最近は暖かい日もあり、その分、花粉が舞う季節になってきました。季節の変わり目なので、みなさん体調を崩さぬようお気をつけください。
さて、今週は、インフォームドコンセントについて書いてみます。インフォームドコンセントの手引きという小冊子を読んだら、とてもわかりやすく何回かに分けて紹介しようと思います。
インフォームドコンセントとは
医療法第1条の4第2項
医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医う療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない。
が根拠と言われ、日本医師会が20年前に提唱した『説明と同意』を意味します。
患者の権利であり、患者が同意をすることだけがゴールではなく説明から同意までの相談と合意のプロセスを指しているんですが、
昨今、医療者側が、本来の意味のインフォームドコンセントが出来ていないことで、患者が心理的に苦しんだり、することがあるのが現状です。
勝俣先生が良くない例でFacebookにも投稿しているのを見てなるほどと思ったのが、医療者が主体の「松竹梅型」「患者自己責任押し付け型」「医療者責任逃れ型」「脅迫型」インフォームド・コンセントなどがあるようです。
インフォームドコンセントの手引きという小冊子を見ると、いろいろ勉強になりました。
なぜ、医療者は患者を追い込むような説明をするようになったのか?
1960年代にアメリカの公民権運動を背景に『患者の知る権利』が保障されるようになり、医療者の説明義務が始まりました。
しかし、説明義務は本来の目的ではない、『説明責任を果たしたという証拠を残す)という医療者側の保身を目的としたものにすり替わってしまいました。
医療は万能ではありません。
医療者も回復に寄与できない場合などに責任を追及されることを避けたいと誰しも考えてしまう。
患者と医療者はお互いを理解することにつとめ、
『人は迷うものである』という前提で相談をすることが大切と書いてありました。
患者と医療者とのコミュニケーションにおける一般的な注意点
【患者側への推奨事項】
・医師も看護師も人間でありいろいろな感情を持ちます。担当する医療者は自分の健康を支えるパートナーなのだという意識を持って、風通しの良い関係を築くような工夫が必要です。
・本当は話しておきたいこと、質問したいけれども言い出せないことなどがあると思います。実は躊躇・遠慮してしまうそれらのことが、自分が受ける医療を決める上では大切なことが多いので、是非伝えるようにしましょう。
・一方で、医療者の時間的余裕や心理的余裕に配慮しましょう。限られた診療時間内に医療者に多くを要求しても、現実的でないことが多く医療者を追い詰めることになります。
・一度に決める必要はありません。何度も思い直しその都度相談しましょう。
・医療に関する事はすべからく危険と不安がつきまといます。医療者はその危険と不安を小さくできるかもしれませんが、ゼロにしてしまうことはできません。自分自身も、そこにある程度向き合いながら、医療者の支援を受けることが大切です。
その他、ささえあい医療人権センターCOMLから発行されている「新・医者にかかる10箇条」(http://www.coml.gr.jp/index.html)などが一般的な心構えの参考になります。
【医療者側への推奨事項】
・お互いの名前を確認し、あいさつをしましょう。そこから人と人とのコミニケーションが始まります。
・椅子などに座って、患者と同じ目線を保つよう努めましょう。
・威圧的な態度や、患者にストレスのかかる状況をなるべく作らないようにしましょう。患者が気にかけているところから始めると理解しやすくなります。
・説明が患者に理解しやすいように、できるだけ専門用語や医療独特の表現(「(数値が)かなり上がってしまった」など)を避け、平易な言葉や表現を用いるようにしましょう。
・あたたかい態度で説明しましょう。
・医療機関という特殊な環境で医療専門職と対話することは、患者にとっては日日常的なストレスの高いことであることを想像した上で対話を始めましょう。
・患者側から医療者に対して質問や注文を言い出すことは、まだまだ抵抗があるものです。質問などを積極的に受け付ける雰囲気を医療者側から作るよう心がけましょう。
・言いにくそうにしている患者の表情などについて注意を向け、それについて話をしてもらうように促しましょう。
・説明中、深刻な病状等に関する話をした際に、患者がショックを受けている様子が伺えた場合には「大丈夫ですか?少し休憩を取りましょうか?」と声をかけることも大切です。
・時間が限られるなら、あらかじめその旨説明して了承を得ておきます。
この冊子のいいところは、患者だけではなく、医療者側への推奨も書いてあるので、お互い歩み寄るべきことがイメージできます。
患者さんを支援する際にも大変役に立ちます。
みなさんにシェアしたいと思いました。
来週は第2弾、相談を行う前にをシェアします。
