病気と医療の内容について説明を受けるときの手引き[2]
目黒川も
桜が咲いてきました。来週はだいぶ花が咲きそうですね。満開までなるかな?
さて、今週も、インフォームドコンセントについて書いてみます。インフォームドコンセントの手引きという小冊子を読んだら、とてもわかりやすく何回かに分けて紹介しようと思います。
以下、内容
インフォームド・コンセントの場面では、患者も医療者もお互いにリラックスしながら、大切なことを相談できる環境や雰囲気を整えることが肝心です。
【患者】
医療者からの説明を受けるときの留意点
・細かい話に入る前に、まず全体像をつかむようにしましょう。たとえば、「今日は退院の見通しについて聞く」と言うように、医療者が話したいことと自分が聞きたいことが合致してるか確認しましょう。
・一般的なことと、自分についてはどのような状況にあるのか、という個別的なことを整理して理解するようにしましょう。
・自分が今後どのような状況になるかということについて、短期的な見通し(数日・数週間以内の状況)と長期的な見通し(数年後の状況)に分けて理解するようにしましょう。
・よく理解できない場合はそれを伝えるようにしましょう。
・医療を受ける際に自分で注意しなければならないことや、自分で行わなければならないことがあるのかについて理解しましょう。
・もし、がんなどの病名を聞いてショックを受け、その後の説明を冷静に聞く余裕がなくなってしまったときなど、気持ちの整理をつけるために改めて説明を受ける機会を作ってもらうのも良い方法です。
【医療者】
患者に説明するときの留意点
・説明の初めに全体像を示しましょう。
・区切りをつけて話しましょう。
・医療行為に関する一般的なことと、患者固有の状況にどう対処したいかについて、順序立てて話しましょう。
・今後の見通し(どのくらいの期間のうちにどの程度何がよくなることを目指すのかなど)について想像出来るように伝えましょう。
・図やパンフレット、時にはビデオなどを用いて、患者に理解しやすいようにしましょう。
・患者が知っておくだけで良いことと、知った上で何かしなくてはならないことを区別して伝えましょう。(例:ここからは〇〇さんにお答えいただくところです。まず、アレルギーが出たことはありますか?)
・病状や医療行為を過小評価したり、反対に脅しになるように大げさに言ったりすることはやめましょう。
・患者は、悪い情報についても詳しく説明された方が医療に対して積極的になる傾向にあります。逆に、恐れを感じる人もいることに留意しましょう。
・専門職としての推奨を患者に話すときには、それが弱い推奨なのか強い推奨なのか伝わるように話しましょう。
・がんなどの深刻な病状について伝える場合、一度に話すのではなく、患者と対話・応答しつつ音をしつつ深めるような説明を行うようにしましょう。
・患者に持ち帰っていただく定型文や冊子などがあると、その後の理解が促進されます。
私も同行する場合は、必ず、患者さんとご家族と一緒に質問表を4部コピーで作成していきます。
それぞれがコピーを持ち質問漏れがないようにするためです。
患者さんの中には、医師の前だと、緊張して、言い出せなかったり、忘れてしまう場合があるようです。患者と医師でお互い歩みよりながら、コミュニケーションできたら良いですね。
来週は、医療の目的・目標について
をお送りします。

