殺処分ゼロは可能です。バーリ市の犬シェルター | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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日曜の朝、
イタリアのかかと、プーリヤ州の州都であるバーリ市の市営シェルター。

空港にほど近い、郊外にあります。

驚くほど、広大な敷地が広がります。

次々と犬を連れてやってくる住民たちが、飼い犬のワクチン接種とマイクロチップの埋め込みのために、早々と列をなしています。

手際よく住民を順番に医務室に通していくスタッフさん。


6年前に出来た、まだ新しい犬シェルターです。
収容頭数は、犬は70から80頭。
猫シェルターは別の場所にあります。



広いドッグラン付き犬舎です。


イタリアには地域犬もいます。法律にもきちんと地域犬の条文があります。

地域犬とは、繁殖できないよう避妊と去勢をした上で、元の生息場所にリリース、そのまま地域でエサや水をもらい、地域で管理される犬たちです。

地域猫はもちろん、地域犬もいるイタリア。


このパーリ市営シェルターに出入りする地元ボランティア団体 nati per amartiのメンバーが、犬のトレーニング等に尽力されています。

市の雇用する有給スタッフたちに混ざり、無償ボランティアさんたちが、甲斐甲斐しく世話をされています。

そのなかには、普段はASL(保健センター)で働いている行政獣医師もおられます。

様々な職種の人が、何年もここにボランティアとして入り、保護動物を支えています。


保護された犬はまず隔離され、10日の検疫を経て、犬舎に移動します。




中央の廊下じたいが、この広さ。


人馴れしていない犬たちの犬舎。
保護されて間もないそうです。


犬1匹に与えられるスペースはかなり広いです。

このような建物がいくつも敷地にあります。
まだまだ新しい棟を建設中、工事中です。

犬を連れた住民



イタリアはずっと犬猫殺処分ゼロ。

野犬や乳飲み子やシニアやハンディキャップのある子を殺処分することは違法です。

生かしていることがかえって苦痛となるような、病末期の犬猫の安楽死のほかは、殺処分は、認められていません。

基礎自治体、つまり市区町村コムーネごとに、公的なシェルターがあります。

運営資金は国、州からも予算がついています。

土地と建物は市が提供。

トレーナーさんや獣医師や有償スタッフも市が雇用。

市が出来ない場合は、動物保護の全国組織、ENPAがスタッフ数名を送り込みます。

自立した自治体では、ENPAでなく、独自の保護団体が自主運営しています。ボローニャなど。

シェルターで大切なものは人手です。行政による雇用により、しっかりとマンパワーが確保されています。そこにボランティアさんが入りますので、飼養体制もしっかりとし、お世話の質も、安定しています。


常にボランティア募集。
志願者は、決まった曜日に講習を受け、試験に合格すると、8000円くらい支払ってパスカードを受け取ります。その費用には保険も含まれます。咬傷事故や脱走に対応できるよう、保険加入は義務づけられています。

皆さんイキイキと世話をされています。数十年も通っている人も。動物から元気をもらっているそうです。

必ず、避妊去勢。
定期的な、ワクチン、ノミダニ駆除。

譲渡費用はゼロか、3000円くらいまで。

民間に丸投げでなく、行政がきちんと予算さえ付ければ、殺処分ゼロは可能だし、雇用の創出になります。

ウン億円かかる道路一本を来年度に回せば、シェルターに予算をつけるのも簡単なことです。

この動物保護分野で働きたいと考える若者は、少なくないのです。
周辺にショップやカフェやドッグランを併設すれば、地域経済も活性化します。

殺処分ゼロは、具体的に、達成できるのです。


by 鶴田おかめ

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