ベルカントへの最初の足がかり | 江古田・桜台の音楽教室! 歌いながら楽しくドレミをマスター♪声楽、ビジネス、普段の話し声にも。声に魅力をつけるボイスレッスン♪

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こんにちは!音楽教室カンテウムです。

 

 

 

今日書かせていただくのは、「ベル・カント」について。イタリアの失われた伝統とも言われる声楽テクニックのことで、時代によって定義もまちまちです。

 

 

解釈が分かれる「ベルカント」の中でも、今回は、17〜18世紀頃の古典的なものに焦点を合わせます。

 

 

この当時、訓練された歌手はきらびやかな装飾が施されたフレーズを1分近く息継ぎをすることもなく歌いきったと言われています。

 

 

そして、このような驚異的な発声技術の根幹であるとされたのが「メッサ・ディ・ヴォーチェ」と呼ばれるテクニックでした。すなわち、”ピアノ”で声を出し始め、クレッシェンドを経て”フォルテ”に至り、そこからでデクレッシェンドをして再びピアノまで戻る過程を一息のうちに行うという、声のコントロール技法です。

 

メッサ・ディ・ヴォーチェの譜例:音量の増大と減少を一息の中に行う

 

 

この一連の動きを力みなどの無理なく完遂することは大変レベルの高いことで、いきなりこれを練習したからといって効果があがるわけではないということは多くの文献に書かれています。

 

 

しかしながら、このような記録から足がかりになることがあります。

 

 

それは、音を長く保持することが大変重んじられていたことです。当時の装飾されたフレーズのことにしても、まずは声の保持が前提になっていることがわかります。

 

 

またメッサ・ディ・ヴォーチェによって、声の出し始めと出し終わりに最も繊細なコントロールを要求していることからも、息の効果的な利用、すなわち声の持続を志向していることが伺えます。

 

 

古典的なベルカントは始めに書いた通り、きらびやかな装飾の形をとって表されるテクニックですが、その積み上げは「声を長く伸ばす」という当たり前の価値から開始されるものなのです。

 

 

 

 

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