去年は剣鉈を作る機会が結構あった。
 もとを正せば、大尉の剣鉈はコイツ↓が最初で、
その時から「6mm厚欲しいな……」と思っていた。
 コイツは5mm厚440Cで、刃渡りは7インチほど。ハンドルは見ての通りカーボン。
 初めはコイツの事を“Hakkapeliitat”と呼んでいたのだが、そう冠するにはまだ迫力が足りない……。そう考え思いついたのが、「6mm厚D2片切刃剣鉈」だった。


「鉈は元から片刃だろ?」



なんだァ? てめェ……

  キ大
  れ尉
  た
  !

 コイツである。
 刃渡り7.5インチ、全長は320mmで、D2鋼6mm厚。硬度はHRC60のサブゼロ。
 ハンドルは4.5mm厚ドライカーボンで、ハンドルピンにもカーボンを使用した。
 グラインドは片切刃のフラット。グラインド幅は15mm程なので割と鈍角寄り。ただ、裏は糸刃付けの表は自然刃でストロップなので食い込みは良い。
 シースは2mm厚カイデックス。
 今思うとこのサイズのチゼルをラップするのすんげぇ面倒くさかったです、はい。
 バランスのせいが、6mm厚のこのサイズでも軽く感じる。一本はご注文品で、納品済み。

 ンで、

 このサイズでもやっぱり“Hakkapeliitat”と呼ぶには何かが足りない……。という訳で作られたのが、あの13mm厚8インチ剣鉈だったと言う訳なのです。

「じゃあこの6mm厚剣鉈の銘は?」

 ごめん決めてないです。

次回はSF(っぽい)ナイフをやるです。