10月も下旬、残すところわずかとなりました。

そろそろ、イラストライブが行われる頃です。

そして、遅くなってしまいましたが

先月のイラストライブで誕生したプリンセスにストーリーをささげます。

今月のペタボタンになっていますので、そこかしこでお目にかかれます。

愁いをおびてもの思いにふける彼女の傍らには、カボチャのお化けくん。

こいつを、ウケケケケケケケと、けたたましく笑わせたくなりました。




おとめ座 なによ!さっきからその笑い。

ハロウィン いや、つらいだろうと思ってさ。

おとめ座 別に。

ハロウィン そうかな?
  いとしの彼は、お城の彼女に恋して猛特訓だろ。

おとめ座 彼の自由だわ。

ハロウィン たしかに。
 でも、なにもフォローなんかしてやることないのに。

おとめ座 いいの。彼を幸せにしたいんだから。

ハロウィン 嘘だね。

おとめ座 嘘じゃない!

ハロウィン じゃあ、さっさと行けよ。
  飛びっきりの夢を捕まえて彼女に届けて来いよ。

おとめ座 ・・・

ハロウィン 本当は振り向いてほしくてしかたないくせに。

おとめ座 ・・・

ハロウィン 本当は“彼を”夢で操りたいんだろ。

おとめ座 ・・・

ハロウィン やれば?

おとめ座 だめ。自分のためになんか。
  それに私は、彼が喜んでくれればそれで…

ハロウィン 自分の気持ちに嘘ついてる奴が、誰かを幸せにできるとでも?

おとめ座 ・・・

ハロウィン 魔法だって使いこなせないさ。

おとめ座 ・・・

ハロウィン だから、やめとけって。

おとめ座 いい。大丈夫。もう行くわ。

ハロウィン お気の毒にね。
  涙こらえて尽くしても、お礼どころか気づいてももらえない。

おとめ座 いいの。私が気のすむまでやりたいだけだから。私のために。

ハロウィン ・・・

おとめ座 意地悪な誰かさんのおかげで、ふんぎりついたわ。

ハロウィン ・・・

おとめ座 大丈夫だから。
  ありがとう。

ハロウィン ふん!ご苦労さまなこった。
  どこがいいんだろうね、あんなお調子者。

おとめ座 ええ、本当にね。

ハロウィン 戻ったらごほうびをあげるよ。

おとめ座 ありがとう。じゃあ、パンプキンパイをお願い。

ハロウィン え゛っ!?

おとめ座 シナモンティーといっしょにね。角砂糖はバラの形のをふたつ。

ハロウィン そっちに行ったか…

おとめ座 じゃあ行って来る!

そして4年後

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