常総水害 被害者の会 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ


常総市水害被害者の会の、世話人の高橋様です。


昨年9月10日の鬼怒川決壊によりご自宅は床上浸水となり、車も水没して動かなくなり、橋本さんは飼い猫二匹と被災されました。


猫二匹は二階に上げて、橋本さんたちは歩いて避難所へ。途中、道路が冠水していたため、指示された市役所への避難はあきらめ、橋を渡り、豊岡小学校へ。(車で通りかかった日系ブラジル人が、乗せてくれたそうです。)

ここで、当初は犬猫がいたが、一週間くらいしてから、ペット禁止の貼り紙をご覧になり、動物はみないなくなったそうです。


橋本さんは、行政の被災ペット対応に疑問を持たれています。

橋本さんは、避難所の入口で、犬を連れた年配の男性が受付の市役所職員と押し問答となり、あげくにその飼い主さんは職員ともめて、怒って犬と自宅に戻っていかれた姿をよく覚えておられます。

ご自分の飼い猫は自宅二階に上げられたが、もしそれができず避難所に同行していたら、そして、入れてもらえなかったら、と。

避難所に配置される市の職員は数日おきに交代になり、その職員により中の雰囲気もガラリと変わる、と。


ペットは家族。連れて避難するのは当たり前だと橋本さんは話されます。


市の対応はおかしかった、
避難所に入れられないとはひどい、
ペットを入れられないなら、ペットとともに避難してくる人間も避難所は拒否するということになる、
ペットを連れた人を認めないなら、
それは人の命に関わる問題となる、
今の時代はペットは家族だ。

このように話されます。

また、市役所だけでなく、県のペットの対応にも疑問を持たれています。

愛護推進員は何をしていたのか知りたい、
常総市内には推進員はいないのか。

緊急災害時動物救護本部が立ち上がらなかったのか、立ち上がったのか、それさえ不明。

避難所体育館に犬猫物資は置かれて助かったけれど、うちらは自宅の猫の世話をするため、一時間かけて避難所から歩いて自宅に通っていたので、レンタカーを借りたので移動手段はあったからよかったが、本当に困っていた人は、足がなくて自宅二階にいた人だ。

体育館に物資があることすら知らされない。
避難所にいなければ情報もない。
市役所は停電で電話もつながらない、
区長さんにも市役所から指示や情報はなかった、
みな実態がわからない、
今もわからない、
当時は自分たちの家の掃除や水の確保で精一杯。
ペットについて声をあげる人はいなかった、
でもみな苦しんでいる、
溺れて助けられなかった犬たちを忘れられない。



五箇公民館の周りの野良猫たち。


何匹か見かけました。
公民館やお墓や火の見櫓、
野良ちゃんはどこにでもいます。
いつか手術しなければ。


子猫を助け、水に流されていった母猫が忘れられないと、橋本さんのご近所の方が、残された5匹の子猫たちを世話されています。その方から、集団手術の申し込みがあり、前回稲垣先生により、半年になった猫さんたちの手術を無事に終わらせました。


井戸水の汚染により、調理も洗濯も風呂もままならないで、避難所生活を余儀なくされてきた住人。
水害から半年たち、自宅での生活も可能となり、これまでペットについての苦悩がようやく表に出て来るようになりました。

ペットだけでなく、水害の実態は、明らかではありません。

11月に、住人たちはお互いの被災状況を語り合い、情報を共有し、12月20日にこの被災者の会を立ち上げられました。

鬼怒川治水管理に失敗した国は責任をとろうとせず、被災者に自立と自己責任を押し付けています。
農業も商業も再建が見込めず、家や土地を手放す方が後をたちません。
先月は常総市から約1000人の人口が流出しました。

常総市水害被害者の会では、会員を募集されています。被害者だけでなく協力者も会員になれます。

茨城県常総市上蛇町1863 吉野サポートセンター
共同代表世話人 染谷修司
Tel:080-6567-1524



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サブ可愛がり、ガンちゃんとあぶちゃん

おやすみ、みんな。

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