トラブル修理-フィアット500(31209)デュアロジック故障 | フリークのブログ

フリークのブログ

自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)


テーマ:

中古車販売店さんでフィアット500を購入された、

遠方にお住いのお客様。

 

購入後、1ヶ月位で不具合が発生。

 

 

 

「デュアロジック警告灯が点灯」

「ATが3速までしか上がらない」

という状態なので、乗るのも怖いから診て欲しいと連絡を頂きました。

 

 

試運転してみると変速がおかしいんです。

時速90km以上出さないと4速に上がりません。

低速域では更におかしく、

「えっ?ここでそこにシフトチェンジする??」

といった感じ。

 

 

 

診断機にてチェックしてみると、

やはりデュアロジックシステムのエラーを検出。

 

 

そこから試運転と診断を繰り返し、お客様にも報告。

結局デュアロジックユニットASSY交換をする事になりました。

 

 

 

 

 

フィアット500 ツインエアーです。

 

 

 

 

 

 

バッテリーなど、諸々取り外すとデュアロジック本体が見えます。

 

 

 

 

 

 

覗き込むと、サーモスタットは新車装着部品のまま。

 

 

 

 

 

ヒーターコアに向かうホースが刺さっている、

黒いプラスチックの部分、突然ポキンッと折れます。

折れた途端に冷却水が凄い勢いで漏れ出してオーバーヒートを起こします。

 

 

 

 

 

対策済みサーモスタットは在庫しています。

 

 

 

 

 

 

対策済みサーモは、プラスチックの部分が金属に。

そもそも、何故このパイプだけプラスチックなのかは・・・不明(笑)

 

 

 

 

 

 

新品のデュアロジックユニットです。

 

 

 

 

 

 

取り外した古いデュアロジックユニット。

 

 

 

 

 

 

写真は古い方のデュアロジックに付いているソレノイドバルブのカプラーです。

 

 

 

 

 

 

こちらは新品のデュアロジックに装着されているソレノイドバルブ。

 

 

 

 

 

 

新品のカプラーはこの形状。

つまり、ソレノイドは対策品に変わっています。

それに伴って、ソレノイドに刺さるカプラー形状も変わっています。

当然、車両ハーネスまで変わっています。

 

この事も含め、過去のブログでも何度も説明しておりますが、

これからデュアロジックの交換をしようとするプロのメカニックに、

私と同じ辛い思いをして欲しくない為、

更にしつこく繰り返し言います。

 

 

少し脱線しますが・・・

 

 

 

デュアロジックは上下2階建ての構造となっています。

 

過去、私はその症状から、階層上側の部品が原因と判断して交換しました。

しかし、結局は上下それぞれの階層から複合的に出て現れていたものでした。

 

上下階層をそれぞれで交換すると、費用はかなりのものになってしまいます。

自分の診断・判断ミスでお客様の懐を痛める訳には行きませんから、

結果、デュアロジックシステムASSY交換と同じ価格で作業させて頂きました。

費用は自社負担すれば済む事ですが、

お客様に手間をかけてしまった事、不安を感じさせてしまった事は、

お詫びのしようがありません。

 

 

 

その後も色んなデュアロジックの故障に取り組んで来ました。

 

症状からの判断は必要ですが、

上下階層それぞれから複合的に派生している症状が多く、

〇〇〇という症状ならここ、

●●●という症状ならここ、

といった事も言えはしますが、

お客様の同意が得られるのであれば、

今回のこのブログで行っている、デュアロジックユニットASSY交換がベストであるのが事実です。

 

部位別に判断して、

ピンポイントで修理をするという事を誇りとされている整備士さんも多いと思いますが、

ことデュアロジックに関しては、

無念ではありますが、アッセン交換がお勧めです。

 

 

 

今回のシフト変速異常や、4速まで上がらないなどの症状は、

原因は階層上側のソレノイドバルブであろうと予測します。

(油圧制御関連にも原因がある可能性はあります)

 

では、「ソレノイドバルブを交換しましょう!!」となった場合、

3つ付いているソレノイドバルブを交換したら、

一体幾らになるかと言いますと・・・

 

 

なんと、

 

 

3つのソレノイドバルブの部品代だけで、

総額 243,000円(税込)です!!

※ソレノイドバルブ1個の価格が81,000円(税込)します。

 

ここに、更に車両ハーネスの交換も必要となりますので、

プラス10,800円(税込)。

 

部品代のみでも総額 253,800円にもなります。

 

 

 

ソレノイドのみ交換した場合と、

 

ポンプ、タンク、ポテンションメーター、

ソレノイドバルブ全数、車両ハーネス、ギアボックス、

アキュームレータ、スイッチ類、ガスケット類、

おまけにデュアロジックフルードも新品・・・・・

 

もう、何もかもセットになっているユニットASSYで交換した方が、

実は、安くつくのです。

 

 

 

 

 

 

 

戻ります!

 

 

 

 

 

ミッションとの接合面。

 

 

 

 

 

 

綺麗に磨いて取付の準備を整えます。

 

 

 

 

 

 

新品のデュアロジックユニットASSYを取り付けて、

どんどん元に戻して行きます。

 

 

 

お預かりのついでに各所点検も行います。

 

 

 

 

 

バッテリー、診断結果は「要交換」です。

 

 

 

 

 

しかも、バッテリーは一回り小さいタイプが装着されていましたので、

標準の大きさのタイプをチョイス、取付しました。

 

 

 

 

 

タイヤと横のカバーを取り外して、ドライブベルトもチェック。

あちこちにクラックを発見。

 

 

 

 

 

ベルトを外すには、この様な工具が必要です。

色んな大きさのスクエアソケットがセットになったものが安くで売られていますので、フィアットを診る事があるメカニックの方は購入しておいた方がいいかと。

 

 

 

 

 

写真左が取り外した物で、右側が新品です。

ベルトの溝が大きく深くなっていて、各所にクラックが入っています。

 

 

 

 

 

このクラックは危険です。

走っている時、突然破断して重大なトラブルを引き起こします。

 

 

 

 

 

交換完了。

 

 

 

 

 

 

全て元通りに戻して完成です。

 

 

 

 

 

 

最後に、デュアロジック交換後の一連のアダプション・キャリブレーションを行って、全ての作業が終了です。

 

 

 

 

今回のデュアロジックトラブルでは、

上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・デュアロジックコントロールユニット交換

 ・対策済サーモスタット交換

 ・ロングライフクーラント(FIAT)充填

 ・ドライブベルト交換

 ・バッテリー交換

 


今回の修理ご請求額は、 ¥ 328,300- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  45,330km>

 

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。

 

 

 

 

 

ブログランキングに登録しています。
クリックして頂けるとランキングが上がりますので、お願い致します(^^)

 

 

★愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました

 

 

★愛媛の社長TVに掲載されました



★株式会社フリークのホームページはこちら

 

 

 

フリークさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ