「良い声」のもつ悩み | 江古田・桜台の音楽教室! 歌いながら楽しくドレミをマスター♪声楽、ビジネス、普段の話し声にも。声に魅力をつけるボイスレッスン♪

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音楽教室カンテウムのブログです。 子ども向けソルフェージュのレッスンのほか、声楽発声のレッスン、舞台発声のレッスン、話し声のレッスンを行っています。体験も随時受け付けております。

こんにちは!カンテウムの矢舗です。

 

 

今回は「自分の声の活かし方」について書かせていただきたいと思います。

 

 

響のある良い声に恵まれている声楽家には往々にしてある「悩み」が存在します。すなわち「個性」です。

 

 

元から良い声なので、初期のレッスンでも効果が出やすく、どんどん良い声に磨きがかかっていくのですが、いざ同じような「良い声」の声楽家が集まり、競争に晒されるとどうしても霞んでしまう。それではマズイ・・・と細部の歌いまわしなどを工夫してみても、今度はやればやるだけ「綺麗」になっていくだけで、一向に「らしさ」が出てこない。こうなるとなかなか悩みは深刻です。

 

 

もちろん、「良い声」を持っている人は、基本的に声楽の世界において非常に恵まれています。そしてそのような人の、「本当の努力」を尽くされた上での声は、もう圧倒的という他ありません。

 

この「圧倒的な声」といわゆる「良い声」とを隔てているものは何か。

 

それは他ならぬ、「思い」、「情熱」と言えます。

 

 

 

ここにきて精神論になってしまうのですが・・・ 結局は聴き手の心を歌い手の声が揺り動かすか否かは、歌いだされる声の中に宿る感情ではないでしょうか。ここには究極的には「声の良し悪し」はないのです。

 

 

もちろん、声を磨くことは「可能性を磨くこと」。これが不要であることはあり得ません。しかしながら自分なりの声を受け入れつつ、そこに溢れんばかりの「思い」を流し込んでいくことは、忘れてはならない大切なことだと思います。