプ点灯他 | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

アクセルを踏んでも反応しない時があったり、

段差を越えるとゴトゴトいったり、

後部座席ドア左右のチャイルドロックが勝手に掛かったり、

エンジンチェックランプが点灯したままだったり、

他の警告灯も点灯していたり・・・

 

何だか色々と症状が重なっているボルボV70を、

お付き合いのある整備工場さんからお預かりしました。

 

 

 

 

 

今は調子いいですが、今まで2回だけ、

アクセルを踏んでも全く反応せず、どんどん失速して行くという症状に見舞われた事があるそうです。

 

 

 

 

 

診断機を接続して診てみますと、

 

・91B7 Throttle unit, internal fault

・9150 Throttle unit, internal fault

 

を検出。

 

 

スロットル関連のこの2つのフォルトは、

この頃の年式によくあるスロットルボディのトラブルで間違いないでしょうが、念の為、資料にあるチャートを元にして確認します。

 

 

 

 

資料の出所は、このスロットルボディに付いてはかなり専門的な知識を持っているカナダの業者さんから。

 

カナダの場合、カナダに住む日本人整備士さんと交流があるので、部品取り寄せや情報収集なら頼める!と思っていたら、それよりも先に別の知り合いが動いてくれる事に。

 

 

結局は、現在リペアパーツの製作は辞めてしまった事や、その会社で作っている新品の対策スロットルボディを送って貰ったとしても、輸送コストなどを加味するとあまりお得感が無い事などから、まずはこちらで出来る事を試してみて、それでもダメなら次のステップに進むという方向性で決定。

 

 

 

 

 

 

スロットルボディを取り外して清掃。

こんな事で直れば、それはラッキー。

(ま、結局は直らなかったんですけどね(^^; )

 

 

 

 

 

 

 

メチャクチャ汚れていたから、もしかしたら何か変化が!?

なんて思ったりもして。

 

 

 

 

 

清掃後、ECMのエラーを消去して再び始動&試運転を繰り返し。

全くエラーが検出されない。

アクセルフィーリングも問題無し。

 

 

 

 

さてさて、残る警告関係は?

 

 

 

 

 

かなり前から残ったままのサービスインターバルをリセット。

 

 

 

 

 

一先ず綺麗になりました。

さて、その他のご依頼事項を診て行きながら、

スロボの経過も観察して行きます。

 

 

 

段差を乗り越えた際にゴトゴトと嫌な音を発生するという事で、

非常に多いアッパーマウントを疑ってチェック。

 

 

 

 

動画の通り、右側のアッパーにかけたメガネが左右にブンブン回ります。

ブッシュ、完全に破断しているでしょう。

 

相談の結果、今回は悪い方の右側のみでという事なので、

右側足回りを取り外していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

アッパーマウントの新旧比較です。

写真左側のアッパーマウントは、芯の部分が抜けて取れました。

 

 

 

 

 

厚さも薄くなってはいますが、やはり一番は、

固定部分の要である中心部が破断したせいで固定自体が出来なくなり、段差でストラット全体を踊らせてしまっていた事が原因です。

 

 

 

 

 

組み付けてしっかりロック。

段差での異音は解消されました。

 

 

 

足回りが続きます。

 

 

 

 

ナックルストッパーが左右ともアウトです。

気休めに接触部分にグリースを塗布はしましたが、

部品自体は安いので、作業ついでに交換させて貰えないかとお伺い。

 

 

 

 

 

 

了解頂いて交換。

 

 

 

ご依頼項目はまだあります。

 

ドライブシャフトの左側アウターブーツが破れているという事で、

そちらも交換をしておいて欲しいとの事。

 

 

 

 

 

アウターブーツの細い方が、バンド手前でぐるり破断してスポスポ動きます。

 

 

 

 

取り外し。

 

 

 

 

こんな状態です。

 

 

 

 

 

分解。

 

 

 

 

 

異物混入が無いかと、ベアリングの状態を確認する為に更に分解。

そして、点検&清掃。

 

 

 

 

 

アウターボード完成。

 

 

 

 

 

ミッション側クリップを新品に交換。

 

 

 

 

 

ハブ側のクリップも新品に交換。

このクリップは形がちょっと変わっています。

そのまま組み付けると破断するので、

 

 

 

 

 

アウターボード内にはグリースは充填せず、

クリップの開口を上に向け、開口両端が溝に収まった事を確認しながら軽く叩き込んで行きます。

 

クリップの所まで入って来たら、クルクルと回しながら確認し、

クリップ全体が綺麗に溝に収まっていく事を確認しながら丁寧に軽く叩き込んで行くと組み付けが出来ます。

 

 

そう言えば、昔やった車で・・・

オペルだったか・・・ランチアだったか・・・

アウターボード側にクリップが装着されるタイプもありました。

それは装着がホント大変でした。

 

逆に、簡単なのもありました。

グリスをかき分けかき分け取り除いていくとサークリップが出て来て、

サークリッププライヤーでサッと外すと、スルッとボードが抜けるという、脱着の非常に簡単な車種もありました。

ただ、サークリップ固定なのに気付かず、もしスライドハンマー何て使おうものなら、最悪はアウターボードごと破損するというトラップ。

 

あの車、どこのメーカーだったのか・・・

25年程前の薄っすら記憶なので、全然思い出せない。

各国入り乱れて入って来る整備工場だったので、どこの国の車だったのかも・・・(^^;

 

 

今回のこのボルボの異形クリップは装着時に破断しやすいので、

組み付けには注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

等速ジョイントグリースは、ロイヤルパープルのウルトラパフォーマンスグリースを使用。

 

ロイヤルパープルの人に「それを一般の車両で使用するのは勿体な過ぎます!」と言われましたが、このグリスがバカ高い訳でも無く、1本あたりはそれなりの価格だけど、グラムに換算するとそんなに言う程の差は無いので、それなら多少オーバークオリティ―でも、パフォーマンス高いなら(名前の通り)、絶対使っとくでしょ!(^^)

 

 

 

 

 

グリスを充填してバンドをロックして完了です。

 

このボルボのドライブシャフトアウターボードは、ハブに刺さるスプラインのあるシャフト部分が中空になっていて貫通しています。

 

つまり、内部のグリスを詰め替えたい時、いちいちドライブシャフトを取り外したり、アウターボードを切り離したりしなくても、穴を塞ぐ役目もしているハブボルトを取り外して先端からグリスを充填すると、そのままアウターボード内部までグリスが届くという仕組み。

 

長く乗るという事を視野に入れて作っているメーカーと、

車はあくまでも消耗品で定期的に買い替えて貰わないといけないという考え方のメーカーとでは、こういった細かな所に知恵とお金をかけて車を作っているかどうかを見る事でも、その差を感じる事が出来ます。

 

 

 

お題はまだ頂いてますよ~。

まだ終わりません(笑)

 

 

 

 

「リヤのブレーキに違和感を感じる!」と、ご依頼の整備工場さん。

 

 

 

 

 

こういう事ですね!!!

 

 

 

 

 

最大摩耗部は残量0.5mmでした。

 

 

 

 

 

摩耗に左右差がありましたので、ピストンの動きを確認し、

各稼働部位は分解して清掃&グリスアップ。

 

ピストン押し戻しの際に抜けて来るブレーキフルードは真っ黒だったので、頼まれてないけど気になってしょうがないので、ブレーキフルードの交換も。

部品代だけ下さい。

 

 

 

 

 

タンク内のフルードもまっ茶色です。

 

 

 

 

 

抜けたフルードはこんな状態。

本来は透明です。

 

 

 

 

 

もちろん、四輪ともしっかり交換しておきました。

 

 

 

 

当初から気付いていたけど、

これ、ガスケットダメですよね。

 

レベルゲージでオイルの量を確認。

量こそは問題無いけど、汚れ具合がこれまた気になります。

 

 

 

 

 

お伺いを立てて、了解頂いたので交換します。

 

 

 

 

 

こんなに真っ黒。

 

 

 

 

 

ガスケットを交換。

これで安心です。

 

 

 

 

後ろのドア左右が、勝手にチャイルドロックがかかるという不思議。

ロックピンを解除しても、ドアを閉めて開けると再びチャイルドロック状態に。

 

でも・・・

 

ドアを閉めたその瞬間に、小さく小さく、モーターの音が。

こりゃ、設定ですな!

 

 

 

 

 

という事で、

 

 

 

 

解消。

設定ボタンの位置と意味を説明。

 

 

 

さて、本題です。

 

 

 

例のスロットルボディ、本当に清掃で直ったりするの??

まぁ、答えは既に書いていますが、

 

アクセルを踏み込んで回転数が5,000回転近くまで上がるとその症状が顕著に出る事が判明!

 

 

流石に新品のスロボは高い・・・

 

でも中古は基本使えないと思われる。

ボルボカーズに聞いても、

「中古は無理でしょう!」

 

 

でも、念の為中古を当たってみると、

輸入車専門の中古パーツ屋さんからは、

「中古は無理でしょう・・・。在庫もありませんよ」

との回答。

 

日本国内には無いのか!?

 

と思っていたら、

日本の何処かで廃棄される同型のV70から取り外されたスロボがあるとの連絡が!!

 

既に各所からこのボルボのスロボ情報を集めていて、

どうやらPGでいけるかもという情報が手元にあり。

 

どうせなら少しでも対策されている型番後期のスロボである事を願い、

(度重なる型番変更もあったそうです)

とはいえ国内で中古なんてそれしか見つからなかったので早速手配。

 

 

 

 

 

最近マレリィさんには泣かされ続けています・・・

 

 

 

 

 

 

交換。

 

 

 

 

 

iScan2の世代だったら出来たよ!!という情報が、とあるスペシャリストから入ったので、うちのはiScan3だけど、どうなんだろうと思いチャレンジ!!

 

暫く頑張ったけど玉砕。

対応の年式から省かれていました。

 

 

 

 

 

TEXA。

玉砕。

 

 

 

 

 

マキシス。

 

 

 

 

 

なんのこっちゃ(笑)

色々やったけど、結局マキシスも玉砕。

 

 

ダメだろうと分かってはいたけど、

毎年10万円以上の更新料を払い続けているので、せめて何かしらのご活躍あれ!!と一縷の願いを託し、BOSCHさん引っ張り出して来て接続。

 

もはや、写真を撮影する意味すら無い(笑)

 

玉砕。

 

 

 

結局はね・・・、

 

 

こういう事なんですよね。

 

お話しも色々して、やってみて欲しい事色々お願いして、

わたしゃ、お茶飲みながらの傍観者。

 

結果、無事完了!!

あれだけ調子悪かった車が、何事も無かったかの様に快調に。

 

 

 

ちなみにプログラム費用は15,000円弱。

 

 

高いと思うかどうかは人それぞれですが、

プログラムの世界で30年やって来られた方とお話しする中でも出た話し。

 

「診断料が高いという人が居る。仮にディーラーなら、バカ高い純正診断機を購入し、看板上げて設備投資して、営業も数名雇い年間100台以上の新車を販売しながら、毎年かなりのロイヤリティを支払う中で通信や診断が可能となっているのに、それを高いという奴が居る。それならご自分でディーラーさんされたらどうですか!?好きなだけ接続し放題ですよ!」

と言ってやりたいと。

 

そんな話しを最近したので、

もう、涙が出る位の感謝の気持ちでボルボさんを後にしました。

 

帰り道のV70君は絶好調!!!

いや~、直ってくれて本当に良かった(^^)

 

 

 

家に帰ってこのブログを書いている途中で寝落ちしてて、

でも、

夜中1時に「お兄さんパンツ」でおむつ離れ特訓中の息子がおねしょ。

泣きながら抱き着いて来たので、着替えさせてふきふきして、

服を着替えさせて洗濯をして・・・

 

目が覚めたので今一度ブログの続きを!と思って書いてたら止まらなくなって・・・

 

やっと書き終えた!

洗濯機、とっくに止まってるので干してから少し寝ます~

 

あ、チャット状態のBBS時代に使っていた「私、落ちます~」って、もう古いの???

 

 

 

 

 

今回のトラブル修理は、

同業者さんからのご依頼車両の為、

金額に付いては伏せさせて頂いております。

ご了承下さい。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 


■作業メカニック - 野間雄司
■写真撮影 - 野間雄司
■文 - 野間雄司

 

 

 

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。

 

 

 

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