新たに先進医療に追加された検査 | がんの保障のスペシャリストが伝える!信頼できる情報のつかみ方!

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□新たに先進医療に追加された検査



東京大学医学部付属病院が10月4日にがん遺伝子パネル検査
『Todai Onco Panel』の臨床性能試験を、連携医療機関とともに先進医療Bで実施すると発表しました。(登録期間1年6ヵ月)


厚生労働省の出している概要はこちら

東京大学オンコパネルのページはこちら


上記の東大のページにも掲載がありますが、
現在、まだまだ、遺伝子変異に適した分子標的薬は少ないですが、治験などのまだ保険適応外の薬からも、見つかるかもしれません。



また、2018年4月1日に国立がん研究センター中央病院では、『マルチプレックス遺伝子パネル検査』(NCCオンコパネル)が先進医療Bで先がけて、承認されています。(登録期間の予定は、2019年3月31日まで)





2つとも株式会社理研ジェネシスが解析をしていますね。



それぞれ、検査対象は、



Todai Onco Panel
(各々450種以上の遺伝子解析)

  • ・がんと診断されている(血液のがんは除く)
  • ・切除できない、または再発により、根治が難しいと考えられる
  • ・標準治療を実施している
  • ・検査の実施に同意している



マルチプレックス遺伝子パネル検査
(114個の遺伝子解析)

  1. 年齢が16歳以上である。
  2. 全身状態が良好である。
  3. 病理学的診断によって悪性固形腫瘍(固形がん 注:2)と診断されている。
  4. 治癒切除不能または再発の病変を有する(1)または(2)の腫瘍。
    (1)標準治療がない、標準治療が終了している、もしくは終了が見込まれる固形がん 
    (2)原発不明がん


と書かれています。


費用は


Todai Onco Panel

約91万円
それ以外に通常の診察・検査費用(保険適用部分)がかかる、


マルチプレックス遺伝子パネル検査

約67万円(このうち一部を研究費で補てんするため患者さんの負担額は約47万円)

上記に加え、必要な検査や診察の目安として

2万5千円(3割負担の場合)



遺伝子パネル検査はまだまだ始まったばかりの分野で、国がんのページにも書いてあるとおり、解析の結果、遺伝子変異に合う薬剤が投与できているのは10%であり、必ずしも良い結果を得られる訳ではありません。今後に期待をしています。



第3期のがん対策推進基本計画の中にも盛り込まれている『がんゲノム医療の推進』で今後さらに研究が進んでくると考えられます。



検査を希望する場合は、必ず、担当医、主治医と相談しましょう。