車検整備-メルセデスベンツ S550(W221)時速300km以上で走る車の修理  | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆

 

 

少々「釣り」的な題目を付けちゃいましたが(^^;

 

 

今回車検でお預かり頂いたW221。


お預かり時点で様々な症状が出ています。

 

 

メーターパネルに表示されている様々な警告メッセージもそうですが、

ナビ画面の自車位置が、車が停まっていても勝手にどんどん進んで行きます。

 

ハンドルも時々重くなるし、

勝手にドアロックが閉まる事があるし、

ギアの変速が出来なくなる時もあります。

 

 

※動画は大きな音が出るものがありますので、音量調整をお願い致します。

 

 

 

いきなりギアが変わりません。

エンジン再始動でどうにかシフトチェンジが可能に。

 

 

メルセデスベンツ純正の診断機「Xentry」を接続して、

疑わしい箇所から探りを入れて行きます。

 

 

 

 

 

 

現在、キーはONですがエンジンは掛かっていません。

この状態でフロントスピードセンサーの検出数値は230km/hです。

 

 

 

 

 

 

スピードはその後どんどん上がって行き、

とうとうスピードメーターを振り切る状態にまで。

でも、その隣のタコメータは回転がゼロ。

 

つまり、エンジンが掛かっていないのに、

この車は260km/h以上で走っていると勘違いしています。

オートドアロックも作動しますので、ドアを閉めると勝手にロックが掛かります。

 

 

 

 

 

そのままデータモニターしていると、今度はリヤのスピードセンサーも異常な数値を出し始めました。

 

フロントは300km/h超え!

リヤはなんと430km/hを超えています!

 

 

 

 

 

 

しばらくすると症状は落ち着き、何事も無かった様に・・・

 

続いて、エンジンをかけて据え切りします。

この時スピードセンサーは、フロント左が異常な数値を示しています。

一瞬ですが320km/hを表示したりもします。

 

スピードセンサー交換も含め、

車検の作業を進めて行きます。

 

 

 

 

リフトで上げてタイヤを取り外し。

 

 

 

 

 

部品が大量に届きました。

 

 

 

 

 

まずはフロントブレーキ周りから。

 

 

 

 

 

対向4ポッドピストンですので、工具を使って左右均等に縮めて行きます。

この時、各ピストンの動きも感じ取りながら、経験則から不具合を感じる様であればオーバーホールとなります。

この車両は非常にスムーズに動いてくれましたので大丈夫です!

 

 

 

 

 

取り外したフロントブレーキパッドです。

 

 

 

 

 

パッドセンサーは辛うじて接触していませんが、

本当にもうギリギリです。

 

 

 

 

 

使用するのはシルベラミック ブレーキパッドです。

高性能で低ダスト、しかも、もしパッドカスが出てもシルバーなので、

このパッドに交換をするとホイールが汚れる事が殆ど無くなります。

制動他に関しても純正を凌ぐ性能を有しています。

 

価格は純正のブレーキパッドより少しだけ高価ですが、

「スリーポインテッドマーク」の入ったものは仕切りが殆どありません。

シルベラミックは値引きした価格で提案出来ますので、包括的に見てもシルベラミックはかなりお勧めです。

 

 

 

 

 

新品のブレーキパッドです。

 

 

 

 

 

 

センサーは同時交換必須です。

 

 

 

 

 

外したついでにキャリパーの内側・外側を共に綺麗に掃除をします。

先述した様に汚れが出にくくなりますので、綺麗な状態を比較的長期で保持してくれます。

 

 

 

 

W221ではウィークポイントでもあるスピードセンサー。

今回表示されている多くの警告や症状の原因の殆どがここです。

 

 

 

 

 

取り外してからエアブローにて内部を清掃し、

新品に交換をします。

 

 

 

 

 

車両側カプラーはここ。

もし、交換をしても症状が改善しない場合や、

診断機にて「ハーネス確認」が表示される場合は、ここの接触を確認して下さい。

 

カプラーの防塵リングの厚みが原因で刺し込み不良を起こしますので、その場合は古いリングと交換してあげましょう。

 

 

 

 

 

 

続いてリヤブレーキ周り。

 

 

 

 

リヤのブレーキパッドはフロントよりも更に摩耗が激しく、

 

 

 

 

 

 

センサーは既に接触しています。

 

 

 

 

 

リヤブレーキパッドも、もちろんシルベラミックを採用。

 

 

 

 

 

フロントと同様に、リヤブレーキキャリパーもあっちこっちキレイキレイしてあげます。

 

 

 

 

 

左側のブレーキパッドは右側より摩耗していました。

 

 

 

 

 

こちらも勿論綺麗に。

 

 

 

 

 

 

リヤのスピードセンサーはここ。

 

 

 

 

 

 

車両側接続カプラーはフェンダーライナーを外した内側にあります。

 

 

 

 

 

新品に交換。

 

 

 

 

 

お預かり時の問診で、「オイル漏れがある様なので診ておいて欲しい」と、お客様より情報を頂いています。

 

一番前のアンダーカバーにはべっとりとオイルが付着。

種類はどうやらATFの様。

 

原因はここ。

 

 

 

 

 

 

 

アンダーカバーを外した所に見えるラジエータアンダーバーも、

ATFでベトベトになっていて、滴になって落ちそうな状態のものもあちこちに。

 

 

 

 

 

この部品が原因です。

 

 

 

 

 

この部品の内側に、実はOリングが組み込まれていて、

それが経年劣化で硬化したり摩耗したりする事でATFをポタポタと漏らし始めます。

 

 

 

 

 

部品を丸ごと交換せずとも、内部のOリングだけの交換で漏れはピタリと止まります。

 

 

 

 

 

 

ブレーキフルード、真っ黒に汚れています。

 

 

 

 

 

圧送交換で、完全に新品に変えてしまいます。

本来のブレーキフルードはこんなに透明で美しい!

 

 

 

 

 

パワーステアリングフルードが減っている模様。

漏れを防止する&局圧部で強固な油膜を保持するなどの効果がある添加剤を入れて油量調整しておきました。

 

 

 

 

 

 

 

カムシャフトアクチュエータはオイル漏れを起こしています。

本体もトラブルを起こすので交換。

ハーネスは対策ハーネスを取り寄せて、間に噛ませて接続します。

※毛細管現象でトラブルを引き起こすトラブル続発で、その対策部品が出ています。

 

 

 

 

診断機でエラーを検出していた右側インテークのカムシャフトアクチュエータをチェック。

電圧などの問題は無し。

 

 

 

 

 

カムシャフトポジションの検出状態も確認。

 

 

 

 

 

原因はスプロケの摩耗かも知れません・・・

エンジンを分解しないと見えませんので確証はありませんが・・・

 

現時点ではチェックランプを点灯させるまでの状態ではありませんので、以後気になる症状が現れた際は早めにご相談下さい。

 

 

 

 

 

外気温センサーのエラーも出ていましたが、

見てみるとバンパー裏でぶら下がっているだけでした。

 

ただ・・・、このバンパーは刺すところが何処にも無い。

一応、外気温検出に問題が無い所に設置しておきました。

フォルトはチェック&削除後は、再びエラーを検出する事はありませんでした。

以後の経過観察要です。

 

 

 

 

 

オイルフィルターを交換。

 

 

 

 

 

 

右側カムシャフト関連でフォルトを検出していますので、

添加剤も入れておきましょう。

 

 

 

 

 

サービスインターバルも、

 

 

 

 

 

リセット。

 

 

 

 

 

あんなに賑やかだったメーターパネルは、

いつも通りの静寂を取り戻しました。

 

 

 

 

 

同じエラーで悩まされている同業者さんへの情報。

スピードセンサーの異常は、表にある、私が赤でチェックを入れている所に影響を及ぼします。

 

ABRやEFBだけではなく、EGSまで波及しますので、

最悪の場合はシフトチェンジ不良まで引き起こします。

 

 

 

 

 

最後に、ATFでベトベトになったアンダーカバーを、

 

 

 

 

 

綺麗に掃除をして、全ての作業終了です。

 

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・エンジンオイル交換

 ・SOD-1プラス添加
 ・オイルドレンパッキン交換
 ・オイルエレメント交換
 ・ブレーキフルード(DOT4)交換

 ・ロングライフクーラント補充
 ・WAKO'Sクーラントブースター添加

 ・フロントワイパーブレードセット交換

 ・フロントブレーキディスクパッド交換

 ・フロントブレーキパッドセンサー交換

 ・リヤブレーキディスクパッド交換

 ・リヤブレーキパッドセンサー交換

 ・フロント左右スピードセンサー交換

 ・リヤ左右スピードセンサー交換

 ・カムシャフトアクチュエータ(IN&EX)交換

 ・カムシャフトアクチュエータ対策ハーネス交換

 ・ATFクーラーホースソケットOリング交換

 ・ATF補充

 ・パワーステアリングフルード補充

 ・パワーステアリングフルード添加剤補充

 ・コンピュータ診断機接続チェック


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。


今回の車検ご請求額は ¥ 465,000- です。 
   (内、諸費用は 111,830円です)

 

ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  93,000km>


■作業メカニック - 野間雄司
■写真撮影 - 野間雄司
■文 - 野間雄司

 

 

 

 

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