今週と来週は、山菜や野菜と間違えやすい有毒植物をひとつずつご紹介しています。

 本日はバイケイソウをご紹介します。

 

 バイケイソウは、新芽がオオバギボウシやギョウジャニンニクと似ています。毎年4~5月を中心に、誤ってバイケイソウを食べたことによる食中毒が発生しています。

 

 それぞれの新芽の特徴は次のとおりです。

バイケイソウ・・・葉柄がなく、葉は完全な平行脈です。食後30分~1時間で、吐き気、おう吐、手足のしびれ、めまい等の症状があらわれ、重症の場合は死亡することもあります。

オオバギボウシ・・・葉柄があり、葉は主脈から側脈が出ます。

ギョウジャニンニク・・・葉は根元から生え、葉は通常、1つの芽から1~3枚しか出ません。葉をもむと、ニンニク様の強いにおいがあります。

 

 山菜を採る際は、それぞれの特徴や見分け方を正確に覚えておく必要があります。食べられる植物だと確実に判断できないものは、採ったり食べたり、人にあげたりしないようにしてください。特に、バイケイソウは群生し多量に採れるため、「おすそ分け」による被害も考えられます。

 厚生労働省や農林水産省のウェブサイトでは、間違えやすい有毒植物が写真とともに紹介されているので、参考にしてください。

 

 明日は、メルマガ【読み物版】生活の中の食品安全-山菜に似た有毒な植物に気をつけよう-その2 をお送りします。

 

(参考)

・農林水産省 野菜・山菜とそれに似た有毒植物

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/leaflet.html

 

・厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html