ジーンは8月にセンターから来たオスの中大型犬です。
ジーンのようにセンターに入る保護犬は
ノラ犬の捕獲業者も仕事なので仕方ないことですが、
少なくとも捕獲時と移動時に怖い思いをします。
あるいは捕獲以前の野良犬時代に、人に追いかけられたり
したことがあったかもしれません。
とにかく、捨て犬を除けば、
多かれ少なかれ保護犬はトラウマをもっています。
ジーンはトラウマ持ちの典型でしたので
保護犬とはどんなものかを皆さんに知ってもらうのに
シェルターに来てすぐの頃のジーンを以下紹介します。
ジーンはとにかく怖がりでした。
ケージから出そうとするとこんな感じです。
普通の保護犬であれば、ここで歯を剝いて唸(うな)るところですが、
唸ったりしないところがジーンの不思議なところです。
ずーっと昔は家犬だったのかもしれませんね。
ケージから出てもらわないと
掃除もできませんので、
少々むりやりでも引き出します。
なんとかケージの出口まで来ましたが、
(中大型ともなると重いのだ)
ジーンは牙をむくでもなく、あくまで縮こまっています。
ようやく、なんとか、ケージの外に出ました。
とにかく怖がっています。
むむ、まだ建物の出口には遠い...
よーーーやっと、建物から出た!
と、思ったら、こんな感じ。
あはは、もう笑うしかない。
でも、久しぶりの屋外で、
ちょっと興味をそそられたみたい。
と、思ったのもつかの間、
元に戻りました~。
小屋にはたどり着きませんでしたが
今日はここで係留することに。
唸りもせず、歯も見せず、
そのくせ、ここまで嫌がれるのは初めてです。
ある意味、あっぱれですね。
でも、
ジーンはきっときっといい子になる。
そんな気がした、センター引き出し直後のジーンでした。
んで、
10日後、
やはりというか、なんというか
トラウマが消え、散歩できるようになりました。
小屋にもすんなり入り、いい子にしてます。
よかったね、ジーン。
皆さんもジーンに会いに来てくださいね。
(第2シェルターにいます)
なお、
ジーンの右前脚には細い線状の古傷があります。
ジーンのトラウマと関係があるかもしれないし、ないかもしれない。
今となっては知るすべはないです。
以上、
今日はトラウマを持つ保護犬のお話でした。
(無料動画ソフトなので、出来はいまいちですが、動画も作ってみました)
でわ、また♪
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