トラブル修理-フィアット500 ツインエアー(fiat500 312)デュアロジック故障 | フリークのブログ

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デュアロジックを積んでいる車の定番トラブル。

今回はフィアット500 ツインエアーです。

 

デュアロジックのトラブルの原因と言えば、まずは油圧低下。

アクチュエータ内で油圧が逃げたり、

ポテンショメーター付け根から漏れたり、

ポンプ能力が低下したり・・・

 

あと、

バルブユニットに付いているソレノイドが後発部品は違うものに代わっている事や、それに伴って車両ハーネスまで変わっている事などから、新車装着のソレノイドにトラブルが多かったであろう事が想像つきます。

 

色々話せば長くなってしまいますので省きますが(笑)

(もっとお話ししたい方は連絡下さい)

 

 

 

今回もそんなデュアロジックにまつわるトラブルにてご来店頂きました。

 

この最近はトラブルの症状が出ていなかったそうですが、

お預かりをしてからの工場内移動時にギアがニュートラルで固定されてしまい、何度かエンジンを再始動するもダメ。

30分程置いた後は、何事も無かったかの様に動き出しましたが、

これが道路上で起こったと考えるとゾッとします。

 

 

 

 

 

それにしても、イタリアのデザインは秀逸ですね!

可愛らしい車を作るのも、格好いいクルマを作るのも、

世界No1でしょう!

 

この可愛いデザインにスポーツモデル(595アバルト)を作ったり、

車名にフィラーりを冠したり(695トリブートフェラーリ)、

そのそれぞれを可愛い恰好いいものとして仕上げてしまうセンス。

本当にすごいと思います。

 

そんなイタリアンデザインを愛する方も多いので、

フィアット500に安全性をプラスするお手伝いが出来るのだから、

整備士冥利に尽きます。

 

 

 

 

 

 

エンジンタイプはツインエアーです。

2気筒です!

もう一回言います!

2気筒エンジンです!!

 

ダウンサイジングターボがどんどん世に出て来ていますが、

普通、エンジンまで行っちゃいますか??

 

確かに、総摩擦は低くなりはしますが、

エンジン振動や音が必然的に大きくなりますので、

思い付きはしても、普通、メーカーは作りたがらないですよね。

 

静かで燃費の良い、いわゆる「優等生」を作りたがるものですが、

フィアットというメーカーは、こんなじゃじゃ馬っ子を作っちゃうんですね。

 

もう、「普通」って概念は吹っ飛ばして車造りしてるんだなって思います(笑)

こんな楽しいメーカーが世界にはあるから、

「車」は楽しいんです。

 

それではデュアロジックユニット、降ろしに掛かります。

 

 

 

 

 

 

デュアロジックの遮熱板は、左側上下はタイラップで止まっています。

右側上下は純正ボルトではなく、ナンバープレートを固定するタイプのボルト?かな。

 

この遮熱板は脱着が非常に困難で、

デュアロジックフルードの交換を容易でないものにしている一因でもありますから、作業する方やオーナーがそれぞれで工夫するのでいいのかなと思います。

 

 

 

 

 

バッテリーやECUを取り外します。

 

 

 

 

 

サーモスタットハウジングに使われている樹脂パーツが非常によく折れます。

 

 

 

 

 

 

オーナー様はウィークポイントに関しての知識が深く、

この樹脂パーツに関しても、

既に対策品を購入頂いてのお持ち込みです。

 

 

 

 

 

滅多に使う事の無いこのサイズ(笑)

 

 

 

 

 

 

乗ってるだけで自然と折れる樹脂パイプ。

それを外そうとするんだから、

無傷で綺麗に外れる訳なんてあり得ませんよね(笑)

 

工具をかけて軽く回すと、

殆ど抵抗無く、ぐにゃって感じで折れました(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

ハウジング内に残った樹脂パイプの残骸を、

コリコリ・・・カリカリ・・・

地道に除けて行きます。

 

 

 

 

 

 

この部分だけも販売されているんですね。

サーモスタットハウジングASSYで対策部品として販売されているショップさんがありますので、対策されていない方は早めに交換した方が良さそうです!

 

 

 

 

 

 

 

あちこちに這い回っている車両ハーネスを整理していきます。

 

 

 

 

 

デュアロジックコントロールASSY取り外し。

 

 

 

 

 

ミッションとの接合部は液状ガスケットでコーキングされています。

ここはシートガスケットにして欲しいなぁなんて思いますが・・・

 

 

 

 

 

この、独特のガスケットの盛られ方。

 

通常、ロボットで盛られる液状ガスケットは、

最良最善のラインを取って、薄く細く盛られ、

確実に漏れを防げるギリギリの肉厚を持たせますが、

人間が盛った場合は、必然的にそうは行きません。

 

万が一の漏れを防ぎたいという気持ちが入る為に、少なからずとも肉厚は増してしまいます。

全て組みあがってエンジン掛けた途端にジワ~と漏れたりしたら、また全てやり直しになりますから心折れそうになりますしね。

 

まさにこのガスケットの盛られ方が、

そんな気持ちの入った、人による盛られ方なんです。

 

 

 

 

 

 

ガスケットの残骸を全て綺麗に取り除き、

接合面を磨きます。

 

 

 

 

 

レリーズフォークとロッドとの当たり面には、

粘度の高いグリースを盛り付けておきます。

 

 

 

 

 

組み付ける、デュアロジックコントロールASSYです。

 

 

 

 

 

 

組み付けて、どんどん元に戻して行きます。

 

 

 

 

 

全て元通り組み付けて、冷却水を充填。

暖房を付けてしっかりとエア抜きをします。

 

 

 

 

 

 

診断機を接続して、クラッチの情報を読み取り。

 

 

 

 

 

 

クラッチ関連のキャリブレーションを行っていきます。

 

 

 

 

 

 

キャリブレーションを一通り完了。

 

 

 

 

 

最後にエラーが無いかを再度チェック。

 

試運転も繰り返し、冷却水エア抜きもしっかり行って

全ての作業が終了です。

 

 

 

今回のデュアロジックユニットASSY交換では、

上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・デュアロジックコントロールASSY交換

 ・コントロールユニットキャリブレーション実施

 ・ロングライフクーラント(FIAT)交換

 ・ウォーターパイプ交換


今回の修理ご請求額は、 ¥ 270,000- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  56,200km>

 

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。

※「エラーコードが〇〇ですが、原因は何ですか?」という問い合わせが、同業者の方から入ってきます。同じエラーコード(DTC)であっても、原因が必ずしも同じとは限りませんし、診ていないお車の故障診断をエラーコードだけで行う事は無理ですので、ご理解下さい。

 

 

 

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