血管性認知症の母が「エンシュア」を
1缶飲み切れなくなってきたと、
6/20の本ブログで書いてから10日が過ぎた。
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いまでは1缶どころか、
ひと口飲めれば御の字である。
先週、主介護者である父は、
在宅医療で診療に訪れた医師に、
延命のための医療的措置をしないと告げ、
そのための手続を済ませていた。
一昨日はベッドから動かなかった母だが、
昨日はリビングにあるソファまで来て、
目を閉じ仰向けの状態で休んでいた。
耳が遠のいた父と大きめの声で話していると、
聴力は衰えていない母が目を覚ました。
母はひとりでは起き上がれなくなっていて、
両手を上に伸ばし「起こしてほしい」という。
手を取ってほしそうな母だったが、
ソファの背もたれ側にいたので、
僕の姿勢に無理があり躊躇した。
この位置で母を引っ張り上げると、
脱臼や骨折の恐れがあるからだ。
すると父がサッと立ち上がり、
背中とソファの間に腕を入れ支え起こした。
母はなぜかそのとき、
50年近く前に亡くなった
叔父(母の弟)の名前を口にした。
昨夜は10年ほど前に亡くなった
叔母(父の妹)の名を口にしたという。
ボケたわけでなく、
もしかすると母には、
リアルに見えていたのかもしれない。
叔父さん、叔母さん、
今月の僕の誕生日までは、
母を連れて行かないでくださいね。