中日新聞のコラムに思う 終生飼養と高齢者飼育放棄 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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飼い主さんの死去に伴い、残された犬の相談がありました。

92歳のおばあちゃんを残して独身の息子さんが亡くなられ、ビークル犬3頭が残さたとの話。

亡くなったその男性の妹さんご夫妻が、ご実家に通って犬の餌やりをされています。

3頭のうち2頭は、 たぶん10歳を超えてるとのこと。まずは、残りのまだ若い 1頭(2~3歳)の里親さんを探したいと、その子の写真を頂きました。

小さめのメスのビーグルで、たぶん5Kgくらいか、ワクチン接種などは不明、不妊手術はしていないと思われます。

何しろ飼い主が入院し、亡くなってから面倒見るようになったので、妹さんもさっぱりわからない状態です。






この子です。

預かり様または里親希望者さまを、探しております。

ワクチンや手術、フィラリア検査などをしてからお届け致します。


今日は、やはり高齢者が飼いきれなくなって、産まれた子猫たちに対して虐待まがいの行為があったため、緊急保護となったキジがおります。まだあと3匹が残されていますが飼い主が興奮したため、1匹しかレスキューできませんでした。涙。



預かりボランティアの緑さん、急なお願いに、お引き受けをありがとうございます!助かりました。


このように、私たちには高齢者の遺した犬や猫の相談が、行政からも遺族からも近所からも相次ぎ、責任をとる方が不在のまま動物を引き受けることが多く、大きな財政上の負担となっています。

ですから、高齢者が安易に動物を貰い受けたり、餌やりにより増やしたりすることのないよう、注意をしています。

また、飼い主の責務として、終生飼養が法律にも決められていることをよく理解させて、亡くなったら、遺された犬猫に対して親族にも何らかの責任を取って頂くように誓約をお願い致しております。


それが、何と、中日新聞のある記事を読んで、大変に驚きました。

記事はこちらです

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/doublekaigo/list/CK2018103102000232.html

(55)父亡き後の虚脱感 頭の中ではまだ介護

父が散歩の供にしていた犬。保健所から引き取りました。情緒不安定で急に走りだし、父は何度も転ばされていました。保健所に引き渡す時は抵抗しましたが、最後は自分から車に乗ったそうです

写真

 まるで、父(享年81)に魂の半分を持っていかれた感じだ。父と母(82)両方の「ダブル介護」だったのが、一方は終わったはずだ。なのに、心身の疲労と失調が著しい。

 持病のパーキンソン病の症状も、父を亡くしてから目に見えて進んだ。パーキンソン病は精神状態が症状に表れやすい病だと実感する。歩行もすり足で、遅々として進まない。先日はバランスを崩して倒れそうになり、同僚の助けを借りた。

 確かに父の介護は終わった。葬儀は喪主として、葬儀会社の担当者に言われるままにしているうちに済んだ。当面の各種手続きも調子を崩した私に代わって妻が市役所に出向き、代行してくれた。父の介護保険証や後期高齢者の健康保険証を返却すると、担当者は「後日、『葬祭費』として五万円が振り込まれます」と説明したという。種々の儀礼も済み、遺骨も当地の風習に従って、骨つぼから「骨袋」に移し、墓に納めた。

 だが、この虚脱感は一体、何なのだろう。決して気の合う父ではなかったが、ふとわれに返ると、父のことを考えている。これで良かったのか、との一片の後悔とともに。現実世界での介護は終わっても、脳内では父の介護をやり直している。

 結末を知る現在から過去を悔いるのは、答えを見てから問題を解くようなものだが、やはり思ってしまう。当時は哀れな話程度に思っていたが、父が飼い犬を手放したのは、寝たきりになる岐路だった。父が家にこもるきっかけとなったからだ。介護保険で住宅改修も行ったが、どれだけ役に立ったのか。この次に書くことになると思う。

☆☆☆☆☆☆  記事の引用は以上です。

が、結局、この犬はどうなってしまったのか?
、、、驚愕しました。

自分から車に乗った?
何と残酷な。

この方は、飼い犬を手放したことを、何とも思わないのか?

情緒不安定?
急に走り出す?
保護犬で不安があり、またトレーニングされていなければ当たり前かと思います。

お父さんが転ばされていた、だから保健所に戻すのは仕方ない?

父親が飼いきれなくなったのなら、犬を保健所に引き取らせる前に、息子さんが引き受け、飼い主となることを検討されたのでしょうか。あるいは里親さんを探す努力はされたのでしょうか。

保健所から引き取った犬(散歩用?)をまた保健所に持ち込むことを、当然のことのように悪びれもせず書いていることで、

「飼いきれなければ安易に保健所に持ち込んでも良い」という印象を読者に与えることは新聞社として責任感、意識が問われるのではないかと思います。

小さなお子さんはじめ、社会に与える負の影響が大きいです。

飼い主の終生飼養、命への責任を広めるべきジャーナリズムの使命が、このコラムには欠落しています。

そして、こうした記事が出てしまう社会において、私たちボランティアのシンドイ保護活動が終わるのは、まだずっと、先のことなんだろう、と、未来に翳りを感じてしまいます。

by 鶴田おかめ

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