Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -22ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『天使の処刑人バイオレット&デイジー』(原題:Violet&Daisy /2011年アメリカ/88分)

監督・脚本:ジェフリー・フレッチャー

製作:ジェフリー・フレッチャー、ジョン・ペノッティ、ボニー・ティマーマン

製作総指揮:ジェームズ・W・スコッチドープル

撮影:ヴァーニャ・ツァーンユル

編集:ジョー・クロッツ

出演者:シアーシャ・ローナン、アレクシス・ブレデル、ジェームズ・ギャンドルフィーニ、ダニー・トレホ、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、コディ・ホーンら

100点満点中87




 殺人依頼に基づいて10代の女子2人が次々に暗殺を重ねていく、ややコメディ要素のあるヴァイオレンス・アクション作品。



 

 アイドル的人気のある2人の女優シアーシャ・ローナンとアレクシス・ブレデルが主演しています。

 なぜ?このような稼業をすることとなったかは、今一つ釈然としませんが、個性の全く違う二人の美少女がチンピラたちに次々と銃弾をぶち込んでいく様は痛快ですし、とにかく、無垢な殺人者である二人の様子がなんとも可愛いです。毎回、なぜ?“殺し”を請け負うのかも、十代の乙女らしい理由があります。




 そのシアーシャ・ローナン(↑右)はプロの殺し屋「デイジー」を演じます。彼女はニューヨーク出身ですが、国籍はアイルランド。2007年公開の『つぐない』で13歳という史上7番目の若さでアカデミー助演女優賞にノミネートされて注目を集めました。2009年12月公開のピーター・ジャクソン監督作品『ラブリーボーン』では主役の「スージー・サイモン」役に抜擢され、放送映画批評家協会賞若手俳優賞、ラスベガス映画批評家協会賞若手俳優賞など多くの賞を受賞しました。2011年の『ハンナ』でも、美しき殺し屋「ハンナ」を演じました。2013年公開の新作『ザ・ホスト 美しき侵略者』では、地球外知的生命体に“寄生”される主人公を演じています。本邦公開は2014年6月14日です。彼女のファンには楽しみですね。


 アレクシス・ブレデル(↑左)は同じく美少女の殺し屋「ヴァイオレット」を演じます。このペアの殺し屋の中ではリーダー的役柄です。彼女はテキサス州ヒューストン出身、父のマーティンはデンマーク系アルゼンチン人、母親のナネットはメキシコ人という個性的な美貌を持った子役上がりの女優です。ニューヨーク大学に進学し、映画学を専攻した才女でもあります。今作では、もうすでに30歳を過ぎていますが、童顔のせいか10代女子という設定でも、あまり違和感はないです。

 

 監督のジェフリー・フレッチャーは元々脚本家です。今作では脚本と製作にも名を連ねています。


(あらすじ)

 二人の修道女が、宅配のビザをある雑居ビルの一室に届けに行くところ。ドアが開くと、彼女たちの両手は、宅配ピザから拳銃に持ち替えられ、チンピラ6~7人に銃弾を“雨あられとばかり”に降らせ、次々にチンピラたちは倒れていく。

 修道女の一人が肥満した黒人を助け出し、もう一人の修道女が追手に銃撃するといった“息の合った”フォーメーションのようにもみえるが、彼女たちにとっては、お手軽な“小遣い稼ぎ”の短期アルバイトのような感覚である。

 彼女たちは、ニューヨークに住む10代の少女、「ヴァイオレット」と「デイジー」で、連絡係の「ラス」(D・トレホ演ず)から殺しの仕事を貰っている。

 そんなある日、「ラス」から、報酬は低いが、楽な仕事を依頼される。一度は断るが、憧れのモデル「バービー・サンデー」プロデュースの新作ドレス欲しさから、一転してそれを引き受けることとなる。

 

 ターゲットは、依頼主の金品を盗んだ挙句、自ら電話で殺しに来いと連絡してきた中年男「マイケル」であり、彼の部屋で待ち伏せて殺すという、至極簡単な仕事である。

 ターゲットの部屋へ楽々と侵入した「バイオレット」と「デイジー」だったが、あまりの緊張感の無さに、この部屋でうたた寝をしてしまう。そのせいで、事態は思わぬ方向へと・・・。果たして、“殺し”をきちんと遂行し、約束の報酬を得ることができるのであろうか??

















 




『ザ・パシフィック』(原題:The Pacific /2010年アメリカ/10回シリーズ)

監督:ティム・ヴァン・パタン、デヴィッド・ナッター、ジェレミー・ポデスワ、グレアム・ヨスト、カール・フランクリン、トニー・トー

原作:ユージン・B・スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』及びロバート・レッキー『Helmet for My Pillow』

脚本:ブルース・C・マッケンナ、ロバート・シェンカン、グレアム・ヨスト、ジョージ・P・ペレケーノス、ローレンス・アンドリース、ミシェル・アシュフォールド

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス、ゲーリー・ゴーツマン

出演者:ジェームズ・バッジ・デール、ジョゼフ・マゼロ、ジョン・セダ、アシュトン・ホームズ、キース・ノップス、ジョシュ・ヘルマン、ジェイコブ・ピッツら

100点満点中92




 2001年に放送された『バンド・オブ・ブラザース』の制作スタッフが、実際に従軍した兵士の手記を基に、兵士視点で太平洋戦争を描いたTVシリーズ。スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作に関わっています。


 海兵隊第1師団の各大隊に所属する兵士たちを主人公にして、1942年8月7日から始まったガダルカナル島の戦いから1945年8月15日の終戦以降の帰還の様子を10話構成となっています。

 脚本の素となったものは、海兵隊第一海兵師団隷下で従軍したユージーン・スレッジの手記『ペリリュー・沖縄戦記』ロバート・レッキーの回想記『Helmet for My Pillow』であり、また同じく従軍し、、名誉勲章を受けたジョン・バジロンの実際のエピソードです。各回ともなかなか見ごたえがあり、激しい戦闘シーンと残虐な殺戮シーンが続くエピソードもありますが、兵士たちの人間関係や心の病み、取り巻く社会情勢にスポットを当てた人間ドラマも展開します。テーマが欧州戦線ではなく太平洋戦争なので、敗走していく日本兵の姿が痛々しいというより悲惨ですし、戦地でいかに米兵が日本兵を憎み、さげすみながらも、畏怖の念を持っていたことが描かれていますので、鑑賞中、複雑な胸の痛みを感じること、たびたびです。2010年の放送を見逃した方で、こういったテーマの作品にご興味ある方には是非お薦めしたい作品です。 




*ガダルカナル島の戦い・・・1942年、8月7日午前4時、海兵隊第1海兵師団(師団長アレクサンダー・ヴァンデグリフト少将)を主力とし、オーストラリア軍の支援を受けた10,900名の海兵隊員が、艦砲射撃と航空機の支援の下でガダルカナル島テナル川東岸付近に上陸を開始した。同時にツラギ島方面にも4個大隊1,500名が上陸し壮絶な殲滅戦が行われた。
















【ブルーレイ】

 1ディスク:第1章ガダルカナル 前編 

        第2章ガダルカナル 後編

 2ディスク:第3章メルボルン      

        第4章グロスター岬/パヴヴ

 3ディスク:第5章ペリリュー 前編   

        第6章ペリリュー 中編

 4ディスク:第7章ペリリュー 後編   

        第8章硫黄島

 5ディスク:第9章沖縄          

        第10章帰還
















『蝋人形の館』(原題:House of Wax /2005年アメリカ、オーストラリア/2005年/R-15)

監督:ジャウム・コレット=セラ

脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・ヘイズ

原作:チャールズ・ベルデン

製作:ロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバー、スーザン・レヴィン、L・レヴィン

製作総指揮:ブルース・バーマン、ポリー・コーエン、ハーブ・ゲインズ、スティーヴ・リチャーズ

音楽:ジョン・オットマン

撮影:スティーヴン・F・ウィンドン

編集:ジョエル・ネグロン

出演者:エリシャ・カスバート、エリシャ・カスバート、ブライアン・ヴァン・ホルト、パリス・ヒルトン、ジャレッド・パダレッキ、ジョン・エイブラハムズ、ロバート・リチャードら

100点満点中79点




 2005年公開のアメリカ、オーストリア合作の異常殺人を題材にしたスラッシャーホラー作品。チャールズ・ベルデンの戯曲が原作で、「肉の蝋人形 (1933年の映画)」、「肉の蝋人形 (1953年の映画)」に続く3度目の映画化です。

 脚本が大変良く出来てるとみえ、冒頭の15分を過ぎた頃から、この世界に完全に引き込まれてしまいます。惨劇が始まると、鑑賞者はドミノが倒れるように一気に暗澹たる気分に叩き込まれます。こうゆう作品に不慣れな方々にはお勧めできない、かなりショッキングな内容です。

 見ているだけで、悪臭が漂って来るような映像ですし、居心地が非常に悪い。登場人物の低能さ加減が、観ている者が吐きそうになる程の焦燥感をあおります。


 監督のジャウム・コレット=セラはスペイン出身で、ミュージックビデオやコマーシャル映像の監督を経て、この作品を手掛けました。2009年の『エスター』でもメガホンを執りました。怪奇作品が得意な監督です。




 主演のエリシャ・カスバートは「カーリー・ジョーンズ」を演じます。彼女は本邦劇場未公開でDVD化された作品やTVドラマに多く出演してきました。2004年に発売された『ガール・ネクスト・ドア』や2007年の『その男は、静かな隣人』等で目立つ役を演じています。なかなかの美人さんですね。




 「カーリー」の兄「ニック・ジョーンズ」はチャド・マイケル・マーレイが演じます。彼はニューヨーク州バッファロー出身で、祖母は日本人だそうです。なかなかのイケメンですが、彼も本邦劇場公開作品は少ないですが、2003年公開のリンジー7・ローハン主演の『フォーチュン・クッキー』に出演しています。




 あと・・・パリス・ヒルトンが「ペイジ・エドワーズ」という役で出ています。どんなふうかは観てのお楽しみ。

 


(あらすじ)

 6人の若者男女が大学フットボールの試合観戦しようと、2台の車に分乗してスタジアムへ向かっている。近道だとばかりに地図にない山道を走るが、夜も更けたため、一夜を過ごすため野営をすることにする。ここで怪しげなピックアップトラックの訪問を受けるが、運転手は解らないまま、これを撃退する。翌朝、「ウェイド」の車が故障。彼は恋人「カーリー」と車の部品を調達するため、近くの町へ向かう。 カーナビに載っていない町「アンブローズ」にやってきた2人は、人の気配の全く無いこの町に一軒の蝋人形館を見つける。 ところが、この蝋人形館の住人らに恐ろしい秘密があるばかりでなく、この町「アンブローズ」自体にも来訪者を驚愕させる“罠”が仕組まれているのである。あとを追ってやってきた「カーリー」の兄「ニック」とその仲間、テントに残っていた2人も、この呪われた町の罠にはまっていくだった。