1955年11月26日、和歌山県の生まれ。
東洋大学文学部哲学科卒業。フリージャーナリストとして
「噂の真相」や「週刊現代」などに記事を投稿。
2004年、『年金大崩壊』で講談社ノンフィクション賞。
同年、『伏魔殿 社会保険庁を解体せよ』で文藝春秋読者賞。





小説ではない。

1984年3月18日、江崎グリコの江崎勝久社長が自宅で
拉致されてから約一年半、「かい人21面相」と名乗る
犯人グループは標的企業、警察やマスコミに脅迫状と
挑戦状を147通も書いていた。
かい人21面相は単なる愉快犯ではなかった。
江崎社長を拉致したあとも本社に放火したり、夫人や
子供たちまで殺すと脅した。
グリコから金を取ることを諦めたかい人21面相は次に
丸大食品に脅迫状を送った。
森永製菓には青酸ソーダを混入したミルクキャラメル
などの製品をスーパーやコンビニの店頭に並べると脅
迫状を送り付けた。
キツネ目の男をリーダーとするかい人21面相の悪行は
まだまだ続いた…。