印象ですが、
一時期の”免疫療法”はいかがなものか?の問い合わせから、最近は”遺伝子治療”はいかがなものか?の問い合わせが増えてきました。
私は医師ではないので治療法が相談者に対して良い悪いは言及しませんが、一般論で話をすると、人は心地よい耳触りの良い言葉に反応します。メディアの一部分の切り取り方次第で、情報が偏って伝わってしまいます。
1990年代から今までは、直接、がん細胞を攻撃する免疫療法でしたが、2014年からは免疫チェックポイント阻害剤が承認され直接、がん細胞を攻撃しない免疫療法が出てきました。
前者は長い研究がされてきましたが、承認はいまだされていない(科学的根拠が定かではない)が、
後者はある部位のがん種に対して承認され、科学的根拠が実証されました。
薬価の問題も合わせて、テレビや雑誌で免疫チェックポイント阻害剤の話題が多くなり、免疫療法という言葉の認知度が増してきたかと思います。
それと同時にビジネスの感覚が鋭い怪しいクリニックが、免疫療法という名のもとに、”あきらめない”、”副作用のない”、”やさしい”、”最先端の”などの耳触りの良い言葉を使いながら、自由診療で独自の科学的根拠のない治療を提供している現状があり、高額の治療費を支払い、最終的に状態が悪くなり、また、病院に戻ってくるということがあったようです。
最近は、NHKでプレシジョンメディシン(https://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20161120)の放送後に、弊社にもアメリカのセカンドオピニオンの問い合わせで遺伝子治療の話が増えました。
これに伴い、また、怪しいクリニックが”遺伝子治療”.という名の元にまた、高額な治療費で患者さんやご家族を迷わせています。
こちらの”遺伝子治療”の名を使い宣伝するクリニックは今後まだ広がっていくと思います。
日本医科大学 武蔵小杉病院の勝俣範之先生なども警笛を鳴らし続けて頂いていますが、日本もアメリカと同じように規制ができるとよいかと思います。
先日、海外癌医療リファレンスの野中さんと打ち合わせをしているとアメリカの患者さんは、
まず論文が出ているかで、
PubMed
を調べる方が多いみたいです。
経済産業相のレポートでは、
今後、2020年にはさらなる情報爆発時代になり、
2011年の情報量より約19.4倍になると言われてます。
医師との信頼関係の構築も大切ですが、自身で情報から身を守るために正しい情報(科学的根拠のある)をどこから得るかを考える必要がありますね。
