週明けの11時台、
Excelで表を作成していると、
スマホがけたたましく鳴り響いた。
ディスプレイを見ると、
若年性認知症の妻の病院名が表示されている。
「妻に何かあったのだろうか?」
一瞬、転倒や高熱などの、
ネガティブな出来事が思い浮かんでしまった。
電話に出てみると、
病棟の看護師さんからだった。
この時点で高熱など、
様態に関わる線は消えた……。
話を聞いてみると、
妻の脚に青痣が見つかり、
車椅子の足置きを支える金属部に
ぶつかったのではないかということだった。
色白の妻は脛などをぶつけたりすると、
すぐ痣になるタイプなのだが、
2年も屋内生活をしているので、
余計目立つようになっているのだろう。
11時台という時間から推測すると、
入浴で痣が発見されたのかもしれない。
本人は痛がっていないうえに、
主治医が内出血などもチェックしたので、
対応策として車椅子の該当部分に布を巻き、
痣を防げるよう工夫してくれるという。
妻を大切に扱っていただき、
とても有り難いのだが、
病院からの電話には、
毎回ドキリとさせられてしまう。