少し前ですが、アッパーイーストのLady M (レディーエム) にケーキを買いに行ってきました。
コロナ渦ということで、店舗には1組のお客しか入れません。
そのため、外には行列が、、
でも、美味しいので待ってでも買いたい気持ち、わかります。
Lady Mは日系のケーキショップ。
当初はアッパーイーストのみの、静かで閑静な、隠れ家的な小さなケーキ屋さんでした。
それがあっという間に、ニューヨーク界隈どころか全米、そして主にアジア圏に進出を果たしています。
Lady Mのシグネチャーケーキは、もちろんミルクレープ。
実は、このミルクレープ、東京南麻布にあった(2013年に閉店)ペーパームーン(Paper Moon)というカフェのケーキなんです。
ペーパームーンは、南麻布の天現寺交差点近くにあった、お洒落で洗練されたカフェ。
深夜まで営業していたので、食事やお酒のあとに甘いものを、という際にも絶好の場所でした。
広尾界隈では有名だったペーパームーンのミルクレープ。
それを、ニューヨークの小さなケーキ屋さんで初めて見つけたときには、ちょっとびっくりしました。
食べても味が全く同じなので、これはペーパームーン系のお店なのか?!と当時は不思議に思ったものです。
Lady Mは、ペーパームーンの創業者であるKazuko Emy Wadaさんが、HBS(ハーバードビジネススクール)出身のビジネスパートナーと共に、2004年にニューヨークでオープンしたケーキショップです。
その後、着実なブランディングと積極的な投資を経て、現在のグローバル展開に至っています。
コロナ渦のため、現在販売されているケーキはシグニチャーケーキであるミルクレープ系が中心ですが、これから徐々に他の種類のケーキも製造を再開し、販売していく予定だそうです。
店舗は無駄な装飾を一切排除した、ニューヨークらしいミニマルモダンなインテリア。
その分、ケーキの美しさが際立ちます。
日本のケーキのクオリティをニューヨークで示し、そして本当に美味しいスイーツの味をアメリカに伝えたLady Mの功績は計り知れません。
これからも、競争が激しく変化のスピードが速いニューヨークで、揺るぎないこの地位を続けていって欲しいと心から思います。