Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -23ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『アイ,ロボット 3D』(原題:I Robot /2004年アメリカ/115分)

監督:アレックス・プロヤス

脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ヴィンター

原案:ジェフ・ヴィンター

原典:アイザック・アシモフ『われはロボット』、『鉄鋼都市』

製作:ジョン・デイヴィス、ウィック・ゴッドフレイ、トファー・ダウ、ローレンス・マーク

製作総指揮:ジェームズ・ラシター、トニー・ロマーノ、ミシェル・シェーン、ウィル・スミス

音楽:マルコ・ベルトラミ

撮影:サイモン・ダガン

編集:リチャード・リーロイド、アーメン・ミナシアン、ウィリアム・ホイ

出演者:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、シャイ・マクブライド、アラン・テュディック、ジェームズ・クロムウェル、シャイア・ラブーフら

100点満点中81



 アイザック・アシモフの『われはロボット』や『鉄鋼都市』から発想を得て、ジェフ・ヴィンターのオリジナル脚本で描かれたSFアクション作品。主演のウィル・スミスは製作総指揮にも名を連ねています。彼は主演及び製作者としてヒューマン作品『幸せのちから』やSF作品『ハンコック』、『アフター・アース』にも参加していますね。自分に合う作品を自分で引っ張ってくる力のあるドル箱スターです。



 今回拝見したのは、JVCケンウッドが開発した2D→3D映像変換技術を使い、2012年に3Dリマスター作品として、ブルーレイソフトとなったものです。

 もともと3Dカメラで撮られた作品ではないので、飛び出してくるような激しい3D感は全くありませんが、奥行きのある疑似3D感は味わえる作品となっています。劇中、地下トンネルで数十体のロボットが、白いアウディ車に襲い掛かってくるシーンは、さらに迫力を増しています。

 アレックス・プロヤスはオーストラリアの監督で、1998年の『ダークシティ』や2009年の『ノウイング』などSF作品を多く手掛けています。




 ウィル・スミスの相手役「スーザン・カルヴィン」を演じるのはブリジット・モナハン。彼女はニューヨーク州出身の元モデルで、個性的な美貌から、やや勝気な役柄が多いですね。2002年の『トータル・フィアーズ』や2005年の『ロード・オブ・ウォー』などでの役が印象的です。今作では、ロボット開発者の片腕としてロボットの思考パターンを“人間らしく”することを専門にする研究者です。




 ロボットの開発者「アルフレッド・ラニング」はジェームズ・クロムウェルが演じます。彼はロサンゼルス出身で、その風貌から科学者、政治家、判事、高級将校などの役が多いですね。かんかとても偉そうな感じ。


(あらすじ)

 2035年のアメリカ、シカゴ。ここに本社を構える「USロボティクス」社(U.S.R.)が発売したロボットシリーズは人間のサポート役として、あらゆる雑用をこなし、日常生活に溶け込んでいる。さらに、新たに開発した中枢コンピューター「ヴィキ」(VIKI)に制御され、より利便性の高い次世代家庭用ロボットNS-5(Nestor Class 5)型を出荷しようとしている。

 ある事件により、ロボットに対し不信感を持つ刑事「デル・スプーナー」の下に連絡が入る。ロボット工学の第一人者であり、「スプーナー」の命の恩人でもある「ラニング博士」がU.S.R.本社ビルの高層階から転落、死亡しているのが発見されたというのだ。現場に残されていたホログラムプロジェクターには「スプーナー」を呼ぶよう遺言が残されていた。警察もU.S.R.も自殺と判断するが、納得しない「スプーナー」は、「ラニング博士」の片腕であるロボット心理学者の「カルヴィン博士」と共に研究室の中を探る。そこで「サニー」と名乗るNS-5型ロボットを発見する。このロボットは他のものと大きく違い、人間の感情を理解しているかのような反応をする上、まるで自我さえあるような行動をとる。「サニー」は身の危険を感じ、逃走を図る。その後、「スプーナー」は事故に見せかけたように、命を狙われるようになる。












 

 







『ローン・サバイバー』(原題:Lone Suvivor /2014年アメリカ/121分/PG-12)

監督・脚本:ピーター・バーグ

原作:マーカス・ラトレル『アフガン、たった一人の生還』、パトリック・ロビンソン

製作:ピーター・バーグ、サラ・オーブリー、ランドール・エメット、ノートン・ヘリック、バリー・スパイキングス、マーク・ウォールバーグ、アキヴァ・ゴールズマン
ヴィタリー・グレゴリアンツ

製作総指揮:ジョージ・ファーラ

音楽:スティーブ・ジャブロンスキー

撮影:トビアス・A・シュリッスラー

編集:コルビー・パーカー・Jr

出演者:マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、ベン・フォスター、エミール・ハーシュ、エリック・バナら

100満点中88




 元米海軍特殊部隊SEALs隊員マーカス・ラトレルの手記を基に脚色された戦闘アクション作品です。

 彼が参加した「レッド・ウィング作戦」の一部始終を彼の目で描き、不本意にも命を失った戦友を悼む痛恨のストーリーです。


第86回アカデミー賞の音響編集賞と録音賞を取りました。銃撃戦での実弾飛び交う音や山中を逃げ惑うSEALs隊員の出す物音が臨場感たっぷりに再現されています。




 監督のピーター・バーグ(↑と↓左)はニューヨーク出身。1986年TVドラマで俳優デビューしました。2004年の『コラテラル』、2006年の『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』等に出演し、2007年には『キングダム/見えざる敵』、2008年にはウィル・スミス主演の『ハンコック』、2012年には テイラー・キッチュ主演の『バトルシップ』の監督をしました。




 主演のマーク・ウォールバーグは製作にも名を連ねています。今作では、ただ一人生き残ったSEALs隊員「マーカス・ラトレル二等兵曹」を演じます。以前、彼は『ザ・シューター/極大射程』(2007年)で元海兵隊の狙撃手を演じました。今回は海軍特殊部隊です。

 テイラー・キッシュは「ラトレル二等兵曹」の上官、「マイケル・マーフィ大尉」を演じます。『バトルシップ』(2012年)では、巡洋艦を巧みに操って異星人と戦う海軍士官役でした。





 その他、同じSEALs隊員では、ベン・フォスター(↑上/『3時10分、決断のとき』の悪役)やエミール・ハーシュ(↑下/『ダーケストアワー 消滅』)らが出演していますし、部隊指揮官「エリック・クリステンセン少佐」をエリック・バナ(↓右/『ブラックホーク・ダウン』『きみがぼくを見つけた日』)が演じています。


 ずさんな作戦によって、アフガニスタンの山中で救出を求めるSEALsの偵察隊員4名が、50名近いタリバン兵に追われ、結局、たった一人しか生還できなかったことの顛末と、過酷な戦闘シーンが痛々しく、いかに激烈だったかを伝える戦闘アクション作品です。小火器並びに軍装ファン必見の作品でもあります。迫力満点ですよ。
















(*現在公開中のため、あらすじは控えます。)

 




『ロボコップ』(原題:RoboCop /2014年アメリカ/117分)

監督:ジョゼ・パジーリャ

脚本:ジョシュア・ゼトゥマー

原作:1987年版脚本エドワード・ニューマイヤー、マイケル・マイナー

製作:マーク・エイブラハム、リック・ニューマン、ブラッド・フィッシャー

製作総指揮:ビル・カラッロ、ロジャー・バーンボーム

音楽:ペドロ・ブロンフマン

撮影:ルラ・カルヴァーリョ

編集:ダニエル・レゼンデ、ピーター・マクナルティ

出演者:ヨエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、アビー・コーニッシュ、ジャッキー・アール・ヘイリー、マイケル・ケネス・ウィリアムズら

100点満点中96




 1987年の劇場作品『ロボコップ』のリメイクというより、『ロボコップ』シリーズのリブート的作品で、劇場公開作品としては4作目です。1作目、2作目のようなブラックユーモアの要素が全くなくなり、やや人間ドラマの要素が強くなった近未来SFアクション作品に仕上がっています。



 全体のムードも企業犯罪スリラー、警察汚職スリラーの様相で、偏った勢力の危険性を社会的に告発するようなストイックな流れを作品の骨格に持っています。・・・なので、前3作に比べてかなり大人向きの作りです。 
 

 実際に、劇場の観客も50代以上の中年の複数客が多かったです。子供向けのSF作品に飽きた方々には、気に入ってもらえる要素がたっぷりと詰まっています。また、銃器マニアにとってもかなり刺激的な小道具がたくさん出て来るので、こういった趣味の方々必見のガンアクションにもなっています。

 イーグルドライバーは、この大人のSF作品に相当ハマってしまいました。

 本音でブルーレイの発売が待ち遠しいです。




 監督のジョゼ・パジーリャはブラジル、リオデジャネイロ出身。2002年にドキュメンタリー映画『バス174』で監督デビューしました。2007年に『エリート・スクワッド』で初めて商業用劇映画の監督を務め、ブラジルでは大成功をおさめ、この作品で第58回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞しました。


 *『バス174』・・・2000年6月12日、リオデジャネイロで起こったバスジャック事件を扱った作品で、事件の調査に加え、リオデジャネイロ貧民街(favela、ファベーラ)・スラムの実態、また、ブラジルの刑事司法制度がどのように貧困層を扱うかも取り上げている。



 *『エリート・スクワッド』・・・2007年公開のリオデジャネイロ州の軍警察、特殊警察作戦大隊(BOPE)の活躍を描いた作品である。過激なシーンが非常に多い。




 主演のヨエル・キナマンは、「ロボコップ」こと「アレックス・マーフィー」を演じます。彼はスウェーデン、ストックホルム出身で、現在はスウェーデンとアメリカ合衆国2つの国籍を持っています。アメリカのユナイテッド・タレント・エージェンシーと契約し、2011年公開の『ダーケストアワー 消滅』で国際的に有名俳優の仲間入りをしまし、2012年のデンゼル・ワシントン主演『デンジャラス・ラン』にも出演しています。今回の役では、デトロイト警察おいては、あまりにもスマートかつスタイリッシュな刑事役で、その上、美人の妻と立派な家に住むややセレブ感のあるキャラクターです。ま~“カッコ良すぎ”ということです。今後、女性のファンが急増すること請負いのイケメン俳優さんです。





 妻「クララ・マーフィー」を演じるのはアビー・コーニッシュです。彼女はオーストラリア、ニューサウスウェールズ州ロチンヴァー出身の女優で、2011年公開のブラッドリー・クーパー主演の『リミットレス』やザック・スナイダー監督の『エンジェル・ウォーズ』では主役級の役を演じています。同じオーストラリア出身のニコール・キッドマンの若かりし頃を彷彿とさせるような“超美人”です。細身の体形というより、ややグラマラスな体形で、大柄なキナマンを相手にしてもバランスのとれた妻役を今作では演じています。




 オムニ社CEO「レイモンド・"レイ"・セラーズ」を演じるのは、マイケル・キートンです。彼はティム・バートン監督の『ビートル・ジュース』と『バットマン』で主演を演じています。今作では、企業の経営者の立場と治安維持の大義のため、有能な警官の命を犠牲にしようとするエセ愛国者(偽善者)です。一見、理知的で優しそうな雰囲気のため、無垢な人間は彼の術中にハメられてしまいます。



 オムニ社の技術開発者「デネット・ノートン」はゲイリー・オールドマンが演じます。このところ、怪演するということをやめてしまったオールドマンですが、今作でも、彼らしからぬノーマルな役であり、経営者からの業務命令に一旦は屈服するものの、最終的には、自らの信念と正義感に従って生きる研究者の役です。




 これら俳優陣が出演し、あの“A級ではない”有名SF娯楽シリーズをリブートしたということです。

 ポール・バーホーベン監督が撮った1作目が、冒頭から“悪乗り”したブラックユーモアをぶちまけて行くのとは違って、今作は激しさの中に、落ち着いた内容と痛烈な社会批判を織り交ぜた大人の作品となっています。

















(*現在公開中のため、あらすじは控えます。)