魔性、とかファム・ファタール。
男を堕落せしめる、や堕ちていくのは
男の性、まあそこまで魅了するほどの
宿命の女ってのは、現世では例に
引くほどの女性はいないだろうが。文芸の
世界では『痴人の愛』のナオミだったり。
でも僕が真っ先に思い浮かべるのは
山岸凉子の短編『蛇比礼』の虹子。わずか
8歳の少女が、男子高校生やその母親の愛人である
中年男性を眩惑し、幻惑し、籠絡する。流石に。
8歳はないだろ。でも人間は錯覚の生き物だ。
刷り込みと思い込みを制御できぬ愚鈍な。
虹ちゃん。
でも女には粗野なニンフの、DNAの残滓が
確実に。男は朴訥な森の旅人でしばしば。
それに攫われ、狂わせられるんだ。
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